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安定した会社とは?就活で失敗したくなければ志望企業の「ビジネスモデル」と「売上モデル」を把握しよう!

目次
  1. WEB業界の「ビジネスモデル」
    1-1. ①広告ビジネス
    1-2. ②エンドユーザー課金ビジネス
    1-3. ③物販(EC)ビジネス
    1-4. ④マッチングビジネス
    1-5. ⑤制作ビジネス
  2. WEB業界の「売上モデル」
  3. ラルズネットのビジネスモデル・売上モデル

「WEB業界を目指したい!」

「あこがれのあの企業に入りたい!」

その熱い気持ちは大事だ。

ただし、志望企業の「ビジネスモデル」「売上モデル」をきちんと把握していなければ、もし入社できたとしても、残念な結末になりかねない。

志望企業の「ビジネスモデル」を知らずに漠然と就職しても、自分が望んでいた仕事と180度違っていたというオチもあり得るし、また、安定した会社がいいなと思いつつ、有名企業だからという理由だけで「売上モデル」を知らずに入社してしまうと、自分が思う安定とはかけ離れた職場環境だったというオチもあり得る。

人生は博打じゃない。この2点を把握せずに、自分がこの先ずっと働く企業を選ぶなんて、リスキーすぎる。

今回は、WEB業界の「ビジネスモデル」「売上モデル」を解説し、最後にラルズネットの各モデルも紹介する。

ハッキリ言って、必読だ。いろんな就活テクニック本よりも、まずこれを読んでくれ。

WEB業界の「ビジネスモデル」

WEB業界のビジネスモデルは大きく分けて以下の5つだ。 ①広告ビジネス ②エンドユーザー課金ビジネス ③物販(EC)ビジネス ④マッチングビジネス ⑤制作ビジネス 詳しく見ていこう。

①広告ビジネス

【サービス例】Yahoo!、Google、各種ポータルサイト

広告ビジネスとは、人がたくさん集まる場所(サービス)をつくり、そこに、自分のことを知ってもらいたい企業の看板・商品を掲げることで、料金をいただくビジネスモデルだ。

(当社のメディア事業であるポータルサイト『不動産☆連合隊』の運営もこれに当たる。)

この場合、その場所を利用する人(ユーザー)は無料であることが多い。お金を払うのは、あくまでも、その場所に看板を掲げる企業(スポンサー)が払うのだ。

逆にいえば、ユーザーが無料で使えるのは、広告を出してくれているスポンサーのおかげということだ。

相当有名なビジネスモデルではあるが、「CMウザくない?」と言いながらテレビを見たり、「広告ウザくない?」と言いながら無料サービスを使っている人をいまだに見かけるので、意外と仕組みを知らない人もいるのかもしれない。

なお、この、「人がたくさん集まる場所さえ作れれば、広告を出してくれる人のおかげでユーザーは無料」が成り立つ広告業という商売は、頭をやわらかくすれば、革新的なビジネスを作れる可能性もある。

たとえば、「無料タクシー」「無料カフェ」「無料ホテル」…等々。

すでに「無料で利用できるテレビ」「無料で利用できるポータルサイト」は当たり前だが、まだ「無料○○」が当たり前になっていない領域はあるだろう。そこから驚くようなビジネスが出てくるかもしれない。

②エンドユーザー課金ビジネス

【サービス例】スマホの有料アプリ、読み物サイトの有料コンテンツ、各種WEBサービスの有料会員

文字通り、エンドユーザーから直接課金するビジネスモデルだ。

そして、WEB業界で最も難易度が高いのもこのモデルだ。

リアル世界であれば、何かサービスを利用するときにお金の支払いを求められることは日常茶飯事だが、WEB世界のユーザーは、基本的にほとんどのサービスが無料で使えると思っている。

つまり、WEB上で、エンドユーザーから直接お金を払ってもらうには、相手に「これはすごい!めちゃくちゃ価値が高い!」と感じてもらえなければ、まず無理だ。

何よりもクオリティが求められるビジネスモデルなのだ。

しかし、一度、これが成り立ってしまえば強い。

広告からの収入に頼っていない分、スポンサーに気をつかうという概念がないため、すごく尖ったプロダクトや、どこよりもマニアックなコンテンツなど、エッジの効いた商品を作りやすい。

その場合、コアなユーザーをどれだけ楽しませられるかがキモとなる。広く浅くというよりは、狭く深くといったアプローチが求められる。

③物販(EC)ビジネス

【サービス例】各種ECサイト

これは説明するまでもないだろう。

インターネット上で物を販売する。以上だ。


④マッチングビジネス

【サービス例】メルカリ、Uber、Airbnb

「持っていない人」と「持っている人」を結びつけて、手数料を取るのがこのビジネスモデルだ。

リアル世界であれば様々な仲介業がこれにあたり、何のことはない普通の仲介ビジネスだが、WEB上であれば、ユーザー同士がCtoCで直接やり取りできてしまう(取引成立時に、プラットフォーム運営会社が取引金額の数%を手数料としてもらう仕組みだ)。

物が欲しい人と、不要な物を売って稼ぎたい人をマッチング。

車に乗って移動したい人と、車で誰かを送り届けることで稼ぎたい人をマッチング。

泊まりたい人と、泊まらせてあげることで稼ぎたい人をマッチング。

スマホが誕生してから、いつでもどこでもそれが可能になり、世の中に一気に普及したというわけだ。

「持っていなくて困っている人」と「持っているものをお金に変えたい人」のマッチングを行う場合、【何を?】を考えることが重要だ。

それは、家電かもしれないし、移動かもしれないし、宿泊かもしれない。もしかしたら、「専門家のノウハウ」とか「職人の技術」かもしれない。

うまくいけば、世の中の様々な格差やアンバランスを解決できる可能性があるビジネスにもなり得るだろう。

⑤制作ビジネス

【サービス例】WEB制作サービス全般

制作ビジネスは、文字通り、WEBサイトなどの制作を受注するビジネスを指す。

(当社のクリエイティブ事業もこれに当たる。)

規模も料金もピンキリで、簡易なページを格安で作るだけという会社もあれば、検索対策まで含めた大規模サイトの構築から、クライアントのブランディング全般、売上アップのコンサルティングまで行なっている会社もある。

発注するお客様としては、クオリティはもちろん、作ってもらったあとのサポートが気になるところだろう。

当社も、自社でサポートセンターを設置し、アフターサポートまでしっかり力を入れている。

このビジネスでは、様々なお客様と出会い、相手自身も気付いていない魅力を引き出してあげることが大事なプロセスとなる。

発注者の好みや意図をどれだけ深く把握できるかなど、社会人として必須のコミュニケーション力が身につく仕事でもある。

何もないところから自らの手で相手の魅力をカタチにする、生みの喜びを体験できるやりがいのある仕事だ。

WEB業界の「売上モデル」

「ビジネスモデル」を理解したら、次は「売上モデル」を理解しよう。 売上モデルには、「イニシャル売上(=単発売上)」と、「ランニング売上(=月額売上)」の2つしかない。 (スマホアプリ販売でいえば、「売り切り課金(=1回いくら)」と、「月額課金(=毎月いくら)」の違いだ。) そして、イニシャル売上を生み出すビジネスを「売り切り型」、ランニング売上を生み出すビジネスを「サブスクリプション型」と呼ぶ。 (もしくは、前者を「フロー型ビジネス」、後者を「ストック型ビジネス」と呼ぶ場合もある。)

もし、あなたがこれから就職活動するのだとしたら、志望企業の「売上モデル」はかなり重要だから、必ず調べておいたほうがいい。

なぜか?

それは、売上モデルが、その企業の安定感に直結する場合が多く、営業戦略、採用、社風、福利厚生、ひいてはオフィスに流れる空気感にまで影響を及ぼすことが多いからだ。

よく、就活中の学生から「安定した企業に入りたいんです」という声を聞くが、「安定してるって、どういうこと?」と聞き返すと、「うーん、有名な企業とか…」「売上がすごい会社とか…」「初任給が高いところとか…」など、曖昧な返答が多い。

有名企業の買収・合併・倒産のニュースが、日々、私たちの目に飛び込んでくる状況を見ると、ただ有名だからという理由だけで企業を選ぶ人はだいぶ減ったように思うが、それでも看板の名前だけで企業を判断してしまう人がまだ相当数いるのも事実だ。

何をもって「安定」と考えるのかは人それぞれだが、事業的にハッキリ言えるのは、「売り切り型ビジネス」(売り切りタイプの商品=イニシャル売上)より、「サブスクリプション型ビジネス」(月額タイプの商品=ランニング売上)の方が、売上が「安定」している。

なぜなら、月初からすでに売上の目処が立っているからだ。

これは、経営者でなければ最初ピンと来ないかもしれないが、事業的にものすごく安心できることなんだ。

事業というものは必ず固定費がかかる。人を雇用したり、オフィスを維持したり、便利な定額ツールを利用したり。

会社として毎月出ていく固定費が決まっているのに、毎月入ってくる収益の目処が立たなければ、経営者も不安になることが多いだろう。

会社によっては、「今月の売上どうなってるんだ!このままだと来月は危ないぞ!」という声がオフィス内で飛び交うこともよくある。

もちろん、景気や不測の事態などの影響で、「上がる・下がる」はどの企業にもあるが、1日単位・1ヶ月単位であまりにも切羽詰まった状況に陥るのは、おそらくあなたが想像している「安定」とは違うだろう。

クラウド時代になり、消費者の購買行動が、「所有」から「利用」へと移る中、「イニシャル売上」から「ランニング売上」へ、つまり、「売り切り型」から「サブスクリプション型」へビジネスモデルをシフトチェンジしている会社はたくさんある。

巨大企業ほど舵を切るのは大変だろうが、中でも、マイクロソフトやAdobeが、ソフト販売(イニシャル売上)から、クラウドサービス提供(ランニング売上)に切り替え、成功したのが良い例だ。

ラルズネットのビジネスモデル・売上モデル

最後に、「ラルズネットはどうなのか?」という質問にも答えよう。

当社の主要事業は、ポータルサイト『不動産☆連合隊』の運営と、ホームページ制作だ。

『不動産☆連合隊』のビジネスモデルは「広告ビジネス」。売上モデルは「サブスクリプション型(ランニング売上)」だ。

『不動産☆連合隊』では、家を探すエンドユーザーには無料でサービスを提供し、広告(物件情報や会社情報)を掲載する不動産会社様から「○件掲載で月額○円」という形で毎月フィーをいただく。


一方、ホームページ制作事業のビジネスモデルは「制作ビジネス」。売上モデルは「売り切り型(イニシャル売上)」だ。

ホームページ制作の契約を受注したら、「1サイト、このくらいのボリュームであれば○円です」という形でフィーをいただく。

つまり、ラルズネットは、「売り切り型」の商品も、「サブスクリプション型」の商品も、どちらもあるということだ。

そして、当社の売上構成比率の9割がランニング売上で成り立っている。この点がラルズネットの安定の秘密というわけだ。


ランニング売上(月額売上)というのは、そのまま安定に直結する。

企業は、ランニング売上があるからこそ、人材採用はもちろん、教育ツールの提供や、ときには社員旅行など、より良い職場環境づくりに投資しやすくなる。

その結果、人が増え、人が育ち、スタッフ1人あたりの過剰な負荷も減り、休みが取りやすくなり、ゆとりが生まれる。

そのゆとりで、みんな、新たな勉強をしたり、趣味に打ち込んだりして、より充実した日々を送ることができる。

どの企業でも、コーポレートサイト・採用サイトには、商品や料金体系、事業内容などを掲載しているはずだ。

企業選びの際は、会社の知名度や待遇面だけに注目するのではなく、「ビジネスモデル」と「売上モデル」をしっかり確認しよう。

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