ライフプランナーのYさんは先を見通して仕事をすることが出来る人です。きっと他の人よりも早くかつ細やかに気配りがきいてしまうせいで、ついつい自分で多くの仕事を抱えてしまう癖があるようです。
とても優秀な営業パーソンであるYさんは、ライフプランナーとして日々多くのお客さまと向き合っています。端的に言うならば「超忙しい人」なはず。それにも関わらず、ともに働く仲間数百人のグループを束ねるメンバーの一人としても、様々な業務と責任を背負っています。
お客さまだけではなく、仲間のためにも、時間と手間を惜しまないライフプランナーの姿は珍しくない。それは当社の誇らしい文化の一つですが、Yさんの場合は仕事が早すぎるかつ優しすぎるようで、先輩ライフプランナーのMさんから「自分でやりすぎ。もっとほかの人に任せたら良いのに。」と温かな注意を受けている場面に何度も遭遇しました。
そんな様子を見ていて「それ、私やりますよ。」と、率先して声を上げることが出来なかったことを反省しました。
そうこうしながら、皆で一つの大仕事を終えた時、Yさんは「さすがに無理だと思って色々お願いしたら、あっさり引き受けてくれて助かりました。こんなに色々引き受けてもらって良いのかなと思ったけど。」と私に対して話してくれました。
そこで思わず私の口から出た言葉は
「それ、Yさんが言いますか!?」
これにはそばにいたMさんも「確かに」という表情を浮かべて苦笑い。Yさんが誰よりも多くの仕事をこなしていたと、その場にいた誰もが思ったはずです。
こんな和やかな振り返りも、皆がお互いに精一杯でなければ、成り立たないものだと感じました。「サボろう」とか「押し付けよう」という人がいないから、「自分もできることを精一杯やろう」と一人ひとりが思うのです。
「本当に全力で向き合っているのか。本当に精一杯なのか。」
自問自答するきっかけをまた一つもらいました。