こんにちは。
SCIENメンバーインタビュー企画を担当する松本です!
この企画では、SCIENにどんな人がいるのか。そして、どんな仲間と、どんな風に成長していけるのか。そんなリアルで等身大のストーリーをお届けします。
今回ご紹介するのは、「美容 × AI × ビジネス」を同時に走らせている超多忙なエンジニアインターン、雨宮佳音さん。
大学院で機械学習の研究をしながら、コスメブランドの立ち上げ、そしてSCIENでのプロジェクト参画──と、三足のわらじを履きこなしつつ、どれも“手を抜かずにやりきる”姿が印象的でした。
「自分の好奇心より先に、“やると決めたらやりきる”」。
そんな雨宮さんのストーリーを通して、SCIENという環境の魅力もお伝えしていきます。
◆ 大学1年から“ガチ”エンジニアインターンへ
Q1:まずは簡単に自己紹介と、これまでの経歴を教えてください。
雨宮さん:
慶應義塾大学大学院の修士1年で、情報工学系の研究室に所属しています。
大学1年生の頃から、いろいろな会社で長期インターンをしていて、最初はWebのバックエンドエンジニアをやっていました。
ただ、任されたお仕事はバグの修正で、もちろん大事な仕事だと理解しています。しかし、自分としては“マイナスをゼロにする”よりも、“新しくプラスを生み出す”方が面白いなと感じていました。
大学3年の12月から機械学習系の研究室に入り、そこから本格的に機械学習の研究を始めました。
その流れで今年の6月にSCIENに入社して、今は主に3つのプロジェクト(ネットワーク異常検知、治具図面のモデル化、新聞レイアウト検出など)に関わっています。
ー 大学1年からエンジニアインターン、機械学習の研究、さらにSCIENでも実務プロジェクト…。
「学生のうちからここまでやる!?」と、思わずツッコミたくなるスタートダッシュです。
◆ あえて「一番忙しい」研究室へ — 人と環境で決めた進路
Q2:今所属している研究室はかなり忙しいですか?
雨宮さん:
学部・院ともに情報系で、今は機械学習の研究室にいます。
学科の中でも「一番忙しい」と言われている研究室なんですけど、それを分かった上で入りました。
理由は2つあって、1つは教授とTAの方々の“人柄”です。
教授は、毎年同じスライドで授業をするタイプではなくて、機械学習の最新トピックをどんどん授業に取り入れてくれるんです。
たとえば、ChatGPTが出た直後には、「ChatGPTを自分のTAとして使ってみよう」という授業をしてくれて、“機械学習って面白い”と思わせてくれる先生だなと感じました。
TAの先輩たちも、ただ答えを教えるのではなく、「ちゃんと解決まで一緒に考えてくれる」タイプが多く、教え合う・助け合う文化が強いところに惹かれました。
もう1つは、技術レベルの高さです。
国際会議やジャーナルに論文を通している先輩が多くて、「ここで揉まれたら、自分も絶対強くなれる」と思いました。
ー 朝から夜まで研究室にこもり、先生に論文を見てもらうために“存在アピール”をし続ける日々。
わざわざそんな環境に飛び込むあたり、雨宮さんの「やると決めたら全力」のスタンスがよく伝わってきます。
◆ ネイル×自然言語×画像検索──ブルーオーシャンへの挑戦
Q3:今行っている研究テーマはどんな内容ですか?
雨宮さん:
「ファッション×AI」が大きな軸で、その中でも今はネイルデザインの検索をテーマに研究しています。
具体的には、ネイルデザインを表す自然言語の文章から、理想のネイル画像を検索できるようにする研究で、ホットペッパーなどのネイル検索をイメージしてもらえるとわかりやすいです。
ファッション分野のAI研究はかなり増えてきていますが、「ネイル」に特化した研究はほとんどなくて、先行研究もデータセットもほぼゼロ。だからこそブルーオーシャンだと思って、一からデータセットを作るところから始めました。
ー “自分だからこそできる研究”を、自分でつかみにいく。
美容オタクでありつつ、機械学習のど真ん中にも立っているのが雨宮さんのユニークさです。
◆ 学生だけでつくった、エシカルコスメブランド
Q4:研究以外に美容に関わる活動はしているのですか?
雨宮さん:
大学1年生のときに中高の後輩たちと一緒にコスメブランドを起業しました。
ブランドのコンセプトは、「肌・環境・社会に配慮したエシカルコスメ」。
一般的な化粧品には、「肌刺激につながる成分」「マイクロプラスチックによる海洋汚染」「労働問題につながる環境」など、知らないうちに問題に関わってしまう要素が含まれていることがあります。
そこに課題意識を感じて、肌にも環境にも社会にもできるだけ負荷をかけない成分だけで、アイシャドウなどのコスメをつくることにしました。
私自身は、
・商品の企画(どんな色・質感・世界観にするか)
・自社ECサイトの立ち上げ・運用
・ポップアップ出店での販売・交渉
などを担当していました。
ー 美容が好きで留まるのではなく、好きを原動力に行動に移せる人はなかなかいないです...!
Q5:ブランド立ち上げはビジネス思考が必要になると思いますが、難しかった点はありますか?
雨宮さん:
特に難しかったのが価格設定です。
「高めに出して、売れなかったら下げればいいのでは?」とも思われるかもしれませんが、それってブランド価値を下げてしまう行為でもあって。
DiorやCHANELのようなハイブランドは、安売りをしないからこそ世界観が守られています。私たちのブランドも「初めてのコスメをプレゼントするときに選んでもらえるような存在」を目指していたので、安売り路線には行かないと決め、最初の定価を決めるところで本当に悩みました。
ー 成分の選定からブランドコンセプト、OEMとの交渉、EC構築、価格戦略まで。
「普通の大学生」の範囲を軽く飛び越えた経験値が、SCIENでのビジネス感覚にもつながっています。
◆ 「マイナスをゼロにするより、プラスを生み出す仕事を」──SCIENを選んだ理由
Q6:そんな多種多様な経験をしてきた雨宮さんが、SCIENに入社した決め手は何でしたか?働いてからの魅力などもありますか?
雨宮さん:
ちょっとふざけて聞こえるかもしれないんですけど、入社の決め手は、社内マシンの名前が好きなアイドルグループのメンバーの名前だったんです(笑) 理系は真面目、というイメージだった中、そういうことで楽しめる人たちと働けたら、仕事も絶対楽しいだろうなと思って。
また、他社とのインターンとの違いは「やりがいのある役割を任せてもらえる」ことです。
バグ修正が中心で“マイナスをゼロに戻す”インターンの経験をしたからこそ、SCIENの新しく価値を生み出すタスクが自分に向いているのだと気づきました。
学生インターンでも「責任あるタスク」を当たり前のように持っていて、みんな自分の役割を果たしている感じがすごく良いなと思いました。
ー 技術レベルの高さはもちろん、「遊び心」も含めて惹かれたSCIEN。
忙しい研究室にいる雨宮さんが、それでも「ここで働きたい」と思った背景には、人と文化へのフィット感がありました。
◆ 研究の“評価脳”が、SCIENプロジェクトで活きた瞬間
Q7:SCIENのタスクを行う上で、研究活動が役立った瞬間はありますか?
雨宮さん:
一番最初に入ったのが、ネットワークの異常検知プロジェクトでした。
そのとき、チーム内で「評価指標」や「実験条件」が人によってバラバラな状態になっていて、「これだと結果が正しく比較できないかもしれない」と違和感を覚えたんです。
研究室では、
・どの評価指標で性能を測るのか
・定量評価/定性評価の結果をどう解釈するのか
・その結果を踏まえて次の改善案をどう設計するか
を徹底的に叩き込まれていたので、「ちゃんと比較可能な形で実験設計をした方が良いと思います」とPMの方に提案しました。
そのときに「いい気づきだね」とすごく褒めてもらえたのがうれしくて、研究で培った“評価の目線”が、そのままSCIENのプロジェクトにも活きていると実感しました。
ー アカデミックな「良いモデル」と、ビジネスにおける「良いモデル」は必ずしも同じではない。
そのギャップを理解したうえで、両方の視点からプロジェクトを前に進められるのが雨宮さんの強みです。
◆ 研究・SCIEN・コスメブランド…全部を回す「気合い」とペース配分
Q8:やはりいつもマルチタスクで多忙なスケジュールを過ごしているのですか?
雨宮さん:
いえ、実はマルチタスクが苦手なんです...!
本当はずっと家にいて寝たいぐらいの気持ちですが、論文執筆中は平日のほとんどを研究室で過ごし、研究一本の生活が基本です。
先生に論文を見てもらうためには、とにかく研究室に居続けないといけなくて、朝から夜の21時くらいまで研究室にいて、頑張ってますアピールをします(笑)
なので、正直マルチタスクが得意というよりは、「気合いでなんとかしている」という感覚に近いです。
ー そう言いつつも、
研究・SCIEN・コスメブランド・家庭教師・塾バイト・イベントバイト…と多彩な活動を積み重ねてきた雨宮さん。
“やると決めたことはちゃんとやり切る”という姿勢が、周囲から「安心して任せられる人」として信頼される理由なのだと思います。
◆ 将来は「美容×AIで事業をつくる」ために、今は技術を磨くフェーズ
Q9:これからのキャリアについて、どんなイメージを持っていますか?
雨宮さん:
今まさに就活中なのですが、新卒1社目から美容ドメインにこだわるつもりはあまりなくて、まず最初は自分の技術力をとことん伸ばしたいという気持ちが強いです。
そのうえで、将来的には
・副業として美容×AIのプロダクトをつくる
・会社の中で新規事業として立ち上げる
・いずれ独立して事業にする
など、形はわからないですが、「美容×AIで面白いことをやる」ことが大きな目標です。
SCIENでの経験も、そのための大事なピースになっていると思っています。
ー 技術も、美容も、ビジネスも。
そのすべてを自分の中でつなげながら、“やりたいこと”を軸に、自分に必要な道を選択している姿が印象的でした。
◆ 「普通の学生生活では経験できないことを、ここで」
Q10:最後に、これからSCIENに興味を持つかもしれない人へ、メッセージをお願いします!
雨宮さん:
普通に学生生活を送っているだけでは、なかなか経験できないことを、SCIENではたくさん経験させてもらえると思います。
学年や年齢に関係なく、一人ひとりが責任ある役割を持ってプロジェクトに関わっていて、「学生だからこの程度でいいよね」みたいな空気は全くありません。
なので、技術を本気で伸ばしたい人、ビジネスの現場でAIを使ってみたい人、研究と実務の両方を経験してみたい人には、ぜひ一歩踏み出してほしいなと思います!
ー 研究・インターン・ブランド立ち上げ・美容オタク。一見バラバラに見える要素を、「自分だからこそできる未来」に向けて着実につなげている雨宮さん。
SCIENには、こんなふうに“好奇心と行動力のベクトル”を自分なりに描き続ける仲間が、まだまだたくさんいます!!