HCD、デザインプロセス、認知心理学、認知科学を活かしたデザインとは?!次世代HMIデザインの裏側聞いちゃいます!HCD認定専門家/デザイン執行役員インタビュー【後編】
エスディーテックのリクルーターの中村です!
人間中心設計(HCD)専門家でデザイン執行役員である工藤のインタビュー【前編】では、デザインコンサルティングから製品開発まで手がけるエスディーテックで働くデザイナーのやりがいやエンジニアとの関わり方などざっくばらんにお話を伺うことができました。
【後編】では、自動車の次世代HMIデザインの難しさや面白さ、当社のデザイナーだからこそ得られるスキル・経験についても聞いてみたいと思います!
エスディーテックでは、自動車の次世代HMI開発を手がけることも多いと思いますが、HMIデザインやクルマのUIデザインを手がける難しさってありますか?
【工藤】面接をしていると、アプリのUI設計やUXデザインをやってきている人は、最近増えてきていると感じます。当社でも幅広くUI設計やUXデザインの経験者を中途採用していて、現在、デザイナーの人数も20名弱にまで増えてきました。
HMIデザインやクルマのUIデザインの難しさは、特定の用途や対象に特化せず、多くの人に利用される汎用的な製品を作る必要があるため、UI設計やUXデザインの経験者でも難しいと感じる部分はあると思います。また、アプリ開発とは、つくる環境が全然違いますからね。アプリ開発は、コミュニティからの情報やアセットも多い分、デザイナーとしては、ある意味やりやすい環境であると思います。一方でHMI開発は、OSやプラットホーム、フレームワークが毎回違ったり、アプリのような制限がない分、できることが広く、でも実際のフィージビリティを考慮する必要があるので、知識がいろいろ必要になります。私たちは、携わるプロジェクトによって異なる環境の、インプットがいつも必要だし、わからないことはエンジニアとコミュニケーション取り合ってどこまでできるか、聞きながら業務を行っていくこともよくありますね。そんな環境は、とても刺激的だと思っています(笑)
いままでにこれは、大変だった、苦しかったという仕事をあげるとすると、何かありますか?(笑)
【工藤】インタビューでは、あまり言いたくないことなんですが、「産みの苦しみ」というのはいつもあります(笑)正直、楽だと思ったことは一度もないです。楽しいとはいつも思えますが。
HMIデザインやクルマのUIデザインは、人の命を預かるというか、“安心・安全”にどう寄与するかを常に考えないといけないので、とても重要なデザインを担っているという意識があります。また、生活必需品で且つ、ライフサイクルやライフラインになっているメーカー様がお客様であることもあるため、製品の思いやコンセプトを実現しつつも、生活の中でどう使われていくべきなのかを考えなくてはいけません。
また、大手企業様との取引も多いので、いろいろな人が介在するからこその難しさもあります。そこについては、ひとつひとつ誠実に答えていくことを心がけていますね。
UIデザイナーで中途で入社された方は、入社してからどんなプロジェクトに携わったりしていますか?
【工藤】プロジェクトはだいたい3ヶ月位を目安で大きな工程は変わっていくようなイメージです。中途で入られた方は、いままでの経験である程度理解が早そうなところのプロジェクトや工程からOJTでスタートしていますね。
エスディーテックのUIデザイナーだから身につく経験・スキルがあれば、教えてください!
【工藤】昔は、モノやサービスって機能がお客様の価値だったと思うんですよね。「こんな機能がついている製品だから買いたい」とか。次にお客様がデザインに興味を持ち、iPhoneやMacなどデザインがよいところにお客さんが飛びついた時代があり、作り手も「もう少し魅力ある形にしよう!」と考えるようになりました。それもいまは、もう世界的にはあたりまえのようになりつつあり、利用者が購入後、そのモノやサービスを使ってどんなライフスタイルを築いていくか、そんなストーリーを伝えていくモノやサービスに注目が集まるようになってきていると思っています。
なので、「ストーリーテリング」を特にデザイナーの人たちといっしょにやっていきたいと思っています。HCD、デザインシンキング、ユーザ工学、認知心理学、認知科学などの知見をデザイン要件に落とし、ストーリーテリングを活用していくプロセスをエスディーテックで体験できるようにしていきたいです。「利用時品質を高める為、ユーザーにどういう体験をさせるか」という本質を追求していきたいですね。そして、クライアント企業様にも、「ストーリーを通じてユーザーがどういう体験をしていくか」をしっかり伝えていくことで、クライアント企業様の組織やビジネスへの貢献を果たしていきたいです。
また、近年、「デザイン」という言葉を聞いたときに、人の感覚の「デザイン」自体が広がっていると思います。だからこそ、この先、デザイナーには、より幅広さを求められるようになると感じていて、常にインプットをしていくことが求められるようになると思います。
エスディーテックのデザイナーであれば、幅広く経験していただき、どんどん自分の身にしていける環境だと思います。当社に入れば、これからの10年、デザイナーとして自分がどう生きていくべきか考えるきっかけになるとも思います!
今後、デザイナーとして知見や経験を広げていきたいと考えている方やこれまでのUI設計・UXデザインの経験を活かしつつより成長したいという方、是非、一度お話しましょう!