データとAIでカスタマーサポートを変革するRightTouch、シリーズAラウンドで8億円の資金調達を実施し累計調達額は14.2億円に |株式会社RightTouch
株式会社RightTouchのニュース詳細ページです。
https://righttouch.co.jp/news/FpF1waA5
※この記事は2025年6月に『RightTouch公式note』に掲載した記事を転載しています。
こんにちは、RightTouchでデザインエンジニアをやっている菅家(@kan_dai)です。
RightTouchは先日、プロダクト3周年記念を迎え、この度シリーズAの資金調達を行いました。
3周年記念と資金調達を記念して、RightTouchではリレー形式でのブログ投稿を行っています。
デザインエンジニアという職種はここ数年目にする機会が増えましたが、僕個人の感想としては、デザインエンジニアといっても組織によって定義がバラバラで、求められる役割は違うんじゃないかと感じています。
RightTouchにおけるデザインエンジニアは、UI実装などプロダクト開発の中でもデザインに近い部分に強みを持つ職種で、ユーザーが実際に触れる部分の品質向上に責任を持っています。
僕はWeb業界ではデザイナーとしてキャリアをスタートし、その後はフロントエンドエンジニアとして静的なサイト、いわゆる企業のWebサイトなどを作ってきました。
その中で、作ったプロダクトに深く関わりたいと考えるようになり、2022年に転職してRightTouchで1人目のデザインエンジニアになりました。
RightTouchでは多くのエンジニアがプロダクトエンジニアとして開発に従事しており、開発に関してフルスタックで対応できる人が多いです。
これはアピールでもなんでもなく、RightTouchのプロダクトエンジニアはとても優秀な人が多く、フロントエンド領域でもある程度のことは難なくこなしてしまいます。
そんな中、ファーストプロダクトであるRightSupportの開発をしていく中で、僕はあることに気づいてしまいます。
「あれ?これは自分(デザインエンジニア)がいなくても大丈夫なのでは・・・?」
デザインエンジニアとしての自分の価値とは?を考える苦悩の日々の始まりです(笑)
前置きが長くなりましたが、この記事では僕がRightTouchの中でデザインエンジニアとしてどのように価値を出していくかを考えて、日々意識していることや実践していることを書いていこうと思います。
この記事を通して、RightTouchのデザインエンジニアがどういうものか、少しでも伝わったら嬉しいです!
最初は自分の中でデザインエンジニアの役割を明確に持てていなかったこともあり、他のエンジニアができて自分ができないことを過剰に意識していたように思います。
それよりも、他のエンジニアにできなくて自分にできることに目を向けることで、自分の価値を意識できるようになりました!
なんでもこなすように見えていた他のエンジニアたちにも、やはり得意ではない分野はあり、一緒に仕事をしていく中でHTMLやCSSなどUIの開発に関しては、他のメンバーと比べてもできるんじゃないかと思えるようになりました。
そこからは自分にしかできないことに目を向けて価値を最大化していくことを意識しました。
RightSupportのチェックポイントレポート画面
開発の中で難しめのUIの実装などが必要であれば積極的に関われるようにしています。例えば、チェックポイントレポートという機能を作った時に、フロントの画面ではグラフの動的描画など複雑な実装が必要だったので、他のエンジニアの方にバックエンドの実装をしていただいて、フロントの実装を担当しました。
他にも、社内で「Tailwind CSSの勉強会」や「良いHTML、CSSの書き方」の勉強会などを開催して、知識の共有や技術力向上に取り組んでいます。こうした活動を通じて、チーム全体のフロントエンド品質向上に貢献できていると感じています。
バックエンドの知識を増やして、UI開発に強みを持ちつつも自分のできる領域を増やしていくという選択肢もあるかもしれませんが、他のプロダクトエンジニアが強すぎるので、そこは自分じゃなくて良いなと考えています。
最近は、HTMLやCSSの分野は進化が早く常に新しい技術や手法が生まれていますし、アクセシビリティへの世間の注目度も高まっており、この分野での専門性はますます重要になってきているように感じています。
自分のできることに目を向けることができたので、その分野では質の高いアウトプットを出せるよう、UIの見やすさや使いやすさにはこだわっています!
RightSupportのサポートアクション編集画面
ありがたいことに、RightTouchのプロダクトは、実際に使っていただいているクライアントの方々からも「見やすい」「使いやすい」と言っていただけることが多くあります。これは、KARTEを今まで開発してきた先輩方の積み重ねがあってこそですが、自分が関わる範囲もそうであるように日々意識しています。
RightTouchのプロダクトは日々の業務に関わっていくものなので、ユーザーが「使いたくなる」「できることが理解しやすい」画面を作ることは本当に重要だと感じています。
ユーザーが毎日触れるものだからこそ、細部への配慮が大きな差を生み、サービスの差別化につながると考えています。
上で書いたことと真逆のことを言っているように感じるかもしれませんが、これも大切にしている考え方です!
ある程度の品質にこだわることは重要ですが、フロントエンド領域はこだわりすぎるとキリがありません。
そのUIが本当に使いやすいかどうかは、実際に使ってもらわないとわからない。ましてや、その機能が本当に使われるかどうかはリリースしてみないことには判断できません。
だったら、ある程度の段階で早くリリースする方が価値があると考えています。完璧を求めすぎて時間をかけるよりも、素早くフィードバックを得て改善していく方が、結果的により良いプロダクトになることが多いと考えています。
同僚のプロダクトエンジニアのtakkenも書いていますが、とくにスタートアップでは開発速度を落とすことが最大のリスクとなるので、完璧よりもまずリリースして仮説検証するというマインドをエンジニア全員がもっています。個人的にもとても好きな文化の1つです!
上で書いたように、触ってみないとそのUIが使いやすいかどうかわからないのは、クライアントだけではなく開発チーム内でも同じです。
コンタクトセンターのオペレーターさんが利用するRightConnectの画面
例えば、上記はコンタクトセンターの方が使う画面で、ポップアップで表示しているSMSで送る定型文を探す機能を開発した時がありました。この時はざっくりと動くものを作って実際に画面を見て動かしながらUIを詰めていきました。
実際に触れるUIがあると圧倒的に解像度が上がって議論が進みます。文字や図だけで説明するよりも、動くものがあることで「ここはこうした方がいいんじゃないか」「この操作は直感的じゃないかも」といった具体的なフィードバックが生まれやすくなります。
時には素早くプロトタイプを作って、それをさらにその場でライブコーディングしながら画面を作り上げていくこともあります。その場でみんなで触りながら議論を進めていく。このスピード感が実現できることは強みになると思っています。
デザイナーの広瀬さんが、v0を使って「動かせる叩き台」を作ってみたら思考がひらけた話で書いているように、生成AIの進化でまた自分の価値を見失ってしまうかもしれないという危機感があります(笑)が、今後はこのようなサービスを使いこなすのも重要だと考えています。
プロダクト開発とは少し違った側面になりますが、日々プロダクトを使っているユーザーからの質問や相談に対しても自分のスキルを活かせることは多くあります。
たとえば「サポートアクションがうまく動かない」や「カスタムCSS」に関する相談です。
サポートアクションはRightSupportが提供するWebサポートを実現する機能で、クライアントのサイトに設置してさまざまなサポートを実現することが可能です。
ですが、まれにクライアント環境で思ったような挙動をしない時があり、サイト側のHTMLやCSSが原因だった場合には自分の知識が役立つことがあります。こうした問題の原因を特定し、解決策を見つけることで、クライアントの方々に安心してプロダクトを使っていただけるようサポートしています。
数時間わからなかった問題の原因がわかった時のSlack (少し恥ずかしい)
また、サポートアクションの機能だけでは実現できないデザイン上のカスタマイズを行うためにカスタムCSSという機能があります。「この部分のスタイルを調整したい」「ブランドに合わせてデザインを変更したい」といったご相談をいただくことがありますが、こうした要望に対しても技術的な実現可能性を検討しながらサポートを行っています。
カスタムCSSに関する相談
これらの相談対応を通じて、普段関わる開発以外のメンバーやクライアントの信頼を高められるように意識しています。
デザインエンジニアに限らずですが、組織の中で価値を出すことは時に難しく感じることもあります。
とくに周りに優秀なメンバーが多い環境では、自分の存在意義について悩むこともあるかもしれません。
この記事で書いたのは1つの考え方で、状況が変わればやれることも変わるのかなと思っています。僕はもう40代なので、今から自分の幅を広げるよりは今できることを深く掘り下げていくことで自分の価値を高めていきたいと考えています。何かの参考になれば嬉しいです!
RightTouchではプロダクトが増えていく中で、各プロダクト間の体験の統一や、今まで以上にデザインエンジニアの役割が重要になってきていると感じます!この記事を読んで少しでもご興味を持ってくれる方がいたら、ぜひ採用情報を見てください!
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