原根健太選手コラボ！プロチャレ最優秀作品選定の様子をリポート

先日3月23日(木)に、12月23日から開始していたプログラミング公募イベント『プロチャレ』の最終選考が行われました！今回は原根健太選手コラボということで開催し、実際にオフィスにお越しいただき、ご応募いただいたプログラムに触れて検討していただきました。

今回の記事では、当日の様子をお伝えいたします！

原根健太選手

数多くのカードゲームで輝かしい実績を積んできた、日本TCG界のエース・オブ・エース。

デュエル・マスターズの公式大会でその頭角を現したのち、国産初の賞金制TCG・ディメンション・ゼロに参入。

やがて、世界への挑戦を求めて遊戯王へと戦いの場を移しました。

各地のCSでの入賞と、他に類を見ないほど丁寧な解説ブログは『J-SPEED』の名を広く知らしめ、スタープレイヤーへの道を駆け上がります。

2014年秋からは、マジック：ザ・ギャザリングに専念。翌年5月のグランプリ・京都での3位入賞を皮切りに、数々のプレミアイベントで上位入賞を重ねます。中でもワールド・マジック・カップ17では、日本代表を世界一へと導く大きな原動力となりました。

2020年からはライバルズ・リーグに加入し、プロプレイヤーとしてのさらなるキャリアを積み上げています。

最近ではマジック：ザ・ギャザリング公式動画『マジラボ戦略室』や、Shadowverse EVOLVEの大型イベント『Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022』といった公式動画にも多く出演。分かりやすく丁寧な解説で多くの視聴者を魅了し、その活躍はとどまるところを知りません。

また、意外と知られていない一面として、システムエンジニアとしての顔も持ち合わせています。

高校生の頃にプログラミングに興味を持ち、大学のゼミで本格的にシステム開発に向き合ったという原根選手。

大学卒業後は、地元・愛知県で、自動車関連企業におけるSAPシステムの開発を務めました。工場での開発に従事しつつSAP認定資格を取得。やがて系列の海外工場に向けたシステム開発も手がけるようになります。

2015年には大手マジック：ザ・ギャザリング販売店である株式会社晴れる屋に転職。主にPHP言語を用いた支店販売管理のWebアプリケーションの開発・保守・運営をはじめ、数多くの業務に携わっています。

プロチャレとは

プロチャレとは、カードゲームにまつわるお題に基づいて自身でプログラムを製作・ご応募いただく公募イベントです。それぞれの職務経歴に応じた3つの課題があり、1つ選択してご提出いただきます。

課題1：『コインフリップシミュレーションが行えるWebアプリケーション』(実務未経験者向け)

コイントスを画面上で行うことができるアプリケーションを作成いただきます。

課題2：『スイスドローでトップ８に残る確率計算ツール』(実務経験5年未満の方)

TCG大会出場において、特定の対面での勝率を考慮した上でのトップ8進出率を算出できるアプリケーションを作成いただきます。

課題3：『音声入力から特定のカード画像を表示するアプリケーション』(実務経験の制限なし)

カード名を言うと、音声認識で該当するカードを表示してくれるアプリケーションを作成していただきます。

課題1・2はsekappyが、課題3は原根選手にご考案いただきました。

今回の原根選手コラボは課題3が対象になり、参加者全員に原根選手のサイン入りSekappyオリジナルプレイマットが贈呈されます！

当日の様子

今回は7件の応募があり、Sekappy社内でそれぞれ検討させていただきました。

ハイクオリティな作品揃いで社内でも悩みましたが、その中でも特に評価の高かった作品を3つほどピックアップし、原根選手に渋谷スクランブルスクエアオフィスにて、実際に選定していただきました。

3つの作品それぞれをSekappyスタッフがアプリケーションの説明を行い、その後実際に原根選手に操作していただきました。

Sさん作品「MTGNeuron」

音声入力を行うことでカード画像を検索・ダウンロードを行い、表示するアプリです。

◆原根選手コメント

この音声認識ツールは、カード名の区切りを意識した発声が必要になりますが、レスポンスが良く少し早く発音しても問題なく認識してくれるため、使いやすさがあります。また、画像ダウンロードも比較的早く、すぐに利用できる点も魅力的です。特に配信での利用を考えると、音声認識を常時維持してカード名が出現したタイミングで認識してくれる点は実用性が高いと評価できます。

Nさん作品「J.S.P.D」

作品名が目を引きます。こちらも音声入力を行うことでカード画像を表示します。

音声から読み取った単語ごとに検索を行うため、完全に聞き取れずともある程度検索が有効な面も特徴です。

◆原根選手コメント

話された文章を単語や文節で区切って識別できる点が高く評価されています。また、マナコストやサイズから音声検索できるパラメータ検索も面白く、リミテッド(※)で使用することができます。さらに、複数の候補を表示し、手軽に切り替えて表示できる点が良く、自分が想定していなかった候補も表示してくれるのは検索ツールとしても便利ですが、イントネーションに工夫が必要な場合があるようです。

※リミテッドとは、マジック：ザ・ギャザリングの未開封のブースターパックから出てきたカードをメインに即興でデッキを組み、対戦するフォーマットのこと。

Mさん作品「mtg-speech-cardviewer」

こちらも他作品同様に、音声入力によって該当するカード画像が表示されるプログラムです。こちらは、UIがブラウザ上で完結している点が特徴です。

◆原根選手コメント

カード画像をMTG公式APIから取得するため、ローカルPCに画像を用意しなくてもよいのは今後のマジックのリリース展開を考えても魅力的ですし、保守性にもつながります。ただ実用性に少し課題があり、改善すべき点はあるものの、伸ばしていくことができると思われます。ブラウザ上で完結している点は使いやすいです。

最優秀作品の決定

どの作品も素晴らしいもので悩ましいところではありましたが、ボタン押下を必要とせず音声入力を開始できるSさんの「MTGNeuron」に決定！

プレイマットへサインをいただきました

選定いただいた後、今回の課題にご応募いただいた方へお渡しするSekappyプレイマットにサインをいただきました。

原根選手は、現在はマジック：ザ・ギャザリングをメインにプレイされていますが、様々なカードゲームで輝かしい実績を積んできた強豪プレイヤーです。その中でファンになったカードゲーマーは数知れず…。もちろん、Sekappy社内でも原根選手のファンは多く在籍しており、以前は社内イベントにもお越しいただいたこともあります。