社員インタビュー16人目は、システム開発グループ テクニカルマネージャー 淺利 勇太(あさりさん)です!
淺利さんは新卒でアールスリーに入社されて19年、さまざまなプロジェクトに携わってきました。社内では「技術に強い人」として知られ、トップクラスの実力と噂される存在です。そんな淺利さんに、19年の成長とテクニカルマネージャーとしての活躍についてお話を伺いました♪
プロフィール
システム開発グループ テクニカルマネージャー 淺利 勇太
高知県出身、大阪府在住。趣味はゲーム、アニメ、プラモデル、お酒。
学生時代からプログラマーを目指し、大学では情報系全般を、研究室ではソフトウェア工学を専攻。卒業後、大学の教授の紹介で2006年にアールスリーに入社。入社当初はスクラッチ開発を中心にたくさんのプロジェクトを経験。現在はテクニカルマネージャーとして、システム開発グループメンバーの技術教育を担当し、活躍中。
――あさりさん、よろしくお願いします!学生時代からプログラマーを目指していたとのことですが、目指したキッカケや学生時代に学んだことなど詳しく教えてください。
小学生の頃、家にあった親のパソコンをよく触って遊んでいました。当時のパソコン雑誌には、素人が作ったゲームが入ったCD-ROMがついていたんです。「プロじゃなくてもゲームが作れるんだ!」と驚いて、自分でも作ってみたいと思ったのが最初のキッカケですね。
その後も趣味は続いて、中学・高校時代にはプログラムを書いたり、自作パソコンを作ったりして楽しんでいました。このようにパソコンに触れたり作ったりしていくうちに、「将来はゲームプログラマーになりたい」と思うようになって、大学も情報系の学科を選びました。
大学ではプログラミングの基礎からコンピュータの仕組み、システムについて幅広く学びました。4年生の研究室ではソフトウェア工学を専攻し、ソフトウェアをどう開発するかやプログラムの解析にも取り組みました。
卒業した今でもシステム開発の仕事をしているので、学生時代に学んだことが今の仕事に活きていると感じますね。
――学生時代からプログラミングやシステムについて学ばれていたんですね!アールスリーに入社した経緯についても教えてください。
もともとはゲームプログラマーを目指していて、大学4年生の頃からゲーム業界を中心に就職活動をしました。狙っていた会社が、作品(ゲーム)を作って提出するスタイルだったので、自分でもゲームを作っていくつかの会社に送りました。面接にも行ったのですが、なかなかご縁がなくて良い結果にはつながりませんでした。
そんな中、大学時代にお世話になっていた教授を通じて、アールスリーを紹介してもらう機会がありました。ちょうど研究室の同窓会で、アールスリーの代表である西松さんと出会ったことがきっかけです。
後日、面接の機会をいただき、自作の3Dゲームを見ていただきました。ゲーム自体より技術的な部分を評価していただけたようで、「ここで働いてみたい」と思うようになりました。
当時のアールスリーは10人に満たない少人数で、まさに「少数精鋭」という印象。いろんなことにチャレンジできそうな雰囲気に惹かれました!もともと、プログラムだけを黙々と書くより、幅広い業務にかかわれる方が楽しいと思っていたので、自分に合ってそうだと感じました。
――代表の西松さんと同じ大学、研究室だったんですね。入社してからの業務内容について教えてください!
入社当初は、まず社内ツールの開発や、他のメンバーが作ったシステムのテストからスタートしました。プロジェクトに本格的にかかわるようになったのは、数か月後くらいからだったと思います。
テストや調査などの作業から経験を積んで、徐々に開発に参加するようになりました。2年目にはお客様との打ち合わせにも同行するなど、少しずつステップアップしていきました。
当時はスクラッチ開発が中心で、期間も長めの案件が多かったです。例えばお客様がAccessで組んでいた業務システムの案件では、まずは複雑に絡み合ったコードを読み解き、仕組みを理解するところからのスタートでした。
「なんでこんな作り方を…?」と悩むこともありましたが、今となっては良い経験でした!
その後、AWS(Amazon Web Services)が登場したことで、アールスリーでもクラウドを活用した開発へとシフトしていきました。クラウドで完結するWebシステムの開発が増え、私もその流れに乗って、AWS上でのシステム構築や運用を数多く経験してきました。
現在アールスリーが手掛ける案件は、kintoneやカスタマインを使った開発が多くを占めています。しかし、私が担当しているのはどちらかというと、カスタマインだけでは実現できない部分や、より高度なカスタマイズが必要な案件が中心です。AWSとの連携やスクラッチ開発を含めた複雑なシステム開発も多く、今でもわりとコードを書く仕事が多いですね。
印象に残っている案件のひとつに、工場の大型マシンを制御するプログラムを開発したことがありました。マシンのある工場に行って、実際に動いている機械の挙動を見てプログラムを書くという、現場感の強いプロジェクトでした。思ったように動かなかったり、プログラムの問題ではなく部品の問題だったりと、Webで動く業務システムとは違った難しさも多々ありました。
こうした経験から、開発を進めるうえで特定の言語や技術にこだわることなく、その時最適な手段を選ぶことを大切にしています。言語が違っていても、基本的な構造や考え方をわかっていれば応用できる部分も多いので、必要に応じてどんどん吸収していく、というのが私のやり方ですね。
――工場のマシンを制御するプログラムの開発は、今のアールスリーでなかなか聞かない案件ですね…!社内で技術力トップクラスと言われているあさりさんですが、その理由はなんだと思いますか?やりがいも教えてください!
ありがたいことに社内では「技術に強い人」と言ってもらえることもありますが、それはひとつの技術を極めたというよりも、幅広い技術に対応できる柔軟さや応用力が評価されているのかなと思っています。
実際の案件でも、異なる技術領域をまたぐようなケースもありました。
たとえば別のプログラミング言語で書かれたコードを読み解いて、別の言語で実装し直すような翻訳のようなことがあります。こういったことは、エンジニアの中でもできる人が多くありません。私自身の強みですし、アールスリーの強みですね。
新しい技術が必要になれば勉強しますし、ひとつの技術に縛られずその都度「どうやったら実現できるか」を考えることを大切にしてきました。簡単なことばかりではありませんが、知らない技術に向き合い、それを動かせる形にしていくことに面白さを感じています。
こうした経験を積み重ねる中で、対応できる範囲も広がっていったんだと思っています。
そしてやりがいを感じるのは、やっぱりお客様の反応です。
「これで仕事がラクになった」「助かっています」といった言葉を聞けたときは、やっててよかったなと思いますね。難しいシステムを作ること自体も楽しいですが、誰かの役に立っているという実感があるとやっぱり嬉しいです。
――柔軟さや応用力の高さから、トップクラスの技術力と言われているんですね♪ 現在はテクニカルマネージャーとして活躍されていますが、どんなことをされているんですか?
技術面での経験や知識を積み重ねてきたことで、2024年からテクニカルマネージャーという役割を担っています。
アールスリーのシステム開発グループには複数のマネージャーがいますが、私はその中でも技術面に特化したポジションとして、メンバーの技術支援や教育に注力しています。
具体的にはメンバーからの技術相談に乗ったり、コードレビューをしたりと技術面でのサポートが中心です。
例えば「こういうコードの書き方だと、後から機能を追加しづらくなるかも」といった設計面のアドバイスや、「データ量が増えたときに処理が遅くなりそうだから、こうしたほうがいい」といったパフォーマンス面の指摘など、単に動けばOKではない視点を共有するようにしています。
また、社内では「勉強会」を定期的に行い、そこでの学びや発信を大切にしています。
最初は私が一方的に教えるスタイルだったのですが、それだけだとどうしても一方通行になってしまうので、最近はメンバー自身が学んだことを話す・発表する場にしています。
実際にプロジェクトで経験した話なので、メンバーに知識が定着しやすくなったと感じています。
とはいえ、わかりやすく伝えることは想像以上に難しいです。どんなテーマが良いのか、どうすれば理解につながるのかなど、正解がない中で模索しながらやっていっているところです。
技術者としては、kintoneやgusuku Customineだけにとどまらず、もっと広い視点で技術に関心を持ってもらいたいですね。
たとえばAIやクラウドなど、日々変化する技術に触れていくことで、メンバーそれぞれに得意分野ができて教え合える関係が生まれるのが理想です。
最近はChatGPTのアカウントが配布されたことで、アウトプットするきっかけになる場面も増えてきたので、もっと広がっていくといいなと思っています。
――技術面の支援や教育に注力されているんですね!あさりさんの今後の目標を教えてください。
目指しているのは、設計も開発も、お客様とのやりとりまで含めて、幅広く対応できる全方位型の技術者を育てることです。
もちろん最初から全部できる必要はないですが、システム開発という仕事をしていく以上、どれかひとつだけでは完結しない場面も多いです。メンバーには全体を見渡せる力を身に着けてほしいと思っています。
そのためには、日々の業務の中で興味を広げていくことが大切だと思っています。
「kintoneとgusuku Customineはできるけど、他は全然…」という状態で止まらず、少しずつでもいいので、幅を広げていってもらえたらと思います。技術はどんどん進化していくので、好奇心を持って新しいことに触れていける人が増えると、チーム全体の力も底上げされるのではないかと感じています。
最近は、グループ内で知見を共有し合う文化も少しずつ育ってきていて、勉強会の中でプロジェクトの経験や学びをシェアする機会も増えています。
人に伝えることで自分の理解も深まりますし、それが結果的に、お客様対応やプレゼンの力にもつながっていくと思うので、そういったチャレンジも後押ししていきたいですね。
――メンバーの成長が今後のあさりさんの目指すところなんですね♪ 最後に、これから一緒に働くかもしれない方に向けて、アールスリーの魅力やどんな人に来てほしいかを教えてください!
アールスリーのシステム開発グループの魅力は、お客様の課題に最初から最後まで関われることだと思います。
最初のヒアリングから始まり、要件をまとめて、設計・開発・テスト、そしてリリース後の保守まで行います。すべてにかかわることができる環境は、なかなかないんじゃないでしょうか。
自分たちで考えて、作って、届けることができるのは技術者としてすごくやりがいを感じられるポイントだと思います!
また、新しいことにどんどんチャレンジできる社風も魅力のひとつです。
昔から“凝り固まらない”文化があって、AWSを導入したのも、kintoneを始めたのも、「やってみよう」と思える土壌があったから。決まったことだけやるのではなく、自分で考えて動ける人にとっては、すごく面白い会社だと思います。
一緒に働きたいのは、独りよがりにならずちゃんと人の話を聞ける人ですね。
そして、技術的には自分一人で最初から最後までひとつ、プログラムを完成させられた経験がある人が理想です。規模の大きさは関係なく、最初から最後まで自分でやりきった経験があると、成長の土台になると思います。
私自身、新卒で入社してから少しずつ技術を積み重ねて今に至ります。振り返ると、日々の実務を通して、成長していける環境だったと感じています。技術者として一歩ずつ力をつけていけるのがアールスリーのシステム開発グループだと思いますね。
いろんなメンバーがいるので、刺激も多いし楽しいですよ。
お客様と話すのが好きな人も、開発が得意な技術オタクも、大歓迎です!