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文系大学院生の就活学習記 私がPR会社に入社するまで

21卒でプラップジャパンに入社予定のKei Akiyoshiです。ここでは一内定者の身として、「マイノリティ就活」をテーマに私自身の就活を振り返ります。

(こういった文章を書く際に敬語を使うのは慣れないので、この下から文体を変えます)

どういう人に読んでほしいか

プラップという会社については内山くんの記事がとても参考になる内容で、今後他の人も良い記事を上げてくれるはずなので、私はよりパーソナルな内容に焦点を絞ることにした。文系大学院生の就活記はネット全体でも比較的少なく、他との十分な差別化の要素になるからだ。

まず私の属性を明示する。

男性・文系修士在学中・24歳(ダブりなし)・専門分野はPRとジャーナリズム(特にスポーツ)・就活舐めてた系・それでも最終的にはうまく行った系・面接好き

これらの中に少しでも共通点を持つ、あるいは興味を抱いた方には、何かの参考になるかもしれないのでぜひ読み進めてほしい。またそうでない方は、4, 5分程度の時間潰しとして軽く読んでもらえればいい。


私の就活の考え方と反省点

本格的に就活へ気を向けたのはM1の12月頃だった。学部時代は早々に院進を決め文字通りこの世の春を謳歌していたし、院入学後も授業や研究の忙しさにかまけて目の前のことばかりしていた。一応夏には教授に紹介されたインターンにも行ったが、それさえ就職を念頭に置いたものではなく、周りの「とっても」優秀な人とはこの時点で差が付いていたように思う。

とはいえ過ぎてしまったことは仕方がない。学部でいえば3年の12月、明らかに初回ビハインドの状態から動き出した私には、にもかかわらず決して小さくない勝算があった。学部時代も含め大学で過ごした6年間には、両手に余るほどのエピソードが転がっていたからだ。

次の表には、私が行ってきた活動の数々を記した。



これらはいずれも、「就活のために」やっていたことではない。単に楽しいからやっていただけだ。でもそれこそが個性をアピールするためには最も重要な要素だと思うし、ここでは大分ぼかしているが、内容を突き詰めれば具体的なアピールポイントも必ず浮かび上がってくる。「サークルの副代表」なんていかにも嘘くさい肩書きだからこそ、そこでの血生臭いエピソードは他との差別化に繋がる(私はあえてその時の失敗も語った)。

今でも私は、就活とはこれまでの人生の延長線上に存在するものだと考えている。社会人になるからといって、それまで20年前後も重ねてきたその人の経験値をリセットする必要はない。むしろそれらを活かして、最初からある程度の予備知識や興味関心を持った状態で働く方が、自分にとっても会社にとってもいいに決まっている。

何事も本気でやっていればいるほど、好きであればあるほど、エピソードには事欠かないはずだ。それを相手が評価するかどうかは別として、自分が積み上げてきたものはそれ以外ないのだから、変に小細工をする方がおかしい。まして大学院にまで来ているのなら猶更だ。


だから、就活には自信があった。自分をしっかりアピールできれば、何のことはないと思っていた。舐めていたから、気付かなかった。就活には、お作法があるのだと。

これは「伝え方」に自信があった故の驕りだ。ブログやTwitterで実践し評価されてきた伝え方と、就活で求められた伝え方には、少なくとも個人的には大きな隔たりを感じた。就活にはある種の様式美があり、逸脱することの難しい領域が存在している。以前は心から鼻持ちならないと感じた就活本や就活講師の話にも、やはり一定の理はあるのだ。

凝った表現をせず簡潔に。聞かれる前に自分から。一にも二にも結論ファースト(これは論文でもそうだが)。挨拶。マナー。就活には定式化された答えがあり、それをあえて外すにしても、前提として答えを理解している必要がある。

文系で大学院に進むような人であれば、おそらく大半が物事に対する「自分のスタイル」を持っているのではないかと思う。それこそが就活における一つの大きな罠だ。もちろん「就活式」にすぐ順応できる人も多い。ただ私には、その能力と努力が欠けていた。

幸いにして、すぐにそれを自覚することはできた。「就活の勉強」をした。また何より役立ったのは、周りの大人に話を聞いたことだ。とりわけ大学院にいる学生なら、教授は他の誰よりも我々のことを理解している。第三者視点を持つことは、特により良いESを書く上では不可欠であるように思う。


なぜPRか、なぜプラップか

そうして内定を貰い、入社を決めたのがプラップジャパンだ。元々PRを研究している私にとっては、願ってもない会社だった。

PRを研究し始めたのは大学3年の時だ。「ニッチな分野の魅力を世にどう広げるか」に興味を持っていたところに、学科内でPRの研究室ができることになった。おそらく世間の大半が抱くイメージと同様に、当時は「PR=パブリシティ」程度の認識しかなかったが、すぐに入ることを決めた。


所属するゼミの授業風景


その認識はものの1, 2ヶ月で覆されることになる。PRという概念の多義性、社会的な影響力、奥深さ。それまで「パブリシティ」としか思っていなかったからこそ、PRを知ることで世の中の見方が変わり、あらゆる局面における「関係」の重要さに気付かされた。

日本でPRを重点的に学べる大学は少ない。そういった例外的な環境でPRの勉強に打ち込めたのは、幸運でもあり不幸なことでもあった。志望業界の絞り込みや他との差別化という意味では一度も困ることがなかった一方で、ESや面接で何度も出くわす「自己PR」という概念に何度歯軋りをさせられただろうか!

でもPR会社の面接なら、その違和感も臆面もなく口にすることができた。日本のPR会社にはそれぞれにいいところがあるし、正直に言えばどこも魅力的だった。

その中でプラップを選んだのは、他のどこよりも丁寧なコミュニケーションをしてくれたからだ。やはりPRは、詰まるところコミュニケーションである。人と人との関係によって世の中の全ては成り立っていて、そのお手伝いをするのがPRエージェンシーだ。その基本に立ち返れば、就職先は最も丁寧なコミュニケーションを行ってくれた会社であるべきだと考えた。

ここまで書いてきたように、私の就活は他の人と比べて「合わせる」作業を軽視していたと思う。そんな学生を採用してくれたプラップにはとても感謝しているし、入社後はその期待に応えたい。


おわりに

ここまで書いてきたことはあくまで個人の体験記だ。就活が終わったくらいで人生の大成功者が如く振舞うつもりはないし、もっと上手なやり方だっていくらでもあるだろう。

ただ一つ、個人の経験則として就活中揺るがなかった気持ちを挙げるとすれば、それは決して自分を捨てるべきではないということだ。人の話に耳を傾けることは重要だし、就活本のアドバイスも参考にすべきだ。ただ、「すぎる」のは良くない。そうやって右に左に流されれば、結局話す内容は他の就活生と均一化し、量産型の人間だと思われてしまう。企業の求める人材になることを目指すよりも、自分を求める企業を探す方がずっと手っ取り早い。

考えすぎないようにもしていた。書きたいことがあればブログも書いていたし、それに反響があると不思議なほど自己肯定感が上がった。このご時世遊びには行けないが、電話でもいいので友だちと話すのも大事だ。

そして大学院生には、就活よりも重要な論文執筆というタスクがある。自分の好きなことを調査しその成果をまとめる楽しい作業であり、早くそれに専念したいという気持ちは一瞬たりとも忘れることがなかった。こう考えてみると、私の就活には様々なモチベーションがあった。


世界的に不安定な状況が続く。そんな時だからこそ、学生の皆さんにはぜひとも悔いの残らない就活をしてほしい。私が4月の入社日を心待ちにできているのは、良い就活を行えた結果に他ならないからだ。

その上でプラップジャパンという会社に興味を持ってくれる人がいれば、とてもうれしく思う。

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