Q.プロシーズに入社しようと思ったきっかけを教えてください
就職活動時は入りたい会社ややりたいことが明確にはありませんでした。ただ、学生時代にアルバイトで経験したデザイン関係の仕事がとても楽しかったので、新入社員でこうした業務に関わる仕事に就けそうな会社、という軸で探していたらプロシーズに出会いました。eラーニングの「い」の字も知りませんでしたが、デザインに関われるならと思って選考を受けたのを覚えています。
Q.入社後はどんなお仕事をしていましたか
最初はデザインやイラストの仕事をしていましたが、会社として仕事も増えてきていたのでデザインは外注し、ディレクションの仕事を始めました。自分で手を動かさなくても早く良いものができていくことの面白さに気づき、お客様に喜ばれることも多くなる中でやりがいも感じていきました。
お客様の要望を聞き、どのように教材化するかを考えて制作担当者に依頼するという仕事を担当していました。最初は主に大学や企業の研修用教材を手掛けていたので、お客様へのヒアリングはもちろん、実際に対象の研修を受けに行くこともありました。
Q.eラーニングを制作する上でどんなところに面白さを感じていましたか
「お客様が作りたいものをどう実現するか」を考えるのが楽しかったですね。
ベースとなる研修があっても、どんなふうにeラーニングにするのかというのは実はすごく難しいんです。さらに、eラーニングを導入するにあたって初めて教材化するお客様も多くいらっしゃいました。
そのためヒアリングの際は「何を作りたいか」ではなく、お客様の普段の仕事内容や抱える課題などから聞いていきます。現状の課題に対して何を変えていきたいのか、そのためにeラーニング教材をどのようにしていくのか、といった流れで考えていくとうまくいくことが多かったです。
こうして一緒に内容を企画して教材の骨子を作っていく部分は得意でしたし、面白みを感じていました。
Q.22年12月に新たに「婚活事業部」を立ち上げ、「結婚相談所MARReL(マレル)」というサービスを3月中旬に開始されました。どのようなサービスか教えてください
単に出会いだけでなく学びの場も提供することで、人としての成長と成婚を両輪で叶えるお手伝いをさせていただくサービスです。
まずは『結婚力◎スキル診断』を受けていただき、ご自身の中にある結婚できない要因を明確にします。その結果を元に、50以上の教材の中から一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成。学びを得た上でお見合いデータベースを利用し、個々に応じた多くの出会いを提供します。
MARReLは44,000名以上の登録者を抱える日本仲人連盟にも加盟しているサービスです。ご紹介するのは、独身証明書類提出済みの方が対象となります。
Q.プロシーズで婚活事業を立ち上げようと思った経緯を教えてください
婚活をしていた友人が出会ったある男性の話がきっかけでした。
男性は会社の近くに住みたい、友人は会社の近くには住みたくない、という意見の違いがあり、男性から「会社が好きじゃないからでしょ」と一方的に決めつけられてしまったという話を聞いて婚活の場のコミュニケーションにすごく課題を感じて。
ちょうどその頃、CADオペレーター人材を育てて企業とのマッチングを図るサービスが始まったんですが、人を育ててマッチングするニーズは婚活にも同様にあるのではと感じました。
プロシーズは離婚率がすごく低いんです。それは会社の行動指針として「何かうまくいかないことが起きた時には自分に原因があるという前提に立って、自身が改善するところを考える」という文化があることに起因するのではと感じています。婚活中の方はどうしても「結婚」がゴールになりがちです。でもその期間より、結婚した後の人生のほうが長いですよね。だからこそ、婚活中に人間力を身に着けることで、成婚後も幸せな人生を送れるのではないか。そうして一人でも幸せになる方が増え、離婚率の低下につながれば、日本の課題を解決できるのでは、と思ったのが、もともとの理由でした。
Q.産休に入られたのはそのタイミングですか
はい、2018年夏頃から約4年間の産休・育休に入り、二人の出産を経験しました。その間、仕事のことはあまり考えずに過ごしていましたが、復帰の直前に社長の花田から「前話してた結婚相談所の話、どうする?」と電話をもらったんです。京都の宮津にある福利厚生施設で話そうということになって、子ども二人も一緒に連れて行って話し合って、私自身やりたい、事業化しようというスイッチが入りました。
その後育休中に婚活アドバイザーを通信講座で取得して、やっぱり面白いなと思いながら2022年の4月末に復帰しました。
Q.復帰直後に新たな事業部を立ち上げるのは大変だったのではないでしょうか
プロシーズは男女どちらも時短勤務しているご家庭が多く、また社員一人ひとりのことを親身になって考えてくれる会社なので、復帰後にこのようなチャレンジができたと思っています。
実際に私自身、妊活で悩んでいた時期があったのですが、そのときも社員や役員が私の考えに寄り添ってくれましたし、育休中に役員から私のやりたいことを気にかけてくれ、復帰の際も暖かく迎え入れてくれました。
復帰後に立ち上げまで突き進んでこれたのは、本当に会社のこうした土壌があったからこそだと思います。
Q.MARReLの教材は一からFさんが制作されていると伺いました。その過程で感じることはありましたか
プロシーズの理念を一般の方にどう伝えていくのか、どういう言葉を使えばわかりやすいのかというのを考えながら進めています。教材ではみなさんも共感してもらえるような、日常のよくある場面から学べるような構成にしています。
例えば相手が遅刻してきて嫌な気持ちになっているシーンでは、相手の行動を正すのではなく、なぜ自分がネガティブな心境に陥っているのかを考えようと促しています。自身の対応を変えることで結果的に相手の行動変化も促す、といった内容です。
他にもさまざまな教材があるので、気になる方はぜひ学習いただければうれしいです。
制作の作業は大変でしたが、自分自身にとっても理念の深い理解につながりました。
Q.婚活事業に関して社内の方からどのような反応がありましたか
プロシーズは四半期ごとに、最も活躍したスタッフを7つの部門に分けてMVPとして表彰する制度があります。そこでMVPをいただくことができました。
私自身、周りがどう思っているんだろうというのは気になっていたので、良い評価をいただけているのだと自信になりました。
Q.今後どのようなサービスにしていきたいと思いますか
婚活を通じて、人として成長するようなサービスにしていきたいと考えています。
MARReLには「この分野の人がたくさん登録しています」といったカテゴライズの強みはありません。
でも、学びによって自分自身を成長させることで婚活をサポートするという部分はとても自信があります。これは、成婚後の人生の幸せにもつながると感じています。
ですから、これまで何やってもうまくいかなかったという人が、MARReLを通して変わったと思ってもらえたらうれしいですね。