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歩きスマホ人が迫りくる時に

私にはやらないように心掛けている行動がいくつかあります。その一つが「歩きスマホ」です。はた目から見ていても恰好悪いし他者にぶつかったり、遮ったり迷惑をかけてしまうおそれがあります。ですので歩いている途中にスマホ操作をする必要がある時には端によって止まってからやる様にしています。しっかりと心掛けていないとたまに完全に止まる前に画面を見てしまっている時があるのでこの行動規制はなかなか簡単ではありません。

私は鈍感力を有した人間だと思っていますので、自分がやるやらないと決めているだけで他者が歩きスマホをしていることにあまり関心がありません。ゲームなのか、youtubeなのか、必要な連絡をしているのか。客観的に見ていても50%近くは歩きスマホをしているような感じがします。夜の帰宅路では80%まで上昇している感も否めませんが関心を持たないようにしています。

正面から歩きスマホをしている人(以下、歩きスマホ人)がこちらに向かってくるとかなり近くになるまで私の存在に気が付きません。ベビーカーを押している女性を見るとスマホを操作している時があります。先に何かにぶつかるのはベビーカーなのにな、と思います。それでも他人の行動に口を挟む必要はないと思っていますが、私が唯一感情を動かされるとき、それは私の歩く前に歩きスマホ人が現れたときです。

歩きスマホ人の特徴としては歩行速度が遅く、やや蛇行気味に歩き、イヤホンを装着し画面に集中しているので周囲に気が回っていません。不意に店から出てきては私の前に出てダラダラ、クネクネと歩いています。他者のことが気にならないのは自分の行動に影響を受けないときだけです。自分の歩行を遮られたり行動を妨害されるようなことがあればこれは脅威です。後ろから蹴飛ばせば気づいてもらえるでしょうが高確率でその後のトラブルに発展します。暴力はいけません。私は酒屋で買った日本酒の入っているビニール袋を大きく振って相手の尻に向けてぶつける「相手の歩行妨害を演出する作戦」を思いつき、ビニール袋を持つ右手を大きく振り子のように後ろに動かしました。

傘の横持ち歩きなども同類かも知れません。あれは相手をケガさせる可能性があります。駅の階段で自分の前を傘横持ち人が歩いていたらわざと自分のカバンなどにあたる様にしています。相手に気づかせて行動を改めさせる唯一の効果的な作戦と思っているのですが、間違っているでしょうか。行動が改まるのはその場限りでしょうか。相手の良くないと思う行動や言動、癖(その場がカタカタなるような貧乏ゆすりなど笑)を直接的に口頭で指摘する方法があまり効果的ではないと思います。その方法は瞬間的に行動を規制することは出来ても何か別のものを生み出す、または失うのではないかという気持ちになります。であればその人を上回る貧乏ゆすりをするかペットボトルを倒して君が震源地だよと教えてあげるのか…。

自分には鈍感力があるなどと言っておきながら考える作戦がちょっと器の小さいものなのでまた作戦は考えたいと思います。何が言いたいのかというと相手にどのようにして気づいてもらうか、というのは簡単ではないですねという事です。これからも自分に影響しないように距離を測っていく所存です。ちなみに日本酒で相手の尻を叩く「相手の歩行妨害を演出する作戦」は大きく振り上げたところで中止しました。振りあげたその1秒以内にそんなことはやめようという選択が出き、私はその人を追い抜きスタスタと家路を急ぎました。

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