私たちのチームではITを使いこなした提案を生業としておりまして、コンピューター産業の隅から隅まで見て参りましたが、顕著に見受けるのは、発注側の企業が高い費用を投じて苦労して手に入れたシステムの満足度が皆さん決して高く無いということです。それは木を見て森を見なかった結果ですが、開発会社は「お客さんの指示通り作ったんですよ」と責任逃れをする場合もあります。そういう事例をヤマほど見て参りました。
そんな私の根本にあるのは常に顧客が主体。メーカーが売りたい製品やサービスが主役ではなくて、顧客がどんな経営を目指して、いかなる仕組みを必要とするか、本質的なニーズを掴んだうえで具体化するということですね。
過去の振り返りになりますが、私が学校を出て最初に就職したのがコンピュータメーカーで、当時は大きいコンピュータが主流でした。汎用機と呼ばれるものでコンピュータルームのど真ん中に自分の背丈より高い機械が鎮座しているわけです。それはなかなか手が及ばないほど高価格なくせに「気が効いたシステム」ではありませんでしたので経営や営業現場からはほど遠いところにありました。その後、技術革新が起こって一気に小さいコンピュータに移行して、経営や営業現場に近い存在になりました。ハコモノの分野では小が大を駆逐したのです。
さてコンピュータ導入の最大のヤマ場は、例えば箱根駅伝の最終走者のような存在がそれを担うわけで、私らの仕事ではプログラマになりますが、彼らの生産性はデキる人とそうでない人との違いは50倍とも100倍とも言います。理論上は500人の軍勢に対して10人の少数精鋭で勝てるということです。このように「小よく大を制す」を旗印としてます。
次に神経系統についてですが、今、市場で、現場で何がどのように起きているのか逐一入ってくる神経網をつくれば、企業は客観的な情報に基づいて素早く意思決定できます。そのための敏感な神経系統をつくるために、新しい様々な技術を組み合わせれば、一歩抜きん出るということですね。
こういったことを自ら得意技として、日々提案を行っています。しかし実際には「言うは易し、作るは難し」。なので絵に書いた餅にしないことが、コンサルティング会社の最大の腕の見せ所になります。
ちなみに私たちの最大の強みは、実装チームを持っていること。技術視点からビジネスを議論したり、ビジネス視点から最適な技術を発想しながら、具体化に責任を持ちます。
ここには相当のこだわりを持って、全国から腕利きを一人ひとり集めてきておりまして、この実装チームの存在というのが私たちが提供できるものすごく大きな価値です。
今引き合いが増えてきてまして、チームを拡大する必要に迫られています。この指とまれ!を発信させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。