2023年10月に、当社が提供するクラウド型学習管理システムLMS「LearningWare(ラーニングウェア)」が、グッドデザイン賞を受賞しました。
そこで、プロジェクトを担当していたLearning Partner第1事業部のM.OさんとH.Mさんにインタビューを行いました。
グッドデザイン賞を受賞するまでの過程や、LearningWareのどの点が受賞につながったのかについてインタビューを行いました。
自己紹介
M.Oさん(左)
所属:Learning Partner第1事業部
担当業務:LearningWareの機能開発、ディレクションを主に担当。
H.Mさん(右)
所属:Learning Partner第1事業部
担当業務:LearningWareの保守やサポートに関する業務を主に担当
Learning Partner第1事業部とは?
主に以下の業務を担当している事業部です。
・お客様がICTを使った新しい学びを実現するための企画提案
・自社プロダクト、事業を発展させるための商品企画
お問い合わせしていただいたお客様のご要望に応える企画、提案をしています!
グッドデザイン賞とは?
グッドデザイン賞とは、1957年から続く日本のデザイン賞で、製品やサービス、建築など幅広い領域のデザインを評価し、社会や暮らしをより良くすることを目的としているデザイン賞です。
シンボルマーク「Gマーク」で広く知られ、デザインの質を評価し、優れたデザインが顕彰されています。また、単なるデザインの競争ではなく、新しいアイデアや解決策を発見し、社会と共有することで創造的な未来を切り拓くことを目指している賞です。
グッドデザイン賞を狙う事になった背景について教えてください!
M.Oさん:ご利用いただいているお客様から、「LearningWareはデザインが使いやすい」とお褒めの言葉をいただくことが多かったんですね。
そこで、グッドデザイン賞が受賞できれば、より多くの方に「使い勝手のよいシステム」だとわかりやすく提示できると考えました。そこで、グットデザイン賞受賞を目指すことが決まりました。
プロジェクトのスケジュールについて教えてください!
H.Mさん:5月に応募締め切りで、6月末には一次審査の結果が発表されました。
続いて、8月に二次審査が始まりましたが、一次審査と二次審査の間はわずか1か月しかなく、準備がとても大変だった印象です。そして、10月に受賞が公開されました。
半年という短期間で、かなりタイトでした。
5月:応募締め切り
6月:一次審査
8月:二次審査
10月:受賞公開
グッドデザイン賞を目指すうえで大変だったことはありますか?
M.Oさん:大変だったことは、グッドデザイン賞の捉え方が若干異なってたことでしたね。
一次審査前に、グッドデザイン賞の事務局の方と打ち合わせの機会がありました。
その時に、受賞には、「使いやすさ」が重要だと考えていたので、「使いやすさ」を中心としたアプローチを行っていたんです。
でも、事務局の方によると「使いやすさや見た目だけではなく、LearningWareのデザインによって、どのような社会課題が解決されるようになり、どんな恩恵を社会にもたらしているのか」という部分が重要であると教えていただきました。
グッドデザイン賞を受賞するには、LearningWareの社会貢献や課題解決の視点も必要だということに気づくことができました。一次審査まで、残り1〜2週間ほどでしたが、急いで修正しましたね(笑)
社会貢献や課題解決を行うLearningWareについて教えてください!
開発背景と課題
開発背景として、新型コロナウイルスの影響で、認定講習や試験を従来の会場開催型ではなく、オンライン開催したいというニーズが増えたことが大きいです。
オンラインで試験を実施するには、厳正で公正であることが求められるのですが、従来のシステムでは、替え玉受験、不正行為への対処、大規模アクセスへの対応などの課題があったんですね。
そういった課題を解決するために、このシステムを開発することになりました。
課題に向けた機能
LearningWareでは、こうした課題を解決するために最新のAI技術を活用しています。
例えば、顔認証による本人確認やランダムな問題出題、指定された画面以外の閲覧を制限する機能、不正防止のための時間制限などがあるんです。これでオンライン試験の運営が可能になりました。
LearningWareの社会貢献
オンライン開催への移行によって、物理的な会場の制約がなくなり、感染リスクを減らすだけでなく、どこにいても誰でも受験ができるようになりました。
少子化や人手不足が進む中で、公平な機会を提供する重要な役割を果たしているんですよね。
LearningWareによって、社会に全国どこからでも、PCやスマートフォン・タブレットを使って受講や受験ができる新しい試験文化を創出できたと思います。
その他の魅力
このシステムには、講座の申し込みから受講、修了認定試験、修了書の発行までワンストップで試験運営ができる機能が備わっています。
この機能によって、お客様の人員コストや管理コストの削減にもつながっています。
さらに、学習者の集中度分析やレポートのAI採点など、最新技術を駆使した新しい学びの形も提供しているんですよ。
また、外国人や障がい者の方にもご利用いただけるように、32か国以上の言語対応やウェブアクセシビリティにも対応しています。
LearningWareのポイントまとめ
【厳正に】
PCやスマートフォンのWebカメラを利用した顔認証機能で、試験中/受講中の不正を防止。
【安全に】
人数の多い大規模な試験にも対応が可能。10,000人以上の一斉同時受験の実績もあり。
【どこでも】
PCやスマートフォンのWebカメラがあれば、場所を選ばずに受験/受講が可能。
▼LearningWareについて詳しく知っていいただけます!
https://www.pro-seeds.com/learningware/
一次審査通過したときの心境を教えてください!
M.Oさん:LearningWareの社会貢献や課題解決を行っていることもアピールポイントにして、一次審査に向けた書類を提出しましたが、結果を待つ間はドキドキでした。
H.Mさんの「絶対大丈夫です!」と言ってくれた言葉にすごく助けられました。
そして見事、一次審査を通過しました!
二次審査に向けてどういった対策を行いましたか?
H.Mさん:二次審査は展示会で審査員の方に実際に見てデザインを評価してもらう形だったんですが、私たちはその場に入れなかったんです。
そのため、私たちがいなくても、デザインのポイントや主張したいことがちゃんと伝わるように展示しなきゃいけなかったんですよ。展示にはチラシや動画を準備しました。
M.Oさん:特に、LearningWareの社会的ミッションである「コロナ渦で人を集めての研修や試験実施が困難な状況の中で、厳格な本人確認ができる研修・試験のプラットフォームを提供することで、どんな場所にいるどんな人であってもスマホやPCがあれば受講できるようになる。多くの人にさまざまな研修や試験が受けられる時代をつくること。」が伝わるように工夫しました。
実際に二次審査使用したチラシ
受賞した感想を教えてください!
M.Oさん:審査委員の方からの評価コメントとして、シンプルなUI/UXについても評価をいただくことができ、LearningWareの初期企画・開発から関わっていた私にとっては、社会的意義がある点と合わせて、使い勝手についても評価をいただけたのが、とても嬉しかったです。
また、今まで私たちが作り上げてきたシステムを、客観的に文章でわかりやすく表現することが難しかった印象ですね。
審査委員の評価コメント
新型コロナの影響により需要が高まったオンラインでの認定講習や試験に対して、顔認証等の技術の組み合わせにより不正受験を防止しつつ、シンプルなUI/UXによりユーザーの幅広いニーズに応えた点が評価された。
UI:「ユーザーが実際に目で見たり、手で操作する部分」
例えば、スマホやパソコンのアプリを使うときに、ボタンやメニューなど
UX:「UXは「その操作から感じる体験や満足感」」
例えば、「使いやすさ」「ストレスなく操作できる」など
H.Mさん:受賞結果を見るときは、オフィスに出社しているみんなで一緒に見ました。
(私が1人でみるのが怖かっただけですが(笑))
受賞が分かった時は、社内みんなと、すごい盛り上がりました!
LearningWareの開発や改善は、社内のメンバーが一丸となって取り組んでいるので、みんなの頑張りがこのように評価されて、本当にうれしかったです!
また、グッドデザイン賞に取り組んだ当初は分からないことも多かったんですが、半年という短い期間で受賞までたどり着けたことに本当に安心しました!