はじめに
プロクモ制作物デザインのレベル向上を目的として、この数カ月外部講師の方に依頼をし、デザインレビューを行っていただきました。
事前に案件の「目的」「イメージ」「ターゲット」「クライアントの強み・弱み」「想定するWebサイトへの流入経路」「サイト作成にあたり意識したこと」を講師の方にお伝えしています。
レビュー時間は1案件30分とし、20分は講師の方の解説、10分は質疑応答時間としていました。
デザインレビュー会の意義
このレビュー会にて私が重視していた目的は以下になります。
1.デザインのクオリティアップ
- 第三者の目線でチェックしてもらうことで、自分では気づかなかった改善点を発見する。
2.意図の共有
- デザイナーだけではなく、チーム全体でデザインの方向性を揃える。
3.ユーザー視点の強化
- 最終的に使うのはユーザーなので、本当にわかりやすく、使いやすいものになっているかを確認する。
4.レビュー会後のアウトプット
- レビューを受けただけで満足するのではなく、レビュー会を通じてデザインを改善し、アウトプットする。
フィードバックを受けて感じたこと
今回のレビュー会で講師の方に色んなご意見をいただきましたが、特に印象に残ったポイントをまとめてみます。
【自分のデザインのクセに気付けた】
自分ではバランスが良いと思っていた行間の間隔ですが、講師や他の方から見たら広めに見えるという事がわかりました。
行間やパディングのバランスについては好みやクセが出る部分ですが、他の人から見た印象を把握しておくのも重要だと感じました。
【フォントサイズの対比だけでメリハリを付けることが出来る】
見出し文字をデザインする時は、装飾をしっかり付けた方が凝って見えるからその方が良い、と解釈してしまいがちですが…
最近のデザインのトレンドですと装飾過多にするのは野暮ったく見えてしまう場合があります。
他の文章とのフォントサイズに差を付けたり、間隔を調整するだけで見出し文字として機能してくれるので,、装飾過多にする前に必要最低限の調整で綺麗に見えるデザインを目指してみようと思いました。
【その装飾は本当にサイトのイメージに合っている?】
コミカルなフキダシの装飾などは、ワードを強調したい時に便利なので多用してしまいがちです。
プロクモで担当している案件のイメージにはコミカルな装飾は合わないことが多く、ポップになりすぎて信頼性が薄れてしまう可能性もあります。
便利だからといって多用するのは危険だという事に気付けました。
【全体の配色バランス】
1ページのコンテンツが多いサイトですと、色を多用しすぎでどの部分が本当に重要なのか伝わりづらくなってしまいます。
デザインの基本で
色の配色比率「70:25:5の法則」
という法則があるので、配色バランスに迷ったらこの法則を思い出し、全体を見直したいと思います。
振り返りと反省点
【デザインの意図をしっかり伝えることが大切】
レビュー会を行った初期は、案件情報を講師の方にしっかりお伝えする事が出来ていなかったので、「実はこの案件は〇〇で…」と説明する事も多々ありました。
事前に案件情報とデザインの意図をしっかり講師の方に共有する事はとても重要だと感じました。
【時間配分の問題】
1時間で2案件のレビューをしていただく予定でしたが、レビュー会最初の数回は時間配分が上手く出来ず、1案件のみのレビューで終わってしまう事がありました。
タイムキーパー役を用意する事が重要です。
「事前に質問を考えておく】
デザイン時に悩んだ部分などをメモしておいて、講師の方に「先生ならどうしますか?」と質問出来るようにしておいた方がレビュー会をもっと有意義なものに出来ると感じました。
最後に
外部の方にデザインを見ていただき、かつレビューをしていただける機会はそうそう無いので、社内全体のデザイン力を振り返る大変貴重な機会となりました。
デザイン以外の構成の部分にもご意見をいただけるので、デザイナー以外の職種(主にディレクター)にとっても非常に有意義な機会になったかと思います。
レビューを受けただけでは意味がないので、指摘していただいたことをまずはしっかり振り返り、取捨選択して、より良いデザインをクライアントへ提出出来るようにこれからもデザイン力のレベルアップを図っていきたいです。