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クリエイターは「機能」ではなく「体験」をつくろう!

目次
  1. 商品やサービスをつくる上で大切なことってなんだろう?
  2. 商品の中核をなすものは、「機能」ではなく「体験」である
  3. もう「機能」では差がつかない
  4. 「機能のシミュレーション」と「体験のシミュレーション」の違い
  5. シミュレーションすべきは、画面の中ではなく、相手が朝起きてから夜寝るまでの生活すべて
  6. 「機能クリエイター」ではなく「体験クリエイター」を目指そう!

商品やサービスをつくる上で大切なことってなんだろう?

もし、あなたが商品やサービスをつくるとしたら、どんなことが大切だと考えますか?

今回はそんな話です。

WEB製品であれば、「見やすくする」「表示速度を上げる」「バグがないかチェックする」・・。挙げればキリがありませんよね。

また、仕事をしていれば、あなたを取り巻く状況もめまぐるしく変わります。
リリースの期日が迫っている・・。上司に進捗報告をしなきゃいけない・・。お客様の対応に追われている・・。

「あれ?何をつくっているんだっけ?そうだ、この機能だ。まずはこの機能を仕上げないといけない・・!」

商品の中核をなすものは、「機能」ではなく「体験」である

もし、あなたが商品やサービスをつくるとしたら、相手に提供するのは「機能」でしょうか?

もちろん、商品である以上、必要な機能は作らなければいけません。

しかし、ラルズネットでは、商品の中核は「機能」ではなく「体験」だと考えています。

当社の不動産ポータルサイト事業であれば、エンドユーザーに対しては、「不動産連合隊で物件を探せる」という機能ではなく、「不動産連合隊で物件を探すのって、楽しい!」という体験を提供しています。
検索機能がついているなんて、今となっては当たり前だからです。

不動産会社様に対しては、「ラルズマネージャーで物件が掲載できる」という機能ではなく、「ラルズマネージャーを使うのって、楽しい!」という体験を提供しています。
物件を掲載して反響が来るなんて、今となっては当たり前だからです。

ベースとして考えるべきは、「機能」じゃないんです。「体験」なんです。
「嬉しい!楽しい!ワクワクする!」そんな感情が湧く体験の設計。

これは、非常に重要で、当社のバリュー(行動指針)の一つに『相手の気持ちを動かすモノをつくる』とありますが、ラルズネットのプログラマーやデザイナーは、みんな例外なく、「相手の気持ちをどれだけ動かせるか?」にフォーカスしています。

いくら多くのコンピューター言語を操れても、いくら多彩なデザインができても、それだけで優秀なクリエイターとはいえない時代になったのです。

※上記に記載されている当社商品については、商品説明ページ(『不動産★連合隊』 『ラルズマネージャー』)をご覧ください。

もう「機能」では差がつかない

それでは、なぜ「体験」から考える必要があるのでしょうか?

それは、もう「機能」では差がつかない時代に突入したからです。

たとえば、最近、あまりにもマズい牛丼を食べた記憶がありません。
どのお店に入っても、けっこう美味しいです。

同様に、あまり汚れが落ちない洗濯機や、あまり冷えない冷蔵庫も見かけません。
どのメーカーを選んでも、そんな商品に当たるほうが難しくなっています。

「すごく冷える冷蔵庫です」と言われても、あまり魅力を感じないのは私だけではないはずです。

「機能のシミュレーション」と「体験のシミュレーション」の違い

ものづくりをするとき、誰もが、「実際に相手が使うときのシミュレーションをしなければいけない」と思うはずですが、ここであなたは、具体的にどんなシミュレーションをしますか?

WEB製品であれば、「ボタンが押しづらくないだろうか?」「情報が見にくくないだろうか?」「ここはプルダウンではなくチェックボックスがいいだろうか?」等々。

もちろん、どれもすごく大事なことです。

でも、それはまだ「機能」のシミュレーションです。
「体験」のシミュレーションをする場合はこうなります。

当社の事例でいうと、

(当社のお客様である不動産会社のスタッフになりきって)
「うーん、もう朝かぁ・・。昨日、夜遅くまで働いたから眠いなぁ。よし、起きて仕事に行くか」

「電車に乗ろう(ガタンゴトン)。よし、会社に着いたぞ。さあ、机に座って、パソコンを開こう」

「今日は何から手をつけようかな。うーん、連合隊に物件掲載しようかな。ラルズマネージャー起動するか。ふぁぁあ・・、眠い。」

「あっ!今日はこんなことしてる場合じゃないよ。お客様の対応がたくさんあるんだった・・。忙しいなぁ。」

そんなシミュレーションから始めます。

シミュレーションすべきは、画面の中ではなく、相手が朝起きてから夜寝るまでの生活すべて

「え?商品と全然関係ないと思うんだけど・・意味あるんですか?」という声が聞こえてきそうですが、すごく意味があります。

相手が昨日の夜遅くまで起きているということがわかれば、朝、パソコンを開いたときに、「昨日はお疲れ様です!大変だとは思いますが、今日もがんばってください!」と声をかけてあげられるかもしれません。

相手の行動ログを見れば、リアルだけでなく、バーチャルでも相手を励ましてあげられるきっかけを発見できるかもしれません。

電車に揺られている細切れ時間を有効活用させてあげたいと思えば、「今日はこうしてみたらいかがですか?やったほうがいいかなと思うことをまとめてみました!」と、アプリで提案できるかもしれません。

お客様が、広告商品を利用するヒマもないくらい忙しいのであれば、「広告運用するのって大変ですよね。あなたが外出している間、私が代わりに、いいかんじに出稿しておきます!」と、画面の中のキャラが自動で広告運用してくれるサービスが思いつくかもしれません。

「機能」からシミュレーションした場合、あなたの発想は、部分のブラッシュアップに留まります。
しかし、「体験」からシミュレーションした場合、あなたの発想は、相手が朝起きてから夜寝るまで、相手の生活すべてに及びます。

もしかしたら、自分がやっていることも「システム開発」や「WEBデザイン」ではなく、「顧客のワークスタイル設計」なんじゃないかと、より広い視点で捉えることができるようになるかもしれません。

「機能クリエイター」ではなく「体験クリエイター」を目指そう!

「そういうのは企画部とかの仕事なのでは?」「プログラマーやデザイナーには、あまり関係ないのでは?」と思われた方もいるかもしれません。

しかし、どんな職種であれ、仕事というのは、相手に尽くし、自分を役に立ててもらうことから始まります。
そのためには、まず、相手が「これって大変だなぁ」と感じていることに思いを巡らすことが、何よりも重要です。それを反転させたものが、商品であり、自分たちの仕事になります。

「機能」ではなく「体験」から作り込む。

ここが、個人も会社も、圧倒的に差がつくポイントだと思います。
相手に対する想像力の幅が、段違いに変わってくるからです。


結論

「機能クリエイター」ではなく、「体験クリエイター」を目指そう!

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