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建築学科で木質構造を学び、設計士やゼネコンへの就職が当たり前とされる中、彼女が選んだのは木材の知識とテクノロジーの力で木材流通の課題解決に挑むスタートアップでした。
「設計図の中の情報だけでは、木材の本当の魅力は伝わらない」──そう語る彼女の原点には、少女時代の意外な夢がありました。
新卒1年目にして大型案件に挑む彼女に、入社の経緯から仕事のやりがい、そして森未来で働くことのリアルについて、詳しく話を聞きました。
この記事はこんな方におすすめ
・スタートアップで挑戦をしたい方
・建築業界からの転職を考えている方
・森未来がこれからどこを目指していくのか、ビジョンを知りたい方
プロフィール
恒冨春香さん
eTREE事業部 営業グループ
2025年4月、新卒で株式会社森未来に入社。
大学・大学院では建築学科に所属し、木質構造学や木材のサプライチェーンについて研究。
2023年7月からインターンとして森未来に参画し、約1年半のアルバイト期間を経て正社員となる。
現在は営業部にて、主に構造材のディレクション業務を担当している。
「木材を情報で終わらせない」――入社を決めた強い想い
――2025年4月に新卒で入社されたとのことですが、森未来との出会いを教えてください。
大学院在学中の2023年7月からインターンとして働き始めたのが最初のきっかけです。
オンラインで2ヶ月、その後大学の夏休みを利用して1ヶ月間オフィスで勤務させていただきました。
そこから約1年半、アルバイトとして経験を積み、この春正式に入社しました。
――大学では建築を学ばれていたとのこと。設計事務所など他の選択肢もあったかと思いますが、入社の決め手は何だったのでしょうか?
もちろん、就職活動では設計事務所も見ていました。
でも、自分の気持ちを天秤にかけたとき、「設計業務がしたい」というより、「もっと木材に触れたい、木材の魅力を伝えたい」という想いの方が強かったです。
設計士は、あくまで図面を引く上での“材料”として木材を扱います。そのため、実際の木材の質感や特性を深く知る機会は意外と少ない。
多くの設計士にとって木材は紙や画面の上の「情報」でしかありません。それがすごくもったいないと感じていました。
情報として消費されるだけでなく、木材そのものが持つ本当の魅力を、使い手に直接提案できる仕事がしたい。そう考えたとき、森未来が一番魅力的に映りました。
原点は「大工への憧れ」。回り道してたどり着いた、本当にやりたかったこと
――そもそも、木材に興味を持ったきっかけは何だったのですか?
話は中学生の時に遡りますが、実は「大工」になることが当時の夢でした。
テレビで見た職人さんが、道具一本で木を削り出す姿が本当にかっこよくて。
ただ、給与面などを調べていくうちに大工としてのキャリア形成には課題があると感じ、将来を見据えたときに続けられるかどうか迷いが生じました。
そこで、木材加工に関わる別の道を考えたときに「設計士」という選択肢が浮かび、建築学科へ進学しました。
でも、大学で建築を学ぶ中で、木材が持つ「一筋縄ではいかない材料」としての奥深さに改めて魅了されていきました。
結局、設計ではなく木材の世界にまた戻ってきた、という感じです。
――中学生時代の夢が、今の仕事に繋がっているんですね。
そうですね。大工にはなりませんでしたが、今、会社で木の皮剥きをしたり、原木に触れたりする機会もあり、ある意味で夢が叶っていると感じます。
入社後の大きな挑戦。初めて任されたプロジェクトの裏側
――現在の具体的な仕事内容を教えてください。
担当業務は大きく2つあり、ディレクター業務と建築案件の担当です。
特にメインで動いている建築案件では、CLT(※)のような「構造材」と呼ばれる建物の骨格になる木材を、設計士や施工会社の方と打ち合わせを重ねながら、現場に納品するまでを管理しています。
大学で学んだ建築の知識は、専門的な会話をする上でとても役立っていますね。
工事区分や基礎周りの話など、建築の知識がなければ理解が難しい場面でも、スムーズに話を進められています。
※CLT(Cross Laminated Timber):ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料。断熱性や耐震性が高く、建築物の構造材として注目されている。
――仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?
今は、入社してすぐに任された案件を成功させることに全力を注いでいます。
このプロジェクトでは設計士、ゼネコン、メーカーといった多くの方々と関わります。
それぞれの立場や考えを調整しながら一つのゴールに向かうのは、正直、大変です。
でも、この大きな挑戦を無事にやり遂げたとき、最高のやりがいを感じられるんじゃないかと期待しています。
「自分の未熟さが辛い」。でも、チームで乗り越えるのが、森未来のスタイル
――大変なことも多いと思いますが、どう乗り越えていますか?
自分の経験不足や知識不足を痛感するときが、一番辛いですね。
木材の知識も、実践的な設計の知識も、まだまだ足りません。
実務的な会話では、言葉は理解できても現場をイメージしきれず、話についていくのが難しい場面があります。
社会人としての電話やメールの対応一つとっても、すごく悩みます。
――悩んだときはどうしていますか?
営業チームの皆さんに本当に助けてもらっています。
案件の相談に乗ってもらったり、自分の判断に迷う部分は上司に相談したり。
森未来には、手取り足取り教えてもらうという文化はありません。基本は「まず動いて考える」。まずやってみて、ダメだったら次の手を考える。その繰り返しです。
上手くいかなかった部分を反省し、他にどんな選択肢があったかをチームのメンバーに相談しながら、自分なりに解決策を見つけていく。このプロセスを通じて、日々学んでいる実感があります。
森未来らしさは「アクションファースト」。思考を行動へ移す、圧倒的なスピード感
――入社して感じた「森未来らしさ」はありますか?
インターンの時から一貫して感じているのは「アクションファースト」であることです。とにかく、思考してから行動に移すまでのスピードが驚くほど速いです。
しかも、ただ闇雲に動くわけではありません。行動する前に、メリット・デメリットを整理し、多角的な視点からメンバーが意見を出し合って補強していく。だから、ざっくりとした案でも、形になるまでが本当に速い。
このスピード感は、創業を支えてきた経験豊富なメンバーが、リスクを的確に把握し、大きな失敗を未然に防いでくれているからこそ実現できていると思います。
これからの目標は、設計士を動かし、日本の森を豊かにすること
――今後の目標とビジョンを教えてください。
短期的には、まだまだ不足している木材や建築の知識を深めていくことです。
今は木材の知識が中心ですが、鉄骨やコンクリートなど他の材料と比較した上での提案もできるよう、知識の幅を広げたいです。
その一環として、来年は一級建築士の資格にもチャレンジする予定です!
長期的には、一人でも多くの設計士さんに「木材を使いたい」と思ってもらえるような、心に響く提案ができるようになるのが目標です。
私たちの提案によってCLTなどの木材の使用量が増え、その利益が日本の森に還元されていく。そんな大きなサイクルを生み出す一翼を担いたいです。
そのために、これからも営業として最前線で走り続けたいと思っています。
最後に
建築への深い知識と、木材への純粋な愛情。その両方を武器に、彼女は今日も奮闘しています。
「自分の未熟さを感じる」と正直に語りながらも、その目は未来を見据えていました。
森未来には、彼女のようにバックグラウンドを活かしながら、前例のない挑戦を通じて圧倒的なスピードで成長できる環境があります。
自ら学び、考え、行動し、チームと共に大きな目標へ向かっていきたい。
そんな熱意ある仲間を、私たちは待っています。