どこで宿泊事業をしようか?
第1号プロジェクトはまずは日本国内で、というところまではすんなり決まりました。
日本国内のどこにするか?一旦、投資額は度外視で考えました。
・海外旅行者が多く集まるターミナルとなる場所
・今後の事業展開を見据えた実績作りとしてわかり易い場所
そこから出した答えの候補地は東京、銀座か浅草。
物件探しのスタートは2015年春。
物件情報サイト閲覧、不動産会社巡りを重ね、少しずつ情報を集めていきました。
賃貸だけでは当然優良物件は見つからず、土地購入からの新規開発も視野に入れ不動産会社巡りは続きました。
・工期、建築コストを考えると新規開発は…
・既存物件をコンバージョンして…
・資金調達スキーム、NOI、IRRは…
物件探しに奮闘していました。
実際に物件を探し始めて痛感したのですが、実は宿泊事業ができる事業性が高い物件はというのは本当に少ないのです。
また、宿泊施設をオープンするにあたって
・建築基準法
・消防法
・旅館業法
という3種類の法規をクリアする物件でなければなりません。
建築基準法を満たす物件のハードルも高く、かつ理想を求めればなおさらです。
約1年半物件を探し続けました。不動産の購入希望の買付書を何度も提出するも一番手がとれません。
<買付書提出案件例>
例1:更地。新築7階建て。タッチの差で2番手。
例2:倉庫。売主様ドタンバで「やっぱり売らない」
例3:築年数不明、建物付土地50坪。タッチの差にて2番手。
そんな中、物件探しから約1年がすぎたころ、浅草にて入札案件の理想的な物件に出会います。
情報公開から入札締め切りは15日後。 結果発表は約1ヵ月後。
借地権案件のため、入札数は通常の約半分、20件の入札と想定し、
高い札をいれてくるであろう3社との短期間決戦です。
最後は「えいやっ」です。
結果、入札数は22件。
数百万円の差で1位で入札。
ようやく物件の取得にこぎつけました。