資金調達&プロダクト3周年記念noteリレー|RightTouch
シリーズAの資金調達とプロダクト3周年を記念して、RightTouchメンバーによるnoteリレーを開始します。
https://note.righttouch.co.jp/m/md84f0da0727f
※この記事は2025年6月に『RightTouch公式note』に掲載した記事を転載しています。
こんにちは!RightTouchでデザイナーをしているsaaさんこと中村さやかです。
1stプロダクトリリースの3周年とシリーズAの資金調達を記念して、RightTouchでは資金調達&プロダクト3周年記念noteリレーを行っています。
合わせて3周年記念を祝してインフォグラフィックスサイトが公開されました。今回はこのnoteリレーの企画にちなんでこの3周年記念サイトの制作の裏側について担当したデザイナーのkimさんと私で語っていきたいと思います!
今回のインタビューはスタートアップやRightTouchのデザイナーの働き方やスタンスを知りたい方の参考にもなればと思います。
対談者紹介
木村 和寛(通称 kim)
-3周年記念サイトのサイトデザインを担当
中村さやか(通称 saa)
- 3周年記念サイトのグラフィック・イラストレーションを担当
saa : まず、3周年のインフォグラフィックスサイトがどういう経緯で制作されることになったのか、教えてもらえますか?
kim : RightTouchのファーストプロダクトである「RightSupport」がリリースから3年を迎えるタイミングで、社外の方々に向けて、RightTouchがどんな会社なのかを数字を交えて伝えたい、という思いがありました。そして同時に、RightTouchが挑戦しているカスタマーサポート領域が、成長性のある市場であることも知ってもらいたかったということがこの企画を実施する一番のきっかけでした。
ちょうど資金調達のタイミングとも重なっていたので、より多くの方に見ていただける機会になるということで、インフォグラフィックと資金調達を組み合わせてモメンタムを生み出そうと決めました。時間は限られていましたが、「それでもやりきろう」と覚悟を持って取り組んだ企画です。
saa : サイト自体は、どういった人をターゲットにしていますか?
kim : 既存顧客の方々はもちろんですが、主にはRightTouchに興味を持ってくれている採用候補者をターゲットにしています。カスタマーサポートの市場は正直地味に感じられたり、市場規模も小さく見られがちですが、広がりがある市場です。そんな市場感とRightTouchの成長をまとめて発信する意味でこういった3周年記念サイトは有効なんじゃないかとマーケやPRのメンバーと話していました。
saa : 3周年記念サイトをインフォグラフィックスで表現しようと思った理由はなんですか?
kim : まずこの3周年をお祭り的に盛り上げたかったと言う点がありました。こういった周年サイトでインフォグラフィックスを活用することは他社さんでもよく行われていて、お祭り的に自社の認知を広げるには実際効果的だと思うんですよね。
顧客やRightTouchメンバーがこんなに増えてるんだということを改めて社外に伝えられるなと。
saa : 今回の3周年サイトは、「俯瞰的にデータを見せる」表現と「生活者や企業担当者のn1の体験にフォーカス」した表現を切り替えられる構成になっていましたよね。このアイデアはどういったところからでてきたんでしょうか。
kim : 当初は数値データをわかりやすく視覚表現する、所謂インフォグラフィックスの構成を考えてたんですが、表現だけで差別化するのにも限界があるように感じていました。そこで、RightTouchらしさを考えたときに視点を引いてみる俯瞰的な考え方と、一人ひとりの生活者体験に寄って見る考え方の両方が大事だなと思い、全体を通してそういったコンセプトが伝わるような構成を考えました。
僕らの作りたいサポート体験も同じ特徴があると思っていて、しっかりとデータを見て無駄を省き効率化もするんだけど、その先でちゃんと一人ひとりの生活者の体験が良くなっていくという手触り感はすごく大事にしたい。その思想をうまく落とし込めたかなと思います。
二つの視点
saa : 企画の早い構想段階から関わっていた印象があるんですが、実際にはどのあたりからkimさんは関わり始めたんですか?
kim : そうですね。最初は「3周年の企画サイトを出したい」ということと、採用候補者を対象にしたいという狙いだけが決まっているときに話を聞きました。もちろんワイヤーなどもまだ何もない状態です。
saa : そうなんですね。マーケやPRメンバーとはどのように企画やデザインを詰めていったんですか?
kim : 最初は採用候補者に対して、「どんなことが伝えられるか?」といったディスカッションから始めました。そのデータが実際にちゃんと取れるかは置いておいて、こんなデータを見せられたら説得力あるよねとか、魅力的に感じてもらえるんじゃないかというストーリーを一緒に考えていた気がしますね。
ディスカッション時のホワイトボード
saa :ちなみに、プレイド(RightTouchのカーブアウト元の会社)のデザイナーのkiccyさんにも企画のアイデア出しに入ってもらっていたと思うんですが、特にどういった点で協力していただいてたんですか?
kim : kiccyさんはプレイドやそれ以前のご経歴で今回のようなキャンペーンページを作成した経験がたくさんある方だったので、特にアイデア出しの部分でご協力いただきました。大枠の狙いが見えてきたタイミングで加わってもらい、他社事例やkiccyさんの経験からどんな表現や伝え方ができそうかというところを一緒に幅出ししていただきました。
saa : RightTouchの良いところの一つは、プレイドのデザインメンバーからいろいろ学ばせてもらっているところですよね。
スタートアップは組織が小さいので、少ないメンバーで考えが固まってしまいがちな側面もあると思っていて、3人だけだと抜け落ちてしまう部分や考えが及ばないところを補ってもらえている気がします。スタートアップだけど、グループ企業である良さを感じますね。
kim : 本当にそうなんですよね。 今回のプロジェクトはkiccyさんにたくさん助けられました。ご本人は謙遜していましたが、初期段階の何も決まっていない状態から短い期間でコンセプトを立てられたのはkiccyさんのおかげです。とても引き出しが多く、いろいろなアイデアを出してくれました。
saa : ちなみに制作の中で苦戦した点や気をつけていたポイントなどはありましたか?
kim : 苦戦したところはスケジュールがタイトで笑。
saa : そうでしたね!笑
kim : 2つの表現を切り替えられるという、実質LPを2つ作るような構想にしてしまったので、作らないといけないものも増えていて…。リソースも潤沢に使えないなかで、どうコストを抑えながら魅力的なものを作れるかを考えていました。
特に、体験編の個人のストーリーから「身近さ」が感じられる部分が今回最もユニークなところなので、そこを手触り感の得られる手書き風のイラストにしたかったんです。幸い社内にイラストが得意なsaaさんがいたので、これはお願いするしかないと声をかけました。そしてsaaさんのイラストを主軸に全体のスタイルのトーンを考えていくことで、やりたいことを実現しつつスピーディーに作り上げることができるんじゃないかなと考えました。
saa : 頼ってもらえてありがたかったです。
kim : 完全にsaaさん頼りでした笑。
ここからは僕からも質問したいんですが、saaさんに「来週か再来週くらいにイラストを描けないか」と急に話を振ったのが始まりだったと思います。そのときの所感や、取り組む上で難しかったところなどを聞いてみたいです。
saa : デザイナー間でタスク状況の共有はしているので、スケジュールを見てなんとなく依頼が来る気はしていました笑。ただ、依頼をもらったタイミングではざっくりとしたワイヤーしかなかったので、企画のコンセプトをヒアリングしつつ「どういうことをやろうとしているのか?」「企画全体におけるイラストやグラフィックの役割をどう置くか?」を最初に掴みにいきました。
グラフィックがメインになるためイラストが魅力的でないと、単調で面白味のないものになってしまうだろうなとヒアリングしながら思っていました。
kim:そういう部分もあって制作前にサンプルでイラストの表現のすり合わせや提案をしてくれてましたよね。
saa : ですね。サイトの中で一番映えるタッチが何かをサンプルをいろいろと探しながら探っていました。
体験版は特にBefore/Afterの構成になっていたので、中心にいる人物に明確な変化や個性がないと、単調になってしまう可能性が高いと考えていました。
なので少しコミカルにはなりますが、表情が強いイラストにした方が良いだろうなと狙いを定めながらイメージを絞っていました。
サンプルからイメージを絞る
kim : そのあとはすごく早かったですよね。
saa : 進むべき方向が見えているので、そこに向かってやりきるだけだったので笑。絵を描くのは好きなので、息抜き感覚でこの期間は制作していた気がします。
kim : 確かに楽しんでくれてたね!社内メンバーを模したキャラとかも書いたりしてちょっと遊んだり笑。
saa : 遊んでました笑
CTOのyabuを模したイラストとそのラフ
kim : あと、今回は線表現のイラストにしたけど、最初塗りの案とかも話してたよね。あれは何をもって線の表現にしようって方向決めしたんですか?
saa : それはプロセスを考慮して選定しました。イラスト担当とデザイン担当で作業をバトンタッチしないといけなかったので、どんなデザインがきても使いやすいという意味で線表現のイラストが間違いないかなと。
kim : 本当に助けられました。というのも、今回その全体のトンマナとイラストのバランス感が肝だったと思うので。コミカルなイラストと数値のインフォグラフィックス側の世界観をどうつなげるかがデザイン上1番難しかった。最終的には、共通するテクスチャを足すことで馴染ませていったんですよね。
saaさんが描いてくれたイラストが線と塗りでパキッと分かれていたことでそういったアレンジがすごくしやすかったし、それじゃなかったらもしかしたら間に合ってなかったかも笑。
saa : それでいうと、私はkimさんのスピード感が衝撃的でした。正直間に合わないんじゃないかってちょっと思ってたんですよ。
kim : いや、自分でも思ってましたよ。間に合わないんじゃないかって笑
saa : そう、イラストを渡した段階でまだインフォグラフィックスのデータの視覚化が着手されていなくて、公開まであと一週間とかでしたよね?その後すごい早さでインフォグラフィックスを作って、すごい早さでSTUDIO実装してたじゃないですか。あのパワーはどこから来るんだろうって思いました。
kim : それでいうと、saaさんが既にベースとなる良いイラストを作ってくれてたから「ちゃんと届く形にしないとマジで申し訳ない」っていう気持ちがありましたよ笑。
saa : なるほど!イラストがパワーになっててよかったです笑。
kim : 当然うちの会社を知ってもらいたいなどの想いはあったけど、シンプルに他の人にいい仕事されるとやっぱり自分もいい仕事で返したくなるっていうのはありますよね。
saa : いやあ。なんか嬉しいですね。
kim : それがやっぱり協業する良さですよね
各所からの反応
kim : 公開後は、まず社内の反応が非常に良かったですね。採用に関わるメンバーや役員だけでなく、いろんな社内メンバーからも、改めてRightTouchの良さを感じたという声が多かったです。会社がここまで成長したことや、貢献できる業界が広がっていることを再認識するきっかけになったようです。コンテンツとしてもアウトプットとしても、非常に良い形になったと感じました。社内へのインパクトは予想以上でした。
saa : 社外の反応として嬉しいなと思ったのは、社外の方に弊社のメンバーが「これはどこのパートナーさんに作ってもらったんですか?」と聞かれたことです。クオリティが高いと思ってもらえたのが嬉しかったですね。こういうデザインやアウトプットを他の会社でもやってみたいと思ってもらえるのは、改めてやった甲斐があったなと感じます。
kim : 今回のことで改めて思ったのは、まんべんなく良くするのではなく、人が見るポイントやコンセプトの中で大事な部分に注力することが鍵だったなと。n1体験の表現をイラストにしてこだわったり、スマートフォンサイトに特化した構成にしましたが、それも結果的に良かったと思います。
saa : 選択と集中ができていましたよね。デザイナーだとついすべてのクオリティを均等に良くしようとしてしまいがちですが、RightTouchはまだデザイナーが少ないので、リソースをどこに集中させるかが本当に大切だなと日々思います。
kim : そうですね。日頃からまずインパクトのある部分、集中すべき部分はどこか?を考えることを大事にしていますし、それを実践できて良かったと思います。
最後までお読みいただきありがとうござます。
このインタビューでRightTouchのデザイナーの働き方のイメージやどんなことを考えているかを感じ取っていただければ嬉しいです。
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