Plott(プロット)は、IPコンテンツの企画から制作、ビジネス展開までを一気通貫で手掛けるスタートアップです。
『混血のカレコレ』『全力回避フラグちゃん!』はチャンネル登録者数200万人を突破。
『テイコウペンギン』は2022年にテレビアニメ化され、『私立パラの丸高校』はKADOKAWAグループ運営の「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門にてU-NEXT賞を受賞しました。
さらにゲームスタジオ「Plott Games」としてゲーム分野にも参入。『ドズル社』のスマホゲーム『ゴゴゴゴーストランド | ドズル社ランドを取り戻せ!』をリリースしました。
そんなPlottでは現在、「IP革命」をスローガンに、IPを起点としてビジネス領域を拡大しており、新しい仲間を積極採用中です。
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今回は2023年11月に入社し、Plottの新たな価値創造に貢献するIP展開事業部 音楽ライン マネージャー・ゆーはにインタビュー。
入社のきっかけやPlottでの仕事内容、これから成し遂げていきたいことなどを聞きました。
IP展開事業部 音楽ライン マネージャー
社内ニックネーム:ゆーは
早稲田大学卒業。学生時代はバンド活動に没頭しながら、大学卒業後はコンサルティング会社で5年間勤務。その後、教材出版社にて3年間キャリアを積み重ね、2024年にPlottへ入社。現在はIP展開事業部 音楽ライン マネージャーとして、アニメIPの音楽制作とイベント企画を担当。仕事の傍ら、現在もバンド活動を続けており、音楽への情熱を人一倍持つ。
音楽、コンサル、出版。「すべて活かせる」のがPlottだった
── Plottと出合ったきっかけを教えていただけますか?
出版社で勤務していた当時、漫画にハマっていて。「漫画の編集者になるのもおもしろそうだなあ」と漠然と思っていました。
編集者としてのキャリアも視野に入れて転職サイトを眺めていたときに、たまたま求人を見つけたのがPlottを最初に知ったきっかけでした。
より詳しく事業内容を知りたいと思い、公式ホームページから問い合わせたらすぐに返信があって。カジュアル面談の機会を設けてもらいました。
webtoonの編集職に興味があって話を聞かせてもらったのですが、履歴書に書いていたこともあり「音楽もやってるんですよね」ということでそちらの選考で進むことになりました。
── 最初の印象はいかがでしたか?
エンタメの魅力やビジネスについてかなり言語化が進んでいる印象でした。
感動をロジックで分解してコミュニケーションを取っている会社だと感じて、そこに一番強く惹かれました!
── 入社の決め手を教えてください。
1つ目は、Plottがこれまでの自分の経験がすべて活きる環境だと感じたことです。
私は高校時代から今までバンドを続けてきて、音楽にずっと寄り添ってきた人生でした。音楽に関する熱量や知見は人よりもあると思います。
またこれまで私が歩んできたキャリアは一見すると非連続ですが、過去2社での経験は意外につながっていて。
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1社目のコンサルティング会社ではビジネスの基礎を徹底的に叩き込まれました。出版社での経験は、ショートアニメの主なユーザー層の一つである小中学生を理解するのに役立っています。
だからこそ、ビジネスの視点で「音楽」というエンタメを切り取る力が私にはあり、その期待に応えられそうだと思ったのが入社を決めた大きな理由となりました。
── 非連続に見えて、連続している。おもしろいですね!残りの理由も教えてください。
2つ目は、自分の夢を現在進行形で追いかけている人が集まっていると感じたことです。Plottには、クリエイター、アニメプロデューサー、webtoon編集者などさまざまな専門家が働いています。
私自身、今もバンドを続けていて、プロデューサーとしてだけでなくプレイヤーとしても音楽に関わりながら生きています。
同じような境遇の人がPlottには集まっていて、「人生を懸けてエンタメで感動体験をつくりたい」という想いと200%の熱量を持って一緒に頑張れる仲間がいます。そんな環境で働けることは、幸せなことだと感じました。
── 音楽もアニメも感動を生み出す点では共通していますね。
はい。3つ目の理由は、SNSで提供するエンタメの可能性に期待感を抱いたことです。
YouTubeやTikTokのようなSNSは、小中学生にとっては重要なエンターテインメントの入り口ですよね。
感度が高い若い世代が集まる場所にエンタメを提供するビジネス、という事業の切り口に可能性を感じました。
アニメの楽曲制作は「制約」であり「おもしろさ」
── 現在担当している仕事内容について聞かせてください
主に2つの仕事を担当しています。1つは楽曲のリリース、もう1つはライブイベントの企画です。
楽曲に関しては、ショートアニメのキャラクターソングの制作がメインです。具体的には、半年後のストーリー展開を見据えながら、どのような楽曲を出せばユーザーに盛り上がってもらえるかを考え、要件を定義するところから始めます。
そのうえで、今流行している音楽と掛け合わせてバズる曲を作るのがミッションですね。
私の役割としては、漫画制作における編集者のような立ち位置だと考えていて。キャラクターの世界観やストーリー展開に沿った楽曲になるよう、作詞・作曲をお願いしている外部作家さんのディレクションをしています。
── もう1つの軸であるライブイベントについても教えてください。
私が入社した時、Plottはポップアップストアなどの販売イベントには挑戦してきましたが、音楽ライブやファンミーティングなど、イベントそのものがコンテンツになるような施策については、まだほとんど手掛けられていませんでした。
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そこにファーストペンギンとして、新たな形のイベントを企画・運営するのが私のもう1つの役割です。2024年12月に開催した『混血のカレコレ』初ファンミーティング『カレコレファンミ!』はその第一歩です。
── 今担当している仕事のおもしろみは、どこにあると思いますか?
私の仕事の特徴は、「ネットでバズる曲」を生み出すことだけでなく、やはりアニメ作品に紐づく楽曲制作であることだと思います。
それは、制約でありおもしろさでもあります。キャラクター性やアニメの世界観に解釈が不一致な音楽はリリースできません。
ただ、その「制約」があるからこそ新しい発想が生まれるとも思っていて。そこから感動体験が生み出せれば、Plottは市場の中でさらに存在感を放つことができると思っています。
── 制約があるからこそ生まれる発想があるんですね。
もう1つおもしろいのは、楽曲制作を通じて従来のキャラクターをさらに深掘りできて、今まで気づけなかったような新たなキャラクター性が見えてくることです。
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「このようなキャラクター性であれば、こんなストーリーを作ってもはまりそう」とか、「新しくこういったグッズとタイアップした展開にしよう」とか。楽曲から波及して、社内的にも新たなインスピレーションが生まれていくのがおもしろいですね。
── ほかのチームとの連携がたくさん生まれる仕事なのですね!
そうなんですよ。この会社の人はみんな本当に音楽が大好きで。
「曲が出るなら、それと絡めてこんなことをしたい」というアイデアが次々と生まれて、どんどん実現していきます。この渦中にいられるのがとてもワクワクするところです!
「映像とセットの総合芸術」としての楽曲制作。新たなバズを生むために。
── 音楽ライン立ち上げメンバーとしてここまでやってきたなか、プレッシャーはありましたか?
プレッシャーは意外とあまりなく、それ以上にワクワクを感じていました!
入社面接の前に『混血のカレコレ』を全部見たとき、めちゃくちゃおもしろいと思いつつ、「最高の作品には、最高の音楽が必要だろう!」と思いました。アニメと音楽で相乗効果を生み出すためには、まだまだ色々なことができる作品だという可能性を感じたんです。
── 映像に付ける楽曲制作の難しさについて、ぜひ詳しく聞かせてください。
私が子どものころの時代は、カーステレオで父がサザンオールスターズの歌を聴いていたり、母が家事をしながらCDコンポでジャズを流していたり。
そんなふうに「音だけ」で音楽を体験する環境も多かったと思います。
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でも今は違います。TikTokやYouTubeで踊る女子高生の動画と音楽だったり、アニメーション作品に流れている音楽だったり、音楽が映像とセットの総合芸術として受け取られる場面が多くなってきました。
これからの時代は音楽のプロであることだけでは不十分で、映像のプロであることも必要だと強く思います。
── その難しさに対して、どのように取り組んでいるのでしょうか?
今まさに壁を乗り越えようと取り組んでいるところですが、成功事例をとにかく徹底的に調査・分析するように心がけています。
ミュージックビデオの“バズ”には2つの要素が絡み合っていると考えていて。運営側が意図的に仕掛けた要素と、視聴者が自然に反応した要素です。
音楽や映像のどの要素がどうやってバズを生み出したのか?そんな議論が好きな社内メンバーが多いです!
誰かの心を動かし、人生を変える音楽の制作に「使命感」
── 今の仕事で、とくにやりがいを感じる瞬間はありますか?
新曲のリリース時に社内のPlott Baseに集まって、みんなで完成したミュージックビデオを見る文化が社内にはあるのですが、その瞬間は「頑張ってきてよかったな」と思います。
印象に残っているのが『私立パラの丸高校』の『とりま。』のリリース時のエピソードで、IP展開の担当者がビデオを見ながら涙を流してくれたんです。
実は一時期、『私立パラの丸高校』は存続が危ぶまれる状況でした。
そんな中、IP展開の担当者を中心に『私立パラの丸高校』にしか実現できないコラボレーションやファンが存在することを証明し、必死に守ってきた背景があって。
今では、「芸能やコスメのコラボ案件は『私立パラの丸高校』のIPで」という認識が社内で定着しています。
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だからこそ、新曲が完成して社内メンバーが盛り上がっているのを見ると、感極まるものがあったと思います。
もちろん楽曲は視聴者の皆さんに届けたいという想いが前提ではありますが、その涙を見たときに「頑張ってきてよかった」と思えました。
── 感動するエピソードですね……!そんなゆーはさんの今後の目標を教えてください。
多くの人の人生に影響を与えるような音楽を作りたいと考えています。
たとえば、その曲を聴いて踊ってみた動画を撮影してTikTokにアップしてくれたり、通学路で繰り返し聴いている曲として友達に紹介してくれたり、ギターを練習し始めるきっかけになったり。人生の小さな選択や行動が変わる作品を作ることができたら本望だなと。
Plottのログラインである「日常に温度を。世界に熱狂を。時代に灯火を。」というのは、こういったことの積み重ねだと思うんです。
私は、音楽には人生を変える力があると信じています。人の心を揺さぶり、誰かの行動を変えていけるような、そんな楽曲を作っていきたい使命感に燃えています。
「好きなエンタメがたくさんある」が活かせる、Plott音楽チーム
── 今後、音楽ラインにどのような仲間を迎えたいですか?
「外向き」と「内向き」でスイッチを切り替えられる人材でしょうか。今の音楽ラインは少人数制なので、一人一人がさまざまな役割を果たしています。
じっくりと歌詞の一節に向き合ったり、映像制作の中で絵コンテを自ら立てたりと、たった一人きりでクリエイティブに没頭するときもあります。
一方でアニメチームや作家さんとコミュニケーションを取ったり、市場動向を調査したりと、外向きな活動が必要なことも多々あります。
深くクリエイティブに向き合うことと、広く新しい刺激を求めることの両方が好きな人なら、きっとPlottの音楽ラインで活躍できるはずです!
── 最後に、Plottへの入社を検討している人へメッセージをお願いします。
3年後、Plottの音楽チームは大きく飛躍していると確信しています。だからこそ、まさに今がPlottの音楽ラインに入るベストなタイミングです!
とくに音楽チームは、幅広いジャンルのエンタメが好きな人が多いと思っていて。それで良いですし、むしろそうあってほしいです。
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映画でもお笑いでも、あなたの好きなエンタメでの経験がPlottではきっと活かせると思います。なぜなら、半歩先の企画を生み出し続けるためには、常にアイデアの新しい掛け合わせが必要だからです。
これからPlottがオンラインコンテンツだけでなくオフラインにも裾の尾を広げていくなか、今まで以上にもっと多様な発想が求められると思います。「自分に好きなものがたくさんあって、どの自分も本当だ」と思う人は、ぜひ一緒に新しい価値を生み出していきましょう!