What we do
Odooは世界で最も人気のあるオープンソースの業務アプリケーションソフトウェアです。コタエルはOdooの日本向けローカリゼーションを主導してきました。
Odooのエコシステムは、OSSコミュニティでの協働を促すOdooコミュニティ協会(OCA)により支えられています。コタエルはOCAのスポンサーであるとともに、積極的にコミュニティ活動に関わっています。
「ある程度の規模の会社でないと ERP は導入できない」——かつて当たり前だったこの見方は、少しずつ変わり始めています。私たちは2013年、まだ日本で Odoo がほとんど知られていなかった頃からこの分野に取り組み、「手の届く ERP」という選択肢が広がる下地づくりに関わってきました。
コタエル株式会社(Quartile)は、世界で最も導入されているオープンソース ERP「Odoo」を使い、2013年から日本と世界のクライアントの業務課題を解決してきました。現在はフルタイム5名で20社以上を支援しています。
【Odoo を日本で使えるものにする】
Odoo は、世界で最も人気のあるオープンソースの業務アプリケーションソフトウェアです。販売・購買・在庫・生産・プロジェクト・会計など、企業活動に必要な機能の多くを備えています。
ただ、Odoo はそのままで日本のすべての業務に対応できるわけではありません。日本市場向けに作られたわけではなく、「足りていない」と感じる部分も多くあります。だからこそ私たちは、2013年から一貫して Odoo の日本向けローカリゼーションに取り組み、オープンな場で Odoo を改善することで市場を切り拓いてきました。
【OCA コミュニティと汎用ソリューションを共有する】
私たちは、クライアントの課題に個別対応するのではなく、汎用的なソリューションを作り、OCA(Odoo コミュニティ協会)のコミュニティと共有することを大切にしています。コタエルは OCA のスポンサーであり、10年以上コミュニティ活動を積み上げてきました。その蓄積があるため、Odoo の標準機能で対応しきれないクライアントの要求の大部分(現状6割程度)にはすぐ対処できます。
【零細から上場企業まで、12年の実績】
クライアントは零細企業から大企業まで、製造業・卸売業・サービス業など多岐にわたります。上場を視野に入れたスタートアップの支援も増えており、これまで3社がコタエルの支援のもと Odoo を基幹システムとして導入後、上場を実現しました。12年以上サービスを提供してきましたが、品質が安定しているため、クライアント側の事情を除いてサービスから離脱が発生したことはありません。
Why we do
【ERP の常識を、オープンソースで変えていく】
ERP が「一定の規模の企業のもの」にとどまってきたのは、導入のコストが高いからです。それが多くの中小企業のデジタル化を遅らせ、社会全体の活力をそぐ一因にもなってきました。私たちは、ERP を使える企業の裾野をもっと広げたいと考えています。
鍵は、ベンダー側のコストを抜本的に下げることです。私たちは次の2点で、それが可能だと考えています。
1. ソフトウェアそのものの費用を下げる — Odoo は企業活動に必要な機能の大半を備え、企業版ライセンスもリーズナブル、コミュニティ版にはライセンス費用がかかりません。
2. 導入・保守の手間を減らす — 標準機能で足りない部分は、クライアントごとに作り込むのではなく、コミュニティと協働して汎用的なソリューションをオープンに積み上げることで、安価で高品質なものをスピーディに提供できます。
この対極にあるのが、ライセンス販売中心・個別のプライベート開発といったクローズドなソリューション提供です。OSS カルチャーが根付いていない日本では多くの事業者がこのスタイルですが、それでは OSS の良さが活かせません。私たちは古くから Odoo の OSS コミュニティ活動に取り組み、他の事業者にもコミュニティ参加を呼びかけてきました。OCA と協働し日本向けローカリゼーションをオープンな場で進めてきたのも、この考え方に基づいています。近年はこの延長線上で AI も働き方に取り入れ、デリバリのコストと手間をさらに下げることに取り組んでいます。
How we do
グローバルのオープンソースコミュニティの中で積極的に活動します(英語をよく使います)。開発したプログラムには原則オープンソースライセンスを適用し、コミュニティ資産とします。
2026年7月のOdoo福岡DXセミナーより。Odooが日本市場で知られるようになるとともに、私たちもイベントを開催したり、登壇したりする機会が徐々に増えています。
【分業をなくし、1人が一貫して関わる(準委任・アジャイル)】
私たちは極力分業をなくし、1人が要件の理解から実装・軌道修正まで一貫して関わります。クライアントとの契約は原則準委任。Odoo 本体とコミュニティ機能の知見を駆使し、とにかく早くたたき台を見せて、議論・実装・フィードバック・軌道修正のサイクルを回すアジャイルな進め方です。
【コミュニティの GitHub で品質を担保する】
新たに開発が必要なときは、コミュニティの GitHub リポジトリにプルリクエストを出し、CI とコミュニティのコードレビューを通すことで品質を担保します。グローバルな OSS コミュニティの中で活動するため、コミュニティ内のやりとりは英語です。
【知見をオープンに発信し、コミュニティを広げる】
習得した知見はクライアントだけでなく、フォーラム・ブログ・スライド・X などで積極的に外部に公開しています。OSS コミュニティへの貢献は、毎月「OSS 活動レポート」としてブログにまとめています。さらに、Odoo の知見を共有するオンラインイベントを2〜4週間に1回ほど開催しており(例:「Odoo オープントーク:Odoo なんでも Q&A」)、Odoo 社や他の Odoo サービス事業者、既存・見込みのユーザーまで、立場を超えて参加していただいています。専任の営業・マーケティング担当はおらず、商談イベントにもほとんど参加しません。Odoo に関する具体的で有益な情報発信そのものが、クライアントとの出会いを生んでいます。
主な発信チャンネル(コタエルのウェブサイト・SNS):
- フォーラム: https://www.quartile.co/forum/1
- ブログ記事: https://www.quartile.co/blog/odoo-1
- イベント案内: https://www.quartile.co/event?date=old
- X(旧 Twitter): https://x.com/qrtlodoo
- LinkedIn: https://www.linkedin.com/company/108561009
【AI を取り入れ、働き方を更新し続ける】
ERP 導入のコストを下げ、より多くの企業が使えるようにする——この目的のために、OSS の活用や汎用ソリューションの再利用に加えて、いま AI を働き方に取り入れ、プロセスを継続的に見直しています。Odoo の開発・コードレビュー、ドキュメント作成・翻訳、要件整理・調査といった工程で、どこを AI に任せられて、どこは人が判断すべきかを試しながら進めている段階です。
とくに、Odoo がオープンソース(オープンコア)であることは AI と相性が良いと感じています。クローズドな製品と違い、コミュニティ版のソースコードや OCA に蓄積された公開コードそのものを AI とともに読み解けるため、調査や実装の手がかりを得やすく、試行のサイクルを速く回せます。
品質を担保する仕組みは変わりません。コードはこれまでどおり CI とコミュニティのコードレビューを通します。AI はあくまで、私たちがより速く・より良い解を積み上げるための手段です。
【働く環境と、フラットな情報共有】
- 2013年以来、原則リモートでサービスを提供しています。移動に時間をかけるより、本質的に価値を生むことに時間を使う考え方です(製造現場の視察などを除き、クライアント訪問はほとんどありません)。
- 拠点は福岡。オフィスはエレベータもない雑居ビルにあり、質素ですが作業効率を重視した環境です。新しく参画する方は、近隣ならオフィス出勤を、遠方なら在宅またはオフィスを借りての勤務を想定しています。
- 作業効率を重視した PC と、外付けモニターを2〜3枚支給します。生産性を高めるものには積極的に投資します。
- 守るべき個人情報などを除き、経営情報は原則すべて共有します。代表を含む全員の報酬とパフォーマンスが見える環境です。
- 月あたりの平均残業時間は、直近で8〜10時間程度です。
【引き合いは増えている。でも、応えきれていない】
ありがたいことに、近年はお問い合わせがさらに増えています。なかには、他社で Odoo を導入したものの期待した成果に届かず、改めて私たちに相談される方も少なくありません。
一方で、私たちの一番の弱点は、デリバリ能力がこのニーズの拡大に追いついていないことです。少人数で多くのクライアントを支えているため、大きな案件への対応が難しく、リソース面の懸念から商談を断念してしまう場面もあります。だからこそ、一緒に積み上げてくれる仲間を探しています。