※この記事は、2021年1月5日にナイル株式会社の採用オウンドメディア「ナイルのかだん」に掲載したものです。Wantedlyから弊社を知ってくれた方にもぜひ読んでもらいたい記事であるため、転載しました。
モビリティサービス事業部(MBS)エンジニアの森歩未。彼女はSIer出身で、Web開発は未経験でしたが、今ではフロントエンドエンジニアやPM(プロジェクトマネージャー)として幅広い分野の業務を担当しています。入社1年半という短いあいだに複数のプロジェクトを担当してきた彼女に、ナイルのプロダクト開発のおもしろさについて話を聞きました。
森歩未(もり あゆみ)
モビリティサービス事業部 フロントエンドユニット エンジニア
高専卒。新卒で大手SIerに入社し、3年間SEとしてシステム開発に従事。2019年にナイル株式会社へ転職。現在は「おトクにマイカー 定額カルモくん」を提供するモビリティサービス事業部でサービスサイト開発・プロジェクト推進を担当している。
グロースハッカーを目指すきっかけは、入社前に提示されたキャリアパス
――現在の所属は「定額カルモくん」のWebサイト開発をメインで行うフロントエンドユニットですが、開発以外にPM業務もやっていると聞きました。
はい。フロントエンドユニットのエンジニアとしてWebサイト開発を行いつつ、開発以外ではPMとしてアライアンス先やセールスチームと連携した開発プロジェクトを推進しています。
――フロントエンドエンジニア兼PMというのは、あまり聞かない役割ですね。
肩書と実際の役割はだいぶ違いますね。ユニットの中での役割に加えて、ユニットを横断するプロジェクトも進行しているので、その中でPMも担当しています。
というのも、これはナイルに入社したきっかけでもあるんですが、キャリアの中でサービスを成長させられる「グロースハッカー」という役割を目指していて。そのために、フロントエンドのスキルに加えて、PM、UI/UXデザイン、マーケティングのスキルを身につけられるように幅広く経験を積んでいるところです。
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――かなり幅広いですね。どうして開発以外の領域まで幅を広げようと思ったのですか。
元々前職はSIerで、システム開発の進行管理をしていました。大規模インフラで社会への影響力も大きいシステム開発に携われる一方で、自分が作ったシステムがどう活用されているのか、どんな人が使っているのかは見えないことにモヤモヤしていました。3年間、SEとして仕事を続けていくうちに、もっとユーザーに近いところに携われるWeb開発やデザインへの興味が強くなって転職を考えるようになりました。
転職先は自社開発、受託でもWeb系の事業に関われること、というざっくりとしたものだったんですが、ありがたいことに10社ほどから内定をいただいて、最終的にナイルへ入社することを決めました。
――ナイルに入社することを決めた理由はなんだったんですか。
決め手になったのは、入社前に事業CTOの梅本が提案してくれた、ナイルで叶えられる私のキャリアパスでした。グロースハッカーの道を真剣に考えるようになったのは、これがきっかけです。
実は、ナイルに入社するまで、今後の自分のキャリアについては「Web開発も、デザインも、企画もやりたい」ということしかなくて、それができるのはどんな職種なのか、どうすればスキルを身につけられるかがわからない状態でした。
その気持ちを面接で梅本に伝えたところ、「森さんが言う、マルチなスキルをもって事業を成長させるのは、役割でいえばグロースハッカーだよ」と教えてくれたんです。そしてオファー面談のときに、私がグロースハッカーとして活躍できるようになるまで、どのようなキャリアパスが考えられるかを提示して、この経験をナイルで積んでいかないか、と言ってくれました。
■森が入社前に提案されたキャリアパス
多くの企業の選考を受けましたが、こうやって資料を作ってくれて、私のキャリアについて一緒に考えてくれた企業はナイルだけでしたね。ナイルに入社してからは、そのキャリアパスに則ってさまざまな業務に携わることができているので、少しずつ目標に近付けていると感じています。
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入社後まもなく未経験だったWeb開発、プロジェクトマネジメントをこなす
――未経験からのWeb開発、実際やってみてどうでしたか。
学生時代からC言語を中心に、さまざまな言語でプログラミングを学んでいましたが、いずれも基礎部分で、広く浅くの知識量。サーバレスのシステム開発は未経験でした。
そのため、ナイルでの最初の課題は、6ヵ月間のうちにフロントエンドで活用している軽量言語系の技術とサーバレスの技術をキャッチアップすることだったんです。
入社前にいくつか課題図書を出してもらって事前に学習できていたこともあり、入社後3ヵ月である程度まで理解できたので、「定額カルモくん」を利用するお客様が契約を行う際の確認画面の開発を初めて任せてもらいました。
――初めての開発!本番環境でリリースされたときは、感慨もひとしおだったのでは。
リリースされたときはとてもうれしくて、ずっと眺めていました、ハハハ。自分でも画面遷移を試してみて、同意ボタンを押したあとの完了通知が届いたときには感動しましたね。「ちゃんと動いている!」「自分がこの画面を作ったんだぞ」って(笑)。
――一方で、PMとしてはどんなプロジェクトに関わっているんですか。
この1年半のあいだに、新車リース提携先から提供される車種情報連携、中古車リースの商品データベース連携、付帯サービスのメンテナンスプラン商品設計見直し、成約時の料金体系の改定…など大きめのプロジェクトにアサインしてもらいました。
梅本から「エンジニア以外の職種の人と接することができるし、企画段階から関わることでサービス全体のこと考えられるようになるよ。SIer時代に培ってきた要件定義や進行管理の経験も活かせると思うからやってみない?」と声をかけてもらったので、「やります!」と手を挙げました。
その中でも一番いい経験になったのは、中古車サイトでの取り扱い台数や信販会社を増やすプロジェクトです。大きめのアライアンスによって、Webサイトに掲載される車両情報が一気に増えることになったのですが、その当時のサイトと掲載できる車両情報に違いがあったので、表示項目の調整をしたり、審査に必要な入力項目を再実装したりする必要がありました。
そこで、アライアンス先とデータのやりとりを行う仕組みづくり、それをユーザーが最も見る時間帯までにどう反映するのか、システムの負荷や更新タイミングなど、解決しなければいけない課題が多いプロジェクトでした。
――聞いているだけで大変そうですね…苦労することも多かったですか。
SIerでは、顧客からのシステム要件を元に、設計・開発工程を進めていくウォーターフォール型の手法で、工程に抜け漏れがないか厳重に管理して進めていくのに対し、自社サービス開発の場合はPMみずから要件をヒアリングして、企画提案していくことが必要になります。そこの動き方の違いを理解して、勘所をつかむことや、事業のスピードに合わせたプロジェクト進行に苦労しました。
企画から入っていくときには、サービス全体やメンバーの業務なども理解しないと認識の齟齬が生まれてしまうじゃないですか。なので、関係するメンバーの席へ行って「実務を全部見せてください」とお願いして、一緒に画面を見ながら教えてもらったんです。
そうして業務オペレーションを理解した上で、「こういう機能を作りましょう、こういう画面にしましょう」と提案して、要件を決めていきました。
――業務理解などやらなければならないことは多かったと思いますが、プロジェクト自体は順調に進められたんですね。
この直前のプロジェクトをアジャイル的に開発したことで、リリース後に一部障害が発生してしまった経験があったので、あえてウォーターフォール型での開発をすることになりました。
ただし、時間をかけてかっちり進めるのではなく、短期スパンでのウォーターフォール型開発というスピード感を保ちながらも、障害リスクを極力下げる進め方にしています。結果、無事スケジュール通りに完遂でき、リリース後に障害もありませんでした。
前職では300人いるチームの管理をしていて、社内の別職種の方やアライアンス先の企業とのコミュニケーション、業務調整といったスキルは鍛えられていたので、前職SIer時代の経験が活かせたプロジェクトでもありました。
サービスを作れるエンジニアを目指す、そのために必要な経験
――PMを経験したことで視野も広がったのではないですか。
PMをやっていると、セールスやマーケのメンバーなど、開発業務だけをやっていたら話せない人たちとコミュニケーションをとる機会が必然的に増えるので、さまざまな職種のメンバーと関係性を作れるのがいいですね。些細なことも聞きやすくなるので、よりスムーズに業務を進められます。
また、事業の全体感がつかめたことで、開発をする上でつまずきやすかったり、認識のズレが発生しやすかったりするポイントを想像できるようになりました。
――グロースハッカーへの道は順調に進んでいるといえそうですね。
今経験していることを積み重ねることで、グロースハッカーに近付けるなと感じています。でもグロースハッカーは、Web開発のフロント全般、プロジェクトマネジメント、UI/UXデザイン、マーケティングと、とても多くの職能が必要なので、まだまだ吸収しないといけないことはたくさんあります。
UI/UXデザインやマーケティングについてはこれからですが、次はマーケティングに注力するユニットにアサインされました。フロントエンドとマーケティングの施策を連動させて、CVRをいかに伸ばしていくかに取り組んでいきます。
――入社時に目指すキャリアが明確になっていたからこそ、早くから多くのことに挑戦できているんですね。
そうですね。グロースハッカーを目指すにあたって学ばなければならないことがはっきりしているので、やりたいと思ったことは積極的に手を挙げていけますし、フロントエンドの枠にとらわれずに動ける環境です。経験しなければならないことが多くあるので、それをコツコツとこなしていきたいと思っています!
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