こんにちは、株式会社リブルです。
徳島県海陽町の美しすぎる海で牡蠣の養殖をしています。
リブルでは、牡蠣の養殖技術をITの力を使ってシステム化することに取り組んでいます。
今回は、この取り組みについてお話します。
デジタルの力で、やりたい人がやれる漁業にしたい。
日本では、農業や漁業など第一次産業の後継者不足、労働力不足は深刻な課題です。
農家の高齢化が進んでいる日本の農業では、その課題を解決する手段として、ICTやAI、ロボットなどの技術を生かした「スマート農業」が注目されています。
それと同じことが、漁業の分野でも起こっていて、「スマート漁業」「スマート養殖」への取り組みが進んでいます。
農業は、気温、天候、土壌などによって、臨機応変に対応して作物を育てるノウハウが必要です。このノウハウは属人的で、代々守ってきた田畑だからこそ、それらの諸条件への対応策が受け継がれ、農作物が生産されてきました。
親(親方)の背中を見て、子ども(弟子)はノウハウを得る。職人の世界ですね。
漁業も同じです。水温、天候、海水の質などによって臨機応変な対応が必要です。
どこに魚がいるか、どうすればうまく育つか、親方の「勘」は、親方の膨大な経験というデータから導き出されてきました。
これまでは、親方に弟子入りして「勘」というノウハウを学ぶしかなかったのですが、これからはやりたい人がやれるようにしたい。
親方に気に入られないと、やりたくてもやれない状況を変えたい。
IoTを使って、やりたい人が誰でも牡蠣の養殖をできるように、ノウハウをシステム化しようと考えました。
システムが人間に指示すれば、誰でも、どこでも、牡蠣が作れる。
現在は、ありとあらゆるデータを収集している段階です。
リブルの養殖技術は大切な商品のひとつ、とお話しましたが、いまは生産技術担当者である私がお客さんの海の状態を把握しつつ、ノウハウを提供しています。
今後は、データから導き出された作業内容を、システムから人間に指示するようにすれば、私がいなくても、どこでも、誰でも、牡蠣を養殖できます。
いまは牡蠣の養殖を諦めているような美しい海でも、牡蠣が作れるようになって、地域の方に喜んでもらうことを目指し、頑張っています!