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【グループ会社社長インタビュー】PRのDX化は、PR愛から。

はじめまして、22卒内定者の有賀州平(あるがしゅうへい)です。PRのDX化を推進するプラップジャパンのグループ会社・プラップノード株式会社の社長である渡辺幸光さんにインタビューを行いました。

プラップノードは、国内で初となる広報DXツール「PR Automation」を開発提供しています。このインタビューでは、なぜ渡辺さんが「PR Automation」を開発したのかをそのキャリアから追い、今のPR業界の魅力や課題に迫っていきます。

ちなみに、現在私は内定者アルバイトとしてプラップノードで働いており、渡辺さんは直属の上司にあたります。日頃から積極的にコミュニケーションをとっていただいており、インタビューの際もフランクに応じていただきました。渡辺さんはとてもユーモアに溢れた方です!

現職までの経歴・経緯

——まず、現職に至るまでの渡辺さんの経歴をお伺いしたいです。

最初のキャリアとしては、アメリカの大学を卒業した後、地方活性化に特化した東京のコンサル会社に入社しました。そこでは科学技術を広報する財団に出向してコンサルティングしたり、自治体のホームページを作ったりなど、主にデジタル周りの業務に従事するようになりました。10年間くらいはウェブの制作をやりましたね。

その後制作会社に転職して、国土交通省のダムや国道などの土木関係のイメージアップのウェブサイト制作をやっていて、その流れで広報業務を僕が担当することになったんです。それが広報との最初の接点ですね。国交省が40年くらいかけて作っているにもかかわらず、一般的に知られていなかった「共同溝」という、虎ノ門の地下にある横穴を広報する仕事だったのですが、SFチックなPRを企画したところ、界隈のマニアたちから大きな反響をもらえました。そういった経験から「広報って面白いな」って思って、外資のPR代理店に入りました。

戦略からプランニングするようなコミュニケーション業務の上流の仕事に携わりたいと思って転職したのですが、マーケティングPRの戦略を考えるには、そのさらに上のレイヤーであるマーケティングコミュニケーション戦略が必要だということがわかりました。広告、DM(ダイレクトメッセージ)というような様々な施策を統合して考えなければならないんです。当時の日本では広告代理店がその部分(コミュニケーション戦略の上流)を担っていたので、次のキャリアとして外資の広告代理店に移りました。

——PR会社への転職後、広告代理店にも転職されているんですね。

そうですね、一回広告代理店に勤めました。ただ、仕事はおもしろかったんですけど、いかに予算をかけられるかが全てのような側面を感じてしまって。僕的には第三者評価を得なくちゃいけないという点で、PRの方が考え方や頭の使い方が面白いなと感じたんです。広告は、広告主が言いたいことをどの枠を買って伝えるかっていうのがメインだから。それで、広告からPRに戻ってきたという感じですね。

——ついにプラップジャパンに入社ということですか?

そうです!プラップノードを立ち上げるまでは、プラップジャパンのデジタルサービスを強化していました。デジタル戦略を考えたり、企業のSNSアカウントのいわゆる『中の人』的なことをしたり、あるいは制作関連をディレクションしたり。そうしている中で、広告業界には既に存在していた”デジタルによる効果測定の必要性”をPR分野にも感じ始めたんです。僕自身、PRって広告よりもレバレッジが効くっていう実感は持っていたのですが、実際にそうなのかということを明確な数字として証明できなかったんです。だから、それを業界内でどこよりも先にやろうと思いました。それでデジタル分野に特化した企業を立ち上げようと会社に提案して、プラップノードができて、僕が社長をやることになりました。


PRの魅力

——先ほども少しお話がありましたが、PRの魅力について語っていただきたいです。

PRは第三者である”人”(ジャーナリストや記者)を通じて、記事として出していくため、メディアの価値を毀損しにくい。その結果、より良い、より正しい情報を届けられるというのが、PRってステキだなと思っている点です。

その一方で、登録したプレスリリースの内容を提携媒体が自動的に掲載するリリース配信サービスというものがあるんですけど、それはメディアの記者が書いた記事ではなく、リリースを送る側が書いたものがそのまま掲載されているという点で、広告の仕組みとあまり変わらないものだと感じています。リリース配信サービスの仕組みは、送る側にとっては便利だけど、受け取る側やリリースの転載先であるメディアの印象はどうなるかなと、「PR Automation」を作るときに考えました。そういう意味でも、プラップノードは「みんなにうれしいPR」というタグラインを掲げているんです。

——先ほど”デジタルによる効果測定の必要性”というお話がありましたが、詳しく聞かせてください。

リリース配信サービスが出てきたことで、「プレスリリースが連携サイトに掲載されたからOK」という考えが起きてしまうことがあります。本来は、リリースが記事として掲載された結果、企業の評価が上がったり、商品の売り上げが伸びたりすることを期待していたはずなのに。でも、そういう「掲載されたからOK」という本末転倒が起きてしまうのは、PRの成果を具体的な数値で計測するのが難しいからなんだと思います。


PR Automationとは?

——改めて「PR Automation」とはどういうものなのか、具体的にお伺いしたいです。

プランニングからクリッピングまで、あらゆる広報業務をオンラインで実現するオールインワンツールです。「PR Automation」の目的は2つで、「PR業務全体の効率化」と「成果の見える化」です。発信する情報に本当に興味のある記者に対して熱量のある情報を届ける。こういう部分を、数字で計測できるように見える化する。情報を届けたい人にとっても、情報を受ける記者にとってもうれしい。「PR Automation」とは、PRを民主化するツールなんです。

「成果の見える化」について補足すると、PRでいいレピュテーションを得るためには、質の良い露出をとることは重要だと考えているんですが、その「質」を、どれほど多くの人々に読まれ、シェアされたかという「バズ」という数値で見ることができます。また、そもそもリリースをどれくらいの記者が読んでくれたかという既読率も見ることができます。「PR Automation」には、そうやって、一連の広報PR業務を分解して数値化したものを機能として入れ込んでいます。

ちなみに、その数字の元になっているのは、プラップジャパンが50年以上培ってきた知見なんですよね。


デジタルPRとPR業界の未来

——最後に、デジタルPRが業界にもたらす可能性について、どのようにお考えでしょうか。

PRって、広告に比べたらまだまだ知られていないと思うんです。でも、先ほども言ったようにやっぱり僕はPRの方が考え方が面白いと思いますし、コミュニケーションの本質に近いものだと思っています。それに、PRってとてもクリエイティブなものなんです。僕はこれまでの経歴の中で、PRのクリエイティビティや効果の高さを実感していたからこそ、それをどうにか数値化したい。そのためにも、僕はPRのDX化は重要だと思います。

また、「PR Automation」が未来のPRパーソンの成長のために効率的に時間を使うことに役立つツールになればいいなとも思っています。名前の由来も「作業は機械に任せちゃえ!」という気持ちが最初にあったところからきているので。若者にもクリエイティブな業務に時間をたくさん使って欲しいんです。そうすることで、1人でも多くの若者がPRの面白さを知り、志すようになる。そうなることがPRの発展につながるのではないかと考えます。

そして、PRのDX化をプラップジャパンから起こしていくことで、「プラップジャパンはいつもおもしろい企画が出てくる、日本で一番いいPR企業だよね」と言ってもらえるようになると嬉しいですね。将来のPR業界はプラップジャパンがリードしていて欲しいし、リードしていなくちゃいけないと思います。


※プラップノード株式会社に関する詳細はこちら

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