1
/
5

自分の冒険心を信じよう

福原 亜門(ふくはら あもん 1994年生まれ)

自分が選んだ道は「大手企業」や「スタートアップベンチャー」、 多くの仲間が進んだ「省庁」ではなく、 当時創業7年目で、 「業界や顧客にとって特別な会社になる」と自社のビジョンを明確に打ち出していた 社員数10人にも満たない渋谷の小さな会社「パーツワン」でした。

 会社名を言うだけで自分の自己紹介が済んでしまうような誰もが知っている「大手企業」は社会性インパクトが高く周囲からのリアクションも期待できる。 「スタートアップベンチャー」は自分のキャリアプランに華を持たせてくれ、自分の経歴を語るときに苦労しない。 また多くの仲間が進んだ「省庁」は、いわゆる「キャリア官僚」と言われるポジションで「日本を動かす」など耳障りの良いカッコイイ言葉が使える。

自分が選択した会社はいずれにも属さない、 自分で調べ、自分の眼で見た、自分の基準で決めた会社です。

「プロのサッカー選手になってワールドカップに出場する」とか

「世界中を旅する冒険家になる」

「将来は社長になって世の中を動かす」

小学校の卒業文集に書かれているような想像もできない夢を見るよりは 自分のできること、身の回りのことをしっかりとやるタイプでした。 幼少期の自分が興味を持ったのは「知らないこと」を「知っている」に変えることです。 それが英語であっても数学であっても雑学であっても 「覚える大変さ」より「知る喜び」がいつも勝っていました。

知っていることが増え、少しの自信を持った自分が次に興味を持ったものはあるドラマでした。



ーー「ドラゴン桜」。 確か小学生のころ、夕方やってた再放送で見た気がします。 潰れかけた高校を立て直すために元弁護士の先生が高校生と一緒に東大合格を目指すドラマです。 何がピンと来たのか覚えていないけれど、「目指せるかな?」から始まった自分一人の冒険は、6年後、高校卒業目前に「大きなチャレンジ」に進化していました。

意気揚々と赤門をくぐった自分は、大学生活について思い描いていたイメージがたくさんあったのですが、いきなり大きなギャップに面を喰らいました。 それはサークルです。 合わない。ここは自分の居場所じゃない。すぐに分かりました。 世間の常識や評判では 大学のサークルは華やかで楽しいところ。サークルに入らなければ意味がないぐらいのことを言っている先輩もいました。 しかし自分は違った。世間の常識ではなく自分のことは自分で決めることが最もベストな選択なんだと身を持って経験することになったのです。 今までの選択肢は自分で決めてきたのに、世間の常識を自分の選択に置き換えてみたら良いことなんかなかった。(笑)

大学3年生の時、1年後の就職活動を考えてインターンシップを始めました。 サマーインターンの選考会や短期インターンなど様々なプログラムに参加して出会ったのがパーツワンでした。 数名で運営していたパーツワンは「会社」というよりは「チーム」と言う言葉がピタリと当てはまる規模でした。 もちろん将来就職するなんてことは考えずにインターンをスタートさせました。

始めた理由は「面白い」からです。 「大学生の面白さ」と「社会人としての面白さ」は大きく異なりますが、 思えば大学入学直後に違和感を覚えたサークルは「その場の面白さ」を追求したものである一方、 「社会の面白さ」は自分が小さい頃から好きだった「知らないこと」を「知る」に変えたり 「できないこと」を「できる」に変える長期的視点の中で、自分の中に無かった知識や新しい考えが蓄積していく喜びでもありました。

パーツワンが面白いと感じたのは会社自体が「未完成であること」や「チャレンジできる環境」が普通であったからです。 小さい頃からイメージしていた会社は 「組織化され、個人の意見や考えは求められず、上司の指示に従ってことを成す集団」 。対して、パーツワンは 自分の意見をアウトプットするのが当たり前であり、 自分から発信する一つ一つの言葉を真剣に受け止めてくれる会社の空気やポジティブな姿勢。 一人一人の良さや個性を引きそうとするチーム方針は特に面白さを感じる部分でもありました。 だから自分自身が持っている少しばかりの「変人さ」を出し惜しみすることなく表現できるのです。

アウトプットされた意見やアイデアはやがて会社の意見となり、外部のお客様や取引先に発信させていく。 それも想像を遥かに超えるスピード感で。 インターン生の意見であっても、議論を深め、検証し会社の財産となるような仕組み化を目指すプロセスがパーツワンらしさの一部であり、 この会社をエネルギッシュに動かす原動力なんだと解りました。

少しの好奇心からスタートしたパーツワンのインターンシップは知れば知るほど奥が深く、 単純な個人の成長やスキルの習得では言い表すことのできない場所となっていました。

パーツワンはフェーズⅠ、フェーズⅡ、フェーズⅢと事業ステージである主戦場を明確に打ち出し 会社としての成長、個人としての成長を目指しています。


「海は平らで、この先は崖のようになっている」 中世ヨーロッパの常識です。 地球が丸いとは考えられておらず、誰一人確認していないのに多くの人が信じ込んでいた言わば世間の常識です。 パーツワンという会社は、世間の常識や業界の常識に対して 果敢にチャレンジし新しい答えを見つける冒険者なんだと解った時、 「自分が乗る船」は一つしかありませんでした。

自分の中にある冒険心が「知らない恐怖」より「チャレンジする未来」の楽しさを求めているのです。 その瞬間、私自身も人生の冒険者であることを自覚し、意志ある行動を選択したのです。

冒険には時には孤独になる覚悟が必要だと思って飛び込んだのですが、パーツワンを面白いと感じて集まったメンバーもいて、今まで当たり前だと思っていた一人のチャレンジから、視界が開けた感覚がありました。

パーツワンは、規模的にはベンチャーですが、働いているメンバーは自分も含めて 「パーツワンでなければ、ベンチャー会社には就職しなかったのではないか」 という人が多いです。 事業を急激に拡大させて自己成長を成し遂げるようなことを第一目標にするというよりは、 お客様のため、メンバーのために何が出来るかを考えながら会社を創っていく雰囲気に居心地の良さを感じて働いている一つのチームです。 私も仕事の意義や背景を丁寧に説明しながら手順を教えたり、インターン生の学業との両立について話し合ったり、 パーツワンを良いと思ってくれたメンバーに対して、仕事を楽しいと感じてもらい、一緒に働き続けたいと思って行動をしています。

小さな冒険心に背中を押され乗り込んだ船は、今日も着実に前に進んでいます。

株式会社パーツワン's job postings
8 Likes
8 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like 達也 長倉's Story
Let 達也 長倉's company know you're interested in their content