データとAIでカスタマーサポートを変革するRightTouch、シリーズAラウンドで8億円の資金調達を実施し累計調達額は14.2億円に |株式会社RightTouch
株式会社RightTouchのニュース詳細ページです。
https://righttouch.co.jp/news/FpF1waA5
※この記事は2025年5月に『RightTouch公式note』に掲載した記事を転載しています。
こんにちは、RightTouch のアクセラレーターの星です。
社内では星からの連想で(?)Marioと呼ばれています。
RightTouchは先日、プロダクト3周年記念を迎え、この度シリーズAの資金調達を行いました!
自分もともに調達を目指しこの1年走り続けてようやく辿り着いてこの景色を見れたことを本当に嬉しく思っております。
この発表を受けて社内の熱量は急上昇しており、今回リレー形式でのブログ投稿を行っています。
普段は完全受け手の立場の私ですが、この熱に押されて発信者として筆を取らせていただきました!
本記事ではすでに出していただいているアクセラレーターの仲間の記事を受けた上で、シリーズAや上場子会社であることから生じるさまざまな制約の中で、どうやって通常の管理部門ではなくアクセラレーターとしてあり続けるかを財務経理の目線から書こうと思います。
本記事を通じて、経理の方に「スタートアップも悪くない」と思ってもらえたり、「こんなマインドで働いてる人もいるんだ」と興味を持ってもらえたりすると嬉しいです。経理以外の方にも、経理の人って口うるさいだけの人じゃないことをまずは知っていただき、連携を深める一助になると嬉しいです。
なお、記載しているアクセラレーターの考え方や思いは熱く山田さんや古澤さんが記載していただいているのであわせてご覧いただけると嬉しいです。
本記事を書くのはこんな人間です。
星 雄翔/Hoshi Yuto
証券営業から転身。公認会計士試験合格後、監査法人トーマツに入所し上場企業の監査や内部統制構築支援業務を経験。その後FASを経てベンチャー3社で財務と経理を中心に管理部門のマネジメントを経験。RightTouchにはAcceleratorとして24年1月に入社。
宮古島とオリオンビールを愛し、9月の島時間を待ち侘び、最近三線にも手を伸ばしているような人間です。
長くなりましたが本編へどうぞ
【アクセラレーター】
この言葉を最初に耳にしたのはおそらく代表の長崎と面談した時だったと記憶しています。最初に聞いたときは、某アニメの白髪少年が脳裏をよぎり少し戸惑いました。また、人材を「人財」と呼ぶ等のような小手先の名称変更かと思ってしまいました。そんな入社当時から、今では右肩上がりに好きになった言葉です。
理由はシンプルで、従来の「管理=制動」ではなく「管理=推進」へとパラダイムシフトを体現する存在であることを示す言葉だと気づいたためです。
これまでの管理部門はその海に財務経理や法務といった島国がそれぞれ存在し、必要に応じて連合(PJ)を組んで大きな課題(例えばIPO)に取り組むような関係であったと思います。一方でPJのない日常では各国はそれぞれの業務に励み、あまり他の国に対して干渉してはいけない雰囲気があります。仲の良い人同士が連携を密にすることはありますが、部としてはあまり連携できていないよねーという会話がなされ、どう連携するかが課題として上がる会社もあると思います。
これに対して RightTouch の アクセラレーターは、島を持たない諸兵科連合部隊を自称します。役割より目的を優先し、境界を越えてスクラムを組む。
互いに染み出すことをよしとし、
「ただ管理するのではなく、事業を加速させる」
この旗印の下に集まった仲間がアクセラレーターであり、その思いを言語化したのが アクセラレーターマインドです。このマインドの紹介はどう考えても濃さで山田さんのnoteに勝てなかったので詳しくはそちらに譲らせていただきつつ、一方で自分も語りたい部分はあるので好きなマインドと個人的な解釈を以下に記載します。
"超”事業理解
管理部門の人は当然専門家が多く在籍していますがそれは単なる前提であり、アクセラレーターはそこに事業理解を掛け合わせて事業の成長を加速させることを胸に行動します。
社内のあらゆる情報へのアクセス、日常的なキャッチアップにより、事業部からの相談が届いた瞬間から「同じ地図」を広げて即対話できる状態を標準化します。さらにより踏み込み相談内容の事前察知と事前の整理方針の決定までを目指します。
従前の管理部門とは異なる圧倒的な信頼を獲得し、さらなる意思決定のスピードの加速をできる組織を日々目指しています!
なぜダメかより どういけるか
事業部からの大丈夫ですか?の問いかけを普段から結構耳にしますが、その回答に単なるYes/Noで答えられることが多いと思います。その回答は本当に事業部が求める回答なのでしょうか?
アクセラレーターはその裏にある需要を確実に満たせるよう日々努力します!!
具体的には3ステップでの支援を目指します。
大前提としてダメなものはダメという強い意志は持っていないとダメ!ですが、絶対にダメなもの以外では上記ステップを実行して事業の推進に貢献することを目指します。
もしアクセラレーターやアクセラレーターマインドについて気になったのであれば、上に戻ってリンクから仲間のnoteに行ってもらえると嬉しいです!
さて、RightTouchの財務経理の今は目まぐるしく変わっています。シリーズA調達前後で資本政策・投資契約・内部統制強化など外部要請が急増しました。
これまでも通常のスタートアップに比べて上場子会社であることから「数字の整合性と正しさ」を担保するプレッシャーは一定ありましたが、これまで以上に高まるのは間違いありません。まだまだ未成熟な組織にとって、一気にこうした「きちんとすること」への要求が高まると、どうしても管理部門は縛る方向に舵を切りがちです。
「その費用、稟議はだしてますか?」「エビデンスは?」「予算内ですか?」
どれも当たり前のように会話され、それぞれの会社の会計の正しさを担保するために必要な問いです。ただ、これらの言葉が飛び交い正当な制御(ブレーキ)ばかりを財務経理が踏む姿が目立つようになると、現場のアクセルを自然と躊躇させ組織全体のブレーキにつながりかねません。
特にスタートアップでIPOを目指すフェーズに差し掛かると、より数字の整合性・正しさを担保するプレッシャーにさらされます。その結果として、どの会社もブレーキの仕組みづくりに必死になり、プロダクトやメンバーに向き合う時間が取れなくなっていく。そんな経験、財務経理に携わっている方にはあると思います。
その結果、財務経理はバックミラーとダッシュボードのみを見る存在と成り果てます。
決算が終わると次の決算と、まるでラットレースをしているような感覚に陥り、本当はフロントガラスに見える景色に投資したくてもできない。そんな財務経理もよくあると思います。
RightTouchも調達によってそうした分水嶺に差し掛かった時期にあります。
調達を踏まえてこれから上記のような様々な要請が弊社に来るのは自明です。こうしたリクエストに応えていくことは確実にこの会社をより会社らしくしていくこととつながる一方でリソースを大幅に食うであろうタスクであるという事実もあります。
スタートアップの特徴として、人材が充足しない一方でやることが永遠に増えていくという掛け合わせで生じる問題はどこまでいっても付き纏うのは必然です。
一つ一つの業務をこなすことは重要なタスクですし、数字を整えることや制度を整えていくことももちろん重要です。ただこうした「きちんとすること」に必死になるだけでは分水嶺から意図せぬ海へと流れていくしかありません。これでは本当にやりたいプロダクトの未来やメンバーの挑戦に向き合う時間が後ろ倒しになっていってしまうのは自明です。
——それって、アクセラレーターなんだっけ?ただの管理部門じゃない?
これから私たちアクセラレーターは、この葛藤にぶつかるでしょう。
この葛藤の答えは未来から今を見ること以外にあり得ません。未来を見据えバックキャストして、いつ何が必要になりどんなことをすべきなのかを事前に優先順位をつけて準備をする。これだけが我々ができることだと信じています。
そして未来を見据えるためにこそ必要なのが"超”事業理解です。今を詳細に理解し未来を知り、そこに専門知識を掛け合わせることでやるべきことのWBSが生成され、そこに沿って業務を行うことが可能となる。今に溺れず未来から今を見る。それこそがアクセラレーターなのです。
私は、アクセラレーターとしてあり続けます。
無論通常の管理部門と同様、組織の正しさと誠実さの担保という守りを忘れることはありません。ただ同じくらい「どこまでだったら攻められるか?」を一緒に考えられることがアクセラレーターの第一条件であると考えています。
その思いを財務経理としてどう発揮するのか。その問いと向かい今現在の回答は「未来を“先回りして整える”こと」にあると信じています。
こうした未来を見据え、その未来に向かうための活動こそがアクセラレーターであり、財務経理が会社の“加速装置”として存在し得る瞬間だと確信しています。そして、数字を“整える”ことに閉じるではなく、“熱を通して届ける”チームでありたいと考えています。
そのためには少しずつでも事業を理解し、人と会話し、そこで得られた未来の絵から今のあるべきを考える。この歩みを止めないことが重要だと考えています。この繰り返しにより正の循環が動き出し、
「私たちはアクセラレーターなんだ」——と胸を張って言えるのだと固く信じてます。
会社が大きくなるほど管理部門の影響力は拡大します。 だからこそ、管理部門こそが「成長を止めない側」である。これが アクセラレーターマインドの核心と考えています。
外圧は着実に正しく強まっていく一方ではありますが、それを組織が飛ぶための“追い風”に変えるのが私たちアクセラレーターの使命です。 諸兵科連合が力を合わせ“未来を先回りして整える”その実践をこれからも追い続けます。
とはいえまだまだ未熟で目先の業務に追われてしまいここに記載している全部ができているのかはまだまだ怪しい部分があります。
向かって左から、星(財務経理)・山田(労務)・古澤(法務)
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