今回のインタビュー対象は、東京第四支社 支社長 渡部健一(わたなべ けんいち)。
2016年から東京第四支社の支社長を務める渡部は、これまで多くのライフプランナー(以下、LP)を採用し、営業所長を育ててきた。
そんな渡部はインタビュー中、“将来のキャリアを真剣に考えて欲しい”と語った。多くのビジネスパーソンのキャリアを見てきた渡部が伝えたい人生の在り方とは―――。
―――自己紹介をお願いします。
東京第四支社 支社長 渡部健一と申します。
2004年4月にプルデンシャル生命に入社し、5年間LPを経験しました。その後、2009年4月に営業所長に就任、2016年10月から現在まで東京第四支社の支社長を務めております。
―――プルデンシャル生命に入社する前は、どのようなお仕事をされていたのでしょうか。
前職は、コンビニエンスストアチェーンに新卒入社し、4年間在籍しました。入社後は、店舗勤務を1年半経験。
その後、店舗のオーナーさまに寄り添いながら共に店舗の売上げ・利益の向上を目指すスーパーバイザーに昇任し、担当エリアにある店舗のオーナーさまのバックアップや経営指導などの業務に邁進しておりました。
―――当時は、転職願望をお持ちだったのでしょうか。また、プルデンシャル生命に転職するに至った経緯を教えてください。
当時は終身雇用・年功序列が王道の時代だったこと、また楽しく仕事に取り組めていたこともあり、転職については全く考えていませんでしたね。
そんな折、加盟店のオーナーさまから、保険の商談としてLPをご紹介頂きました。初めてプルデンシャル生命との接点が生まれたのはこの時です。
その後、営業所長にお会いし、採用プロセスへと進みました。選考が進む中でLPの仕事に魅力を感じ、転職したいと思うようになったのですが、最後に当時の支社長から「渡部さんは、まだ若いからもっと実績を積んでから来たら良い」と言われてしまいましてね(笑)
当時のプルデンシャル生命では、20代の採用なんてまだまだレアケースだったのだと思います。若すぎる私は、採用ターゲットから外れていたのでしょう。結局、すぐプルデンシャル生命に転職することはありませんでした。
しかしその後、「もう1回話を聞かないか?」と、改めてご連絡を頂きました。再度入社の意思を問われた時、「せっかくチャンスがあるなら、挑戦したい」「一生一度の人生を真剣に一生懸命頑張ってみたい」と思い、プルデンシャル生命に転職するに至りました。
―――プルデンシャル生命に転職した後、LPになってからはいかがでしたか。
プルデンシャル生命に転職する前は、「売れないわけがない」と思っていました。というのも、前職でがむしゃらに働いていたこともあり、自分を過信していましたね。単純に“舐めていた”ってやつです。そのため、最初は全然売れませんでした(笑)
携帯電話のアドレス帳を広げては上から順に架電したりもしたのですが、なかなかお客さまとのアポイントを入れられず、当時は本当にしんどかったですね。ただ、どうすれば保険をお預かりできるのかと考えた時、“ご紹介を頂けるようになるべきだ”と、自分なりの答えを導き出しました。
ご紹介を頂くためには、「お客さまと徹底的に向き合う」「お会いした人に感動してもらい、商談の過程でご紹介を依頼する」といった今となっては当たり前に思える活動が大前提です。しかし今振り返ると、カッコつけてすべきことをしていなかったんでしょうね。
そこからご紹介で出会った1人のお客さまをきっかけに、新たなご紹介をいただく機会がぐっと広がり、毎年の社内コンテストにも入賞できるようになりました。
―――決して、すぐに結果を出せたLP時代ではなかったのですね。LPに転身し、大きく変わったと思うことや得られたモノ・コトはありましたか。
LPには『Beck’s 10』と呼ばれる、米国プルデンシャル第12代会長ロバート・Aベックの言葉を元にした10個の仕事の魅力があります。
このうち1~9番目は、LPでなければ得られなかったモノ・コトだと思っています。
LPの時には、Beck’s 10なんて全然考えたこともなかったのですが…(笑)やはり今振り返ると、前職と比較して働き方や仕事に対する姿勢は大きく変わったと感じています。
―――LPのままキャリアを歩む選択肢もある中で、渡部さんはなぜ営業所長というマネジメントの道を選択したのでしょうか。
本音を言えば、当初は営業所長になる気は全くありませんでした。支社長や私を採用してくれた営業所長からは、何度もお声かけ頂いていたのですが、その都度断っていたんです。
きっかけはあるLPに「渡部さんが営業所長になれば、絶対に支社の雰囲気がもっと良くなります!営業所長になってください!」と、言われたことです。私が営業所長に挑戦する分、彼はMDRT※入会を約束してくれました(笑)
勢いに任せたところはあったかもしれません。しかし双方の約束のもと“営業所長に挑戦する”と決めたからには、その道に進むことを決意しました。
※ MDRT:1927年に発足したMillion Dollar Round Table(MDRT)は、卓越した生命保険・金融プロフェッショナルの組織です。世界中の生命保険および金融サービスの専門家が所属するグローバルな独立した組織として、500社、70カ国で会員が活躍しています。MDRT会員は、卓越した専門知識、厳格な倫理的行動、優れた顧客サービスを提供しています。また、生命保険および金融サービス事業における最高水準として世界中で認知されています。
―――営業所長を経験した渡部さんが思う、LP・営業所長それぞれの魅力を教えてください。
LPは、先ほど申し上げた『Beck’s 10』の1~9番目までの9個の魅力を得られる、最高の仕事です。
一方で、営業所長は、人材を採用して、育成して、ライフプランナーとして世に送り出せる唯一の仕事です。 LPという選択肢やキャリアを考えるきっかけの提供は、営業所長にしかできません。これが営業所長の1番の魅力だと思っています。
―――支社長として、候補者の方と接する機会も多々あるかと思います。渡部さんが候補者の方と接する時、意識していることはありますか。
私は候補者の方とお会いした時、必ず3つの質問をします。
1つ目、「生まれ変わってもまた同じ会社で同じ仕事をしたいと言い切れますか?」
2つ目、「将来自分の子どもが生まれた時、心の底から自分と同じ仕事に就いて欲しいと思えますか?」
3つ目、「今の仕事にワクワク感持って取り組めていますか?」
皆さんの答えは、大概「NO」です。
1日は24時間、1週間は168時間あります。
そのうち仕事に充てる時間は、通勤時間を含めると12時間程度。1週間のうち約60時間を仕事に充てていることになります。また1日7時間睡眠を摂取している人の場合、1週間のうち49時間ほどが寝ている時間です。
私達が自由に過ごせる時間は、残りの59時間です。
つまり、起きている時間の約半分が仕事に費やされているんですよね。
「生まれ変わっても本気でやりたいと思えない仕事」
「将来、自分の子どもにも就いて欲しいと思えない仕事」
「ワクワク感を持てない仕事」
多くの時間をそんな仕事に費やしている状態で本当に人生を充実させることができるのでしょうか。
一度きりの人生を充実させたいと思うのであれば、プライベートの充実だけでは不完全です。 私は、仕事もプライベートも両方とも充実していなければ、良い人生には絶対にならないと考えています。
お会いした候補者の方には、このように将来のキャリアについて真剣に考えるきっかけを提供したいと思っています。
―――LP、営業所長、支社長と、ポジションが移り変わる中で変化はありましたか。
「LP・営業所長・支社長の中で一番楽しいのはどれか?」と問われたら、私はLPと即答します。そして一番やり応えを感じたのは、営業所長です。最後に、一番難しいと思うのは、支社長ですね。
“支社長”って笑ってしまうぐらい難しいんですよ。どうすれば営業所長やLPを動機づけられるか、やろうと思わせることができるかを真剣に考えなければなりません。ただ、だからこそ一番鍛えられているとも感じます。
LP・営業所長・支社長それぞれ成長できる部分は異なりますが、人としてもビジネスパーソンとしても支社長になってからが一番成長できていますね。
―――今後、渡部さんがプルデンシャル生命で実現したい夢を教えてください。
一人でも多くの人にこの仕事を広めたいですね。
結果的に上手くいかない人もいますが、それでも「転職して良かった」と言えるような良い経験ができる、学びの機会が絶えない、自分がやってきた仕事に意味があったと感じられるのがLPという仕事だと思います。
これまで3人の支社長を送り出してきましたが、これからも変わらず、一人でも多くのLPを採用し、営業所長を育て、支社長として送り出していけたらなと。
これって結構大変なことなんですよ。だから、今をきちんと維持することが、目標であり、夢でしょうかね。
―――最後に転職を考えている、キャリア選択に迷われている方に一言お願い致します。
私が伝えたいのは、“将来のキャリアを真剣に考えて頂きたい”ということです。支社長として採用プロセスの中でお会いする候補者の方々は最終的に3つに分かれると思います。
1つ目は、今在籍している会社で改めて本気で頑張って活躍することを目指す方。
2つ目は、本当にやりたかった夢を思い出し、その夢に向かって挑戦する方。
最後3つ目は、ご縁があってプルデンシャル生命に転職する方。
「絶対に転職すべきだ」「絶対にプルデンシャル生命のほうが良い」とは思っていません。この3つのいずれかの中で、自分のキャリアに対し納得できる答えが見つかることが、ゴールだと思っています。
忙しい人ほど、キャリアについて真剣に考えることをおざなりにしがちです。また自分の可能性に蓋をしている人もたくさんいらっしゃいます。ぜひ自分の将来のキャリアについて、真剣に向き合い考えて頂きたいですね。