セプテーニのPR兼、中途採用担当の藤森です!
様々なセプテーニLifeを送る社員を紹介するコンテンツ、「ジュウニントイロ」。
セプテーニにはどのような人がいて、どういうことを考えていて、どんなセプテーニLifeを送っているのか。ぜひこのコンテンツを通して、セプテーニを覗き見していただければと思います。
第二回目は、アドマネジメント本部 部長の河野隼三さんです。
河野 隼三(Kono Junzo)
Septeni Japan株式会社 アドマネジメント本部 部長
営業マン5,000位からのスタート。
――河野さんは2007年に中途入社されていますが、セプテーニ入社前はどのようなことをされていたのですか?
新卒で証券会社に入社し、個人向けのリテール営業をしていました。
僕、中学1年の時に自分がイケメンじゃないって気づいちゃったんです(笑)。モテるために顔で勝負できないとなると、「喋り」だなと思い、それから中学でも高校でも大学でも、とにかく色んな人と話してトーク力を磨きました。
そうして就活の時期になって、自分の強みの「喋り」を活かすなら営業職だろうと思ったことと、当時、趣味で株もやっていたので、証券会社に営業職として入社しました。
入社した証券会社は、当時全国に150店舗を展開しており、約5,000人の営業マンがいました。僕が配属された店舗はその中でも最も営業成績が悪いところだったので、その店舗に所属する新入社員の自分は、「要するに5,000位か」と(笑)。
仕事は大変でしたが楽しかったですし、活躍できる自信もあったのですが、ここで上を目指すとしたら相当時間がかかるだろうなとも思いました。だったら、若いうちに何かチャレンジしたいと思い、24歳の時に大学時代の友人と5人で起業しました。
――どのような事業内容だったのですか?
事業の内容は、飲食店の口コミサービスのようなもので、かなり自信があったのですが、当時はインターネットの知識も足りず、実際にはなかなかうまくいきませんでした。結局1年半でサービスをたたむことになり、もう一回きちんと基礎知識をインプットして再チャレンジしようと考え、インターネット事業を展開する会社を軸に転職活動を始めました。
転職活動を始めて、結構早い段階でセプテーニを受けたのですが、一次面接が佐藤社長で、起業の話でかなり盛り上がったのを覚えています。今では考えられないですが、その日の夜に内定の連絡が来まして。飛び抜けたスピード感に自分への期待値の大きさを感じて、入社を決めました。
――セプテーニに営業職で入社されてから、5年目で事業開発の部署へ異動されていますが、これはどういった経緯があったのでしょうか?
入社当時、営業部に配属されたのですが、モノを売ることに関しては、正直負ける気がしていませんでした。なので、早めにインパクトのある成果を出して、色んなことをインプットして、また自分でサービスを立ち上げようと思っていたんです。
実際、インターネット広告市場も急成長している時期でしたし、会社の業績も自分の成績も好調に伸びていきました。
そんな中マネージャーに昇進することになったのですが、そのタイミングでキャリアを見直してみたとき、自分の成績は伸びているものの、もう少し自力をつけなきゃいけないんじゃないかと思いました。自分自身が大きく飛躍しているというより、追い風に乗ってここまできた、そんなもどかしさがあったんです。
そこで、セプテーニの『キャリア面談(※)』という制度を活用し、役員陣に「営業以外の職種で自力をつけたい」と直訴しました。その後3ヶ月くらいで異動が決まり、当時ソーシャルゲームの開発を行っていた、セプテーニグループの子会社に出向することになりました。
――出向先ではどういう業務をされていたんですか?
ソーシャルゲームの企画・運営全般です。ゲーム内イベントの企画を立てたり、ガチャの仕様を決めたり、ユーザーからのクレーム対応をしたり。これが本当に楽しかったんです!
自分たちで制作・運営しているゲームに対するインタラクティブな反応がダイレクトに返ってくるという、広告代理事業ではあまり経験できないユーザーとの直接的なコミュニケーションはとても新鮮でした。ユーザーから届く叱咤激励の内容も熱くて(笑)。
さらに当時はセプテーニでソーシャルゲームを自社開発するという話もあり、そのためのノウハウ習得というミッションもあったので、やりがいもひとしおでした。
――その後ソーシャルメディア本部へ異動されていますが、これも希望されたのですか?
実は、希望しての異動ではありませんでした。正直な話、ソーシャルゲームをもっと極めたかった。志半ばで離れることが悔しかったですね。
でもその当時、ソーシャルメディアはインターネット広告市場において非常にインパクトがあり、会社の業績にも直接的な影響が大きく、またソーシャルメディア領域におけるセプテーニのポジションを確立していくための大事なタイミングだったんです。
佐藤社長からも直接激励を受け、なぜ自分がアサインされ、何をすべきなのかということをきちんと認識し、新たなミッションに向けてギアを入れ直しました。
より大きな成果を目指して、組織構造の細かい部分を整える。
――ソーシャルメディア本部では組織づくりに注力されたと聞いています。
組織づくりにはものすごく注力しました。異動してまず驚いたのは、メンバーたちの若さと優秀さ。でもちょっともったいないと思ったのが、個人プレイヤーの集合体になっていたことなんです。ソーシャルメディア本部内の各チーム、そして営業やコンサルなど他部署との組織連携力を高めたら、まだまだ伸ばせるなと感じました。
そこでまず、一人ひとりの得手不得手や、人との相性などを見て、チームでより大きな成果が出せるよう、組織を整えました。証券会社時代に、20~30万回程アポ電をしたり、対面アポに行ったりして、とにかく多くの人と話をしていたのですが、そのくらいやっていると徐々に、話している感じで相手がどう思っているのかわかってきちゃうんです(笑)。
なので、その経験を活かしまずは全員と面談して、どういうモチベーションで仕事をしていて、組織に対してどう思っているかを確認しながらチーム構造から全て変えていきました。
また、社内の営業やコンサルタントはもちろん、プラットフォーム企業との関係構築も細かいところから整えていきました。ソーシャルメディアは当時、媒体力も高く、会社としての注力商材でもあったので、比較的営業しやすい商材でしたが、それでも商品を販売するにはパワーがかかります。そのパワーをどれくらい出せるかは、最後は人と人との関係が作用すると思っていたからです。たぶんこれは僕が営業出身だからそう考えたんだと思います。
結果、ソーシャルメディア本部は非常に強い組織になったと自負しています。部署内連携、他部署間連携、そしてプラットフォーム企業との連携力も強固になりました。
成果としてもきちんと形にでき、「セプテーニはソーシャルに強い」と言ってくださる広告主も非常に多くなりました。
「X(エックス)の交点」であれ。
──なるほど。そしてソーシャルメディア事業に4年間携わった後、今年の10月にアドマネジメント本部を立ち上げたんですよね。
近年、クライアントから求められる運用レベルが高度化するにつれて、運用に関わる部署やグループ会社も増えました。これは、提供できるサービスの質が向上したということなので歓迎すべきことなのですが、一方で、連携の難しさという課題が生まれました。
その課題を解決するため、それぞれの専門組織のハブとなり、運用業務を潤滑に、そして高いレベルで進行することを目的に、アドマネジメント本部を設立しました。
直接的に粗利を生み出す部署ではないのですが、運用型広告を得意とするセプテーニがさらにパフォーマンスを上げるには、こういった機能が必要不可欠だと思っています。そして、顔が広い僕が適任だとも(笑)。
──確かに河野さんは、交流の幅がとても広いですよね!それが活きる部署なのでしょうか?
今の部署は、社内外問わず調整力がものすごく重要です。それに加えて、今までの経験すべてが活きています。営業、スタッフ、またソーシャルゲーム事業はある意味今のクライアントにあたるような立場ですから、それぞれ経験したことですべての立場の思いや事情を理解できているつもりです。そういう意味では、やっぱり適任かなと。
ちなみにメンバーたちにはよく「X(エックス)の交点であれ」という話をしています。
いろいろな部署や関係者からパスを受け取って、テクノロジーや仕組みを用いてそれをさらに精緻なパスに昇華させ、次の関係者につなげるのが僕たちの主なミッションです。
綺麗に受け取って、素早く正確なパスが出せれば、それだけ業務全体のスピードとクオリティが上がります。でもこの交点が消失すると、業務は一方向の「I(アイ)」の集合体になる。「I(アイ)」が増えると連携力が低下し、業務スピードが落ちたり、最悪の場合パスがつながらないかもしれない。
そう考えると、業績向上の鍵であるオペレーショナル・エクセレンスを実現する上で、アドマネジメント本部の存在は非常に重要だと思っています。これまでにない機能だからこそ、しっかり形をつくって、業績に貢献していきたいですね。
──では、最後に河野さんにとってのセプテーニはどういうところですか?
前述の通り、元々自分でサービスをやっていたので、入社当時はセプテーニで色々なことを学んで、将来的にはまた独立するつもりでした。でもいつの間にか10年もセプテーニにいます(笑)。
というのも、今は自分のやるべきことに集中したいと思っていますが、今後また自分で新しいサービスを立ち上げたいと考えた場合でも、セプテーニの中にいながらそのような機会は得られますからね。そうなると会社を離れる必要性がないんですよね(笑)。
僕は、働くということについて「楽しくなきゃ意味がない。どうせやるなら楽しもう。」と思っているんです。それを今まで経験してきた働き方で一番体現できていると感じる場所が、セプテーニだなと思います。事業規模やビジョン、人、すべてが自分の仕事のモチベーションにつながっていると感じられるので、今はセプテーニの社員として業績に貢献したいと思っています。
仕事において「もっと成長したい」と思う人はぜひセプテーニにきて、僕のメンバーに入って欲しいです!どこにいても基本は自分次第ですが、ブレイクスルーできる機会も土壌もあり、ワクワクしたい人にはもってこいの会社です。
──ありがとうございました!!
インタビュー・文 藤森 夕紀
写真 畑 満裕