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未踏エンジニアの挑戦、エンタメから物流Techに転職したわけ【入社エントリー】

2022年12月にオープンロジに入社したエンジニアの福住です。
入社して4ヶ月経ったので入社エントリを書いてみようと思います!


【経歴】
2016年に未踏ジュニア1期に採択、
2020年に石川高専を卒業、
その後UUUM株式会社で社内システムやtoCのファンクラブサイトの開発、
株式会社nana-musicで新規事業Webサービスのテックリードや
音楽SNSアプリ"nana"のサーバーチームのリーダーなど

大学在学中から月100~120時間くらいエンジニアとして働いていたので、年齢的には新卒ですが、エンジニア歴は5年目くらいです。

プログラミングをするようになったきっかけ

中学生の時に『ソードアートオンライン』という、ゲームの中に入るSFアニメが好きになったのがきっかけです。『ソードアートオンライン』の作中に出てくるシステムを作ることに憧れて、地元の工業高専に入ってプログラミングをするようになりました。

未踏ジュニア時代

未踏ジュニアに採択されたのは16歳の時で、音声認識とジェスチャーで操作する対戦型チェスゲームを開発していました。

2016年度の採択 - 未踏ジュニア
概要 Voice Commanderは、声とジェスチャーで操作する新感覚チェスゲームです。 グラフィックにこだわるだけでなく、音声認識によるコマの操作、スマホに表示したマーカーを利用したジェスチャー操作等を組み合わせることで、「かっこよさ」を追求しています。 アニメ「ノーゲーム・ノーライフ」に出てきたチェスから着想を得て開発をすすめました。 ...
https://jr.mitou.org/projects/2016

当時は今よりも音声認識や画像処理ライブラリも少なくて、英語のドキュメントを読み解きながら開発するのに苦労したのがいい思い出です。

転職のきっかけ

アニメやゲームが好きだったこともあり、趣味に近いことを仕事として選んできました。そのため、オープンロジに入社するまではエンタメ関係の会社が多かったのですが、エンジニアとしての成熟に自信がなくキャリアに伸び悩んでいました。良い意味では専門性がついた一方で、本当に自分に向いている仕事はエンタメなのかわからなかったんです。今までと違う業界や業態で自分がどのくらい活躍できるのかと思ったのが転職のきっかけです。

オープンロジとの出会い

オープンロジのことは前職で一緒に仕事をしていたCTOの尾藤さんからお誘いを受けて知りました。

お誘いを受けた時はもちろん物流業界での業務経験は全くなかったのですが、ECやファンクラブなどでCDを買ったりグッズを買ったりすれば倉庫や配送会社などの物流を通ってくるわけですし、意外と自分と接点の無い業界ではないのかも?と思い、選考を受けてみることにしました。

入社の決め手

立ち上げだけではなく、グロースを経験したい

これまで僕は新規事業などのいわゆる0→1のフェーズでの開発を多く経験してきたので、次はこれから成長していく1→100を目指す開発をやってみたいと思っていました。

オープンロジのプロダクトは、入庫や出庫などの本流の機能はできていて、かつ使ってくれている荷主や倉庫も増えて業績も伸びている状況です。多くのユーザーにちゃんと使ってもらえるものを作っていて、これからさらにグロースできる可能性も感じられるプロダクトだと感じました。

また、物流業界の課題が社会問題化しているということも、仕事として面白そうだなと感じましたね。

言語化・共通認識化された開発課題

カジュアル面談や面接を受ける中で、開発組織の人たちが課題感を共有できているなという印象を受けました。

エンジニアってプロダクトを見ればある程度は開発が上手くいっているかはわかるんですが、面接官に開発課題を聞いたときに、出てこなかったりバラバラだったりすることがよくあるんですよね。
オープンロジの場合は、「どうすれば開発がうまくいく」「どうすればプロダクトがよくなる」といったHowの部分の言語化がされていて、面接した現場のエンジニアからマネージャー、CTOまでそれが一致していました。やれることややりたいことが明確に見えている状況ですね。

僕が転職して開発組織に入るとまずは手を動かして開発に取り組んでいく訳ですが、開発組織全体で課題認識が一致していれば、迷いなくエンジニアとして自分の力を発揮することができると感じました。
この人たちについていけば自分はエンジニアとして活躍できる、といった信頼感もあり、入社を決めました。

入ってみて感じたこと

入社後、僕はオープンロジとパートナー契約している倉庫事業者様が使う、WMS(倉庫管理システム)の開発をしています。倉庫や荷主のニーズを汲み取り、より使いやすく効率的なオペレーションができるようにする新機能の開発や改修をしています。

手厚いオンボーディング

物流システムを作っている会社にはどうしても固いイメージを持っていましたが、僕の所属しているWMSチームは僕含めて若いメンバーもいてコミュニケーションも活発ですし、プロダクトに対して「こうしたら改善できるのではないか」の議論が頻繁にあります。

また、入社するまで物流用語は全くわからなかったので心配だったのですが、開発メンバーのほとんどが物流業界未経験で入社してきたということもありオンボーディングが手厚く、すぐにドメイン知識を吸収できるようになりました。

部署を超えて互いにリスペクトし合える環境

さらに、エンジニア組織外とも結構コミュニケーションがスムーズにできることもいいなと思いました。
「仕事のアウトプットは凄いけどコミュニケーションが取りづらい人」みたいな人が、いないということです。

開発組織への理解が他部署にも浸透していてお互いにリスペクトがあるので、社内の人間関係でよく聞く「エンジニア組織は仲良いけどビジネスサイドとのやり取りが上手くいかない」「他部署との体育会系っぽい上下関係」「営業が開発のこと理解しておらず、案件が意味不明になっている(開発側もプロダクトを誰に何のために作るのかがわかっていない)」といったことがなく、全社で同じ方向を向きながら、開発に集中できるのもとても良い環境だと思います。

開発体験

サービスへの責任感

リアルなモノの流れが絡んでいるという特性もあり、サービスの責任感はかなり大きいと感じています。サーバーがぶっ飛んだら全国の物流に影響が出てしまいますからね。そういう事態を起こさないためのテスト体制や開発体制、気候変動や天災などが起こった際のイレギュラーなことへの対応などは他の会社ではなかなか体験できないと思っています。

toBの面白さ

toCからtoBへ来て面白いと思ったのは、toBはよりユーザーの「役に立つものは何か」を考えて作っている感覚があります。toCのエンタメっぽい世界って作っても使ってもらえないことが実は結構あって、ユーザーに求められているものがあまりわからないこともあったんです。toBはユーザーの需要や要望もあり、それを踏まえてどうしたらより便利になるかを考えて開発するので、そこが面白いですね。

toBのサービスはどうしてもユーザーが遠いイメージというか、ユーザーの現場のオペレーションとは関わりが薄く、ユーザーの声も届きづらいイメージでした。実際のところオープンロジは倉庫事業者様のオペレーションにまで踏み込んでいますし、ユーザーの意見がサービスをより良くするクリティカルな答えになっていることもかなりありました。

これを作ると社会にインパクトがありそうみたいなのがわかりやすくていいですね。

開発課題

「使いやすさ・使い心地」の伸びしろ

オープンロジのシステムはこれまで「何ができるか」といった、できることベースで開発が進んできたので「使いやすさ・使い心地」の部分に改善の余地がかなり残されていると思っています。これはtoCサービスの開発出身だから感じた観点かもしれないですし、これまでの経験を活かしてより良いサービスにできたら良いなと思っています。

また、オープンロジのシステムは10年近い歴史を持っている分、大きくて複雑になっています。WMS(倉庫管理システム)を開発するのにも、EC事業者様側が使うシステムの知識や影響範囲を考える必要があって、どうしても新しいことを取り入れる時に影響範囲や考慮すべき点が多くなってしまい、いい言い方すると「全体を知れる」的な面もありつつ、このままでは下手をすると「ハウルの動く城」のような動いてはいるけどチグハグな状態になってしまうこともあります。そういったシステムの複雑な依存関係を解きほぐしていくことが課題でありエンジニアとしての挑戦的な内容でもあり、より新しいものや良いものを作るための道になっていくと思います。

これからオープンロジで取り組もうと思っていること

僕の開発しているWMSシステムには、基本的な機能は揃いつつもまだまだ改善・機能強化していける余地が残されています。

物流というドメインでの開発は配送会社(国内、国外)、倉庫、EC小売店などの荷主といった多くのステークホルダーとの関係性があるのでどうしても複雑になったり、条件分岐やデータの分岐が増えることが難しい点だと感じています。
これまでの経験を活かして改善や改修も進めながら、海外出庫周りの強化などのビジネスインパクトの大きい開発にも挑戦していきたいですね。

また、僕自身は技術者としてはギークな面をあまり持っていないのですが、逆にプロダクトのマネジメントやビジネスサイドにも興味があります。エンジニアとしての知見を持ちつつそういったエンジニアリング以外の知識が求められる場面でも活躍できるようになりたいので、チームとしてそういったドメインをより安全に効率的に開発していくチームづくり、プロダクトづくりにも取り組んでいきたいなと思っています。

オープンロジの方々は様々な経歴・バックボーンを持っていて、各々違う視点で議論や指摘しあって良いものができていっていると思います。いろんな人の視点を取り入れることで自分の視野が広がっていくことを感じているので、まだまだ学べることがたくさんあるなと感じています。

読んでくれた人へのメッセージ

様々なバックボーンや経歴を持ったエンジニアがそれぞれの専門性を活かしてエンジニアらしく働くことができるところがオープンロジの魅力だと思っています。難しい課題もありますが、一緒に挑戦してくれる仲間が増えるといいなと思いますし、この記事を通して採用にエントリーしていただけると嬉しいです!

おまけ

書いているうちに大喜利がしたくなったのでします。

Q.100年後のオープンロジ、どんなの?
A. インフラ版オープンロジ『AWS』って言われてる

Q.100年後のオープンロジの新機能とは?
A.月面出庫機能

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