なぜヘルステックベンチャーがデザイナーを募集するのか?
つい先日、Nagoya Statup Newsさんに「名古屋でデザイナーを募集しているベンチャー企業4選」にまとめていただきました!
ワンダープラネットさん、シェアリングテクノロジーさん、エイチームさんと名古屋ベンチャー界の猛者方の中に入れていただいただけでも恐れ多くて、非常に感謝しかありません。
ただ、これを拝見された方は確かに、IT関連、ゲーム関連なら確かにわかるけど、なぜヘルスケアのベンチャーが?という疑問が浮かんだのではないでしょうか。
そこで、なぜヘルステックベンチャーがデザイナーを積極採用しているのかをまとめてみました。
医療の質を向上させるプロセス管理が超大事!!
少し難しい話になりますが、医療の”質”を評価する指標としては、「ストラクチャー(構造)」、「プロセス(過程)」、「アウトカム(結果)」、この3つの要素があるとされています。
この中でストラクチャー(職員数、設備機器、病床数など)やアウトカム(生存率、退院率、再発率など)は数字に置き換えることができるので、非常にわかりやすい。マネジメント側からすると、数字で定量評価できるか否かは、死活問題なことには納得いただけると思います。
一方で、「プロセス」はどうでしょう。これがなかなか厄介な代物です。定性的な要素が強く、何をKPIとするのか自由度も高い。その一方で、当社事業のように「生活習慣の改善」、「行動変容」、「疾病管理」をサポートするサービスとしては、圧倒的にプロセス管理がキモになると考えています!!
では、「プロセス管理」はどのように行うべきなのでしょうか。
プロセス管理における患者エクスペリエンス PX(patient experience)という視点
プロセス管理を行なっていく上で、意識すべき点の一つに患者エクスペリエンス(PX)があります。
ユーザーエクスペリエンス(UX)については聞き馴染みがあるかと思いますが、 PXとは、「医療サービスにおいて治療のみでなく、窓口対応含めた全ての接点において、患者さんにどのような体験を提供するのか」というものです。
ちなみに、医療サービスにおけるPX改善の目的は、患者満足度、関係構築、アドヒアランス*の向上を介して、患者の積極的な治療参加を促すことにあるとされています。
当社のサービスは医療行為ではないのですが、同様にこのPX改善によるプロセス管理をとりわけ重要視しています。
* アドヒアランスとは患者さんが積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを意味します。
患者エクスペリエンスにおけるデザイナーに対する期待
しかしこの最適な患者エクスペリエンスの構築は医療従事者だけで行えるものではありません。医療のプロからの視点と、ユーザー目線をもったデザイナーからの視点を掛け合わせることで、より良い患者体験を生み出していくことができると考えています。
特に、ユーザーとサービスとの接点をどう工夫すれば、そしてどんな体験を提供すれば、「ポジティブに」、「前のめりに」、健康づくりに取り組んでもらうことができるかが重要であり、これを医療従事者やデザイナー、エンジニアなどを含めたチームで、日夜徹底的に議論しています。
というわけで、
当社では、「健康づくりの最適解」を見つけるために、一緒にこのPX改善に取り組んでくれるデザイナーを超超超積極的に募集しています!!
サービスを通して、ユーザーさんの健康行動が変わり、そして「ありがとう」という感謝の言葉をいただける、この体験は格別です。
また、そんな熱いプロフェッショナルなチームで一緒に新しい健康サービスを作りたい医療従事者の方も積極採用していますので、興味がありましたら、こちらもご連絡お待ちしております。
文章: 代表取締役 萩原裕太 編集: 有村琢磨