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【社員インタビュー】専業主夫をやってみた。

社会人9年目。パパ歴2年。

異動を期に育休取得を決意。
初めての専業主夫を経験し、得たものとは・・?

取得の経緯から今後の展望まで熱く語っていただきました!
必ずためになる子育ての実情を男性目線で綴ったロングインタビュー!


今回の話者:細谷 真司

2008年パーソルキャリア株式会社(旧株式会社インテリジェンス)に新卒入社。 キャリアアドバイザーを6年、リクルーティングアドバイザーを3年経験後、
2017年1月よりWSCに異動。現在に至る。

■まず育休を取ろうと思ったきっかけを教えてください
きっかけはWSCでワークスタイル変革を対内外問わずに推進しているMGR成瀬からの
「育休取ってみたら?」という一言でした。
ちょっとした飲みの席で、近況報告がてら、2か月前に第二子が生まれた話をしたんですね。
そうしたら、即、「育休取ろう」でしたからね。衝撃でした。
自分から強い意思で取る男性は見聞きしますが、上司から「取れ」ってまだまだ少ないんじゃないでしょうか(笑)。

■それまでにも育休の取得を考えたことはあったのでしょうか?
2015年に第一子が生まれた時も漠然と取りたいなとは思いました。
その頃から特に女性活躍推進といった世の中の流れが加速してきたのもありますが、
同時に男性の家事・育児参加なくしてその実現も難しいとも感じており、
父親が積極的に育休を取るということは非常にいい流れだと思っていました。

当時は人材サービスの営業担当でしたが、「自分がいなくなったら顧客とチームのメンバーに迷惑がかかる」「休んだ分溜まった仕事を取り返すハードさ」といったものに気圧されし、
結局具体的に考えることはなかったですね。

家族もありますので、昇進昇格で遅れを取るかもしれない、というのももちろんありました。
つまり、新しい働き方の先駆者・主体者になろうとしていたのに、
自分自身が一番ステレオタイプな考え・価値観に縛られていたのだと今は思います。

■そこから取得に至ったわけですが、今回はなぜ取得に至ったのでしょうか。
私は2016年12月に第二子が生まれ、その翌月2017年1月にWSCに希望で異動してきました。
第一子のときと比べ、育休取得による周囲のメンバーや顧客への負担増・自身の仕事の滞留・評価について、いずれもほとんど心配がないと確信を持てたからですね。
これはもちろんプロジェクトベースで動くコンサルタントの働き方ならでは、というのもありますが、
何よりもWSCの経営トップとマネジメントラインが「従業員の働き方変革・エンゲージメント向上」に
本気であることが決め手になりました。
COMPANY長の小野に至っては育休の相談のため面談を依頼したメールの返信1本で「取りなよ!」で
確定しましたから(笑)。
流石に目的だけは理解頂きたいと思って伝えましたが、即快諾でした。
結局成瀬の話から2週間後には育休が確定していました。まさに電光石火(笑)。
普段から従業員の働き方に対するメッセージングが非常に多いのがWSCの特徴ですが、
この5ヶ月の間だけでも、在宅勤務の全社員適用、残業ゼロインセンティブの導入など
この組織は口だけでないというのが強烈に伝わりました。

最も身近である家族を幸せにできない人に世の中を幸せにすることはできない

第一子の産後1年間、僕はものすごく失敗ばかりし、人生で最も内省と自己変革をしました。
このときに、自分は世の中をより良くしたいと思いながら、
一番身近な妻一人を満足させられていない、と情けなくなりました。
家族が幸せだと仕事に全力投球できますし、纏う雰囲気も変わるなと思います。

一番身近な家族を幸せにできない人に世の中を幸せにすることなんて絶対できないと思って今は生きてます。だからこのタイミングで育休を取得して0歳と1歳という年子育児の最も大変な時期を1ヶ月ではありますが、妻と一緒にやれるというのは大変ありがたいと思いましたね。

■実際に取得してみてどうでしたか?
はっきりいって「想定外」の連続でしたね(笑)。
取得前には育児以外の取り組みも計画していましたが、8割くらい頓挫しました。
一概に比較できるものではないことは承知していますが、絶対に仕事の方がラクですよ(笑)。

■特に大変だったことは?
たくさんありますが、一つ上げるなら、1日をまったく計画通りに遂行できないことでしょうか。
育休中は洗濯以外の家事はすべて私が基本的に担当しましたが、
決まった時間に食事を作り、食べ、片付ける、といったことはもちろん、
部屋は片付けても片付けても常に散らかっていますし、2児いると同時に昼寝をしてくれることさえ奇跡ですから、常にどちらかが泣いていたり、発狂していたり(笑)、暴れまわっているような状況です。
そしてどちらか、ならまだしも、両方同時となると大の大人でも思考停止します。
もしかしたら育休中にたくさん読書してインプット、資格の勉強しちゃおうとか色々考えるかもしれませんが、正直2人いる場合は全くできないと思った方がいいです。
そんな時間も精神的余裕もありません(笑)
なんとか1日2人を無事に食べさせ、夜寝かしつける、という最低限を維持するので精一杯です。
同じく育休中の妻と2人なので当然外出やレジャーもできましたが、普段1人で2児を見ている場合、公園に行くことさえビッグイベントです。

「なぜ1日家にいるのに夕飯も作れないのか」とか「こんなに部屋が汚いのか」とかいう声を聞いたことがありますが、できることなら1日でもいいので朝起きて寝かしつけるまで1人でぜひやってみてほしい。二度とそのような考えはしなくなると思いますよ。


でもかけがえのない家族全員で過ごす1か月間は全員にとって
生涯忘れられない素晴らしい期間になりましたし、
社会人・ビジネスパーソンとしても大変学びが大きかったです。
先ほどお話しした育児以外の計画、で「社会に触れる」というのがあり、
民間託児サービスのイベントや、地域のママサロン等、色々な民間・行政サービスに足を運びました。
中でも市と企業・市民で行われていた「子育て会議」への傍聴参加は大変学びが多かったです。

例えば保育園問題一つとっても育児世帯は当然「増やせ」ですし、昔からそこに住んでいる方々などは「自然を守れ(これ以上開発するな)」といったコンフリクトがあります。
また保育園についても「障害がある」子供でさえ待機児童で通常の保育園にも当然入れない。
こうして仕事を完全に諦めるしかない、といったリアルな声も聞かれました。
もちろん問題は保育園だけでなく、学校も学童もパンク状態、小4の壁はどうする、といった問題も溢れかえっている状況です。行政側も限られた予算と時間の中で、どの問題に投資して優先的に解決していくのか、はとても難しいことだと思います。

世の中には自分たちが目の前で起きていること以外に無数の課題があることと、
我々のようなコンサルタントが介在できることはいわゆるビジネスの現場だけではないのではないか、
と大きな気付きを得られる機会でした。

それから、冒頭で述べたとおりまったく計画通りに進まない毎日の中でこれだけはやりきる、と決めたことをどうやり抜くか、また計画が崩れるたびにどう軌道修正するか、というサイクルをやり続けることで、生産性・効率性を高めるスキルは非常に高まった気がします。
我々はテレワークも生業にしていますが、育児はアウトソースはできてもリモートはできないですし(笑)、休日出勤して取り返すなんて概念も当然ないですから、何か起きるたびに計画を即修正し、やることやらないことを即明確にし、限られた時間の中で実行し続けていく以外に目標を達成する手段がないんですよ。なので、ママさんたちの生産性が高いのは極めて頷けますよね。

■最後に読者にアドバイスを

まず世の中の男性はもっともっと思い切って育休取得に挑戦してほしいなと思います。
当然いろいろなリスクが浮かぶと思います。
僕自身組織において前例はなかったですし、でもだからこそ自分が先例になって
後輩世代に「あ、とれるんだ」と思ってほしかった。
そしてただとれるのがいいのではなくて、そういう人が今後のビジネスをリードしていくんだというのを自ら体現したいと思っています。
今後は育児や介護により何らかの制約を持って働く社員は増え続けていきます。
その社員にとってボスが育休を取っていた、もしくは育児介護のため自ら制約を抱えつつも、
成果を出し組織・社会に必要とされている、という状態だったら最高だよな、と思っています。


「育児世代・介護世代が柔軟に働ける組織」ではなく、
「どんな社員も柔軟に働け、それぞれがそれぞれの想いを実現できる組織」を目指したい。


これは社内だけの話ではなく、お客様に対しても同様です。
それが当社の掲げる「はたらく楽しさを、いっしょにつくる」ということなのかな、と思っています。



復帰後の今、細谷さんは社会保険労務士の資格や営業経験を生かして活躍中!
ご家族への愛が全力で伝わるとても気持ちの良いインタビューでした。
ありがとうございました!



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