セプテーニのPR兼、中途採用担当の藤森です!
セプテーニには、セールス、広告運用コンサルタント、クリエイティブ、データ分析など、様々な領域で活躍するプロフェッショナルがいます。
この「Septeni Edge」では、そんな彼らにインタビューし、彼らが生み出すセプテーニのEdgeを皆様にお届けすることで、セプテーニのことをより知ってもらいたいと思っています。
第五回目は、グローバル市場で新たな強みを生み出すキーマン、Septeni America, Inc. Directorの真弓聖悟をご紹介します!
真弓 聖悟(Mayumi Seigo)
2005年セプテーニに中途入社。入社後アカウントプランナーとして活躍し、その後SEMコンサルタントに転身。SEM本部のマネージャ職を経て、2012年9月にSepteni America, Inc.の立ち上げに参画。現在はグローバルプロダクト部部長(Septeni Global,Director of Agency Business)として、グローバルの広告代理事業における事業責任者を担う。
海外での市場開拓が、セプテーニグループ全体の成長を促進する。
――真弓さんはSepteni America, Inc.の立ち上げに参画されていますが、どのような経緯で参画に至ったのでしょうか?
そもそものセプテーニのグローバル展開の流れとしては、スマートフォンの普及に伴いモバイル広告のシェアが拡大してきた2009年頃より始まりました。当時モバイルアプリ部門の責任者が、セプテーニグループ全体のさらなる成長のためには、シリコンバレーをはじめとした海外市場の開拓が必須だと考え、構想が進んでいったと聞いています。
その構想とともに、ビジネス英語と経営を同時に学べる社内研修制度等が作られ、グローバル事業に挑戦する意欲のある社員を選抜し、グローバル人材として育成するという取り組みがスタートし、私は2011年に2期生として、そのプログラムに参加しました。
そして、そのプログラムの途中で声をかけられ、2012年9月に、サンフランシスコを拠点とした、Septeni America, Inc.の立ち上げに参画しました。
――海外に進出し、強く感じる違いや変化はありましたか?
大きく二点あり、一点目は業務におけるスピード感の違いです。
海外企業は、総じて判断のスピードが速い。打ち合わせの中で施策提案をし、「いいねこれ。じゃあ、今日からやろう。」ということもしばしばです。さらには、その上で必要な業務をフロー化していくスピードも速いです。
立ち上がり当時のSepteni Americaでは、アメリカの広告主が日本でプロモーションを行う案件が多かったこともあり、体制としては、営業はアメリカで行い、運用とクリエイティブはセプテーニ(日本)のコンサルタントと連携するというパターンが主でした。時差もあり、当時はそのスピード感に合わせて業務を進めていくことに慣れていないメンバーも多かったのですが、それぞれの担当業務を色々と工夫しながら進めていました。
その後、セプテーニ内に専門部署を立ち上げ、現在はその中で各国のプロジェクトを運用する専門コンサルタントチームをつくり、体制の強化を進めています。
二点目は、広告主との距離感の違いです。
日本以上に、より会社間や人と人との信頼関係が重要視されていると感じます。
Septeni America立ち上げの時期は、提案機会をもらうために、とにかく色々なカンファレンスに参加して現地企業とコミュニケーションをとっていました。その中でも重要だったのは、カンファレンス後のアフターパーティで一緒にお酒を飲んで、仕事に関係しないことも含めた多くのことを共有し合うことだったと感じています(笑)。
よりパーソナルな部分での付き合いを深めていくことで、信頼関係がうまれ、そこから実際にビジネスに繋がることが非常に多くありました。
また、広告主側の横のつながりも強いです。広告主同士で良い実績や取組み成果について活発に情報交換されており、こうした繋がりから国を跨いだ案件の依頼をいただくこともあります。こうした紹介によって取引が増えていくのは、本当にありがたいことです。
実績を活かした自由な提案力と、国の枠を超えたチーム力を強みに。
――グローバル展開をしていく中でのセプテーニの強みは、どういった点にありますか?
日本国内の実績を活かした、提案力にあると思っています。
Septeni America設立当時、先んじて海外に進出していた同業の日系企業は、アプリ等の自社商品展開が多かったのですが、当社は広告代理事業に資源を集中し、日本国内での実績やノウハウを活かしてプランニングを行うことで、広告主の業績向上にも繋がり、その実績を聞いた他企業からの問い合わせが増えていったという経緯です。
さらに、体制面にも強みがあると感じています。
現在、アメリカをはじめ複数の海外拠点と連携し、国を跨いでメンバーの役割に応じた体制をつくっています。これにより、チームメンバーや上司が国や拠点に縛られず、国を越えたコミュニケーションが活発に行われています。
また、前述した専門部署内の営業・運用コンサルタントチームがハブ役となり、各拠点のプロジェクトの進行状況や実績が常に共有される状態をつくっています。そうすることで、各国のプロジェクトで出た好事例を他の案件に展開しやすくなり、運用自体も属人化することなく、スキルやノウハウを標準化していくことができます。
――大勢の多国籍メンバーをマネジメントしている真弓さんですが、マネジメントにおいて意識することはありますか?
国籍もバックグラウンドも異なるメンバーが、それぞれ異なる国で仕事をしているので、接触頻度は意識的に増やしています。細かいことですが、大事なやり取りの時や伝わり方に不安を感じる場合は、チャットやメールよりも電話やビデオ通話など、より直接的にコミュニケーションが取れる方法を選んでいます。また、各国のメンバーが出張で日本に来ている際は、必ず一緒に食事をとるような密なコミュニケーションをとっています。
なかでも特に気をつけていることとしては、伝えたいことをきちんと言葉に落とすことですね。グローバルチームに異動する前にマネジメントしていたメンバーは、みんな日本人だったので、その中では言葉にしなくても通じる場合があったのですが、現在は、まず言葉にして理解してもらうことを意識しています。そして必要なメッセージは、たとえ時間がかかっても、メンバー間に浸透するまで繰り返し伝え続けるようにしています。
また、海外におけるビジネスもそうですが、社内においても同じベクトルに向かって切磋琢磨するには、人と人との信頼関係を強くすることが一番の近道だと思うので、社内イベントを通して関係を築いていくことは非常に大事だと思っています。
▲グローバルチームのキックオフでは、全拠点のメンバーが日本に集結します。
▲年に数回、社内イベントを開催し、メンバー同士の交流を深めています。
――グローバル展開における今後の展望を教えてください。
まず「新たなエリアの開拓」はもちろんですが、「新しいビジネス分野への挑戦」も進めています。
海外市場はやはりテクノロジーや技術面でも大きく進んでいるので、そのあたりをしっかり情報収集しながら、事業の次の柱をつくるための準備をしています。
また、海外企業とのお取引において得た知識やノウハウを日本の案件でも展開していき、セプテーニグループ全体でさらに広告主へのサービス向上を図っていきたいと思っています。
もし、新しいことに挑戦したいと思っている語学堪能な方がいれば、ぜひ私たちと一緒にグローバル展開を盛り上げてほしいですね!
――ありがとうございました!
インタビュー・文 : 藤森
写真 : 畑