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事業のスケールのカギは”データの持ち方で決まる”と感じた話~IBM BlueHub DemoDayに参加しての感想~

こんにちは、マーケターの大野です。

今日は本日の15時から行われたIBM BlueHub Incubation Program DemoDayに参加してきました。参加のメイン理由は弊社が第3期でIncubation Programに採択されており(今回は第4期)、卒業生としてスピーチを行うこと(私はもちろん撮影係。笑)でしたが、5社のピッチを聞いている中で感じたことがありましたので、せっかくならブログにしようと思い今回の記事を書き始めています。もし良ければお付き合いください。

※ちなみに今回のメインである代表の多田の登壇風景はこんな感じでした

(ちなみにIBM BlueHubのTシャツを着ているのは多田だけでした。笑 )

現代における王道のビジネスモデル=プラットフォームビジネス

そもそもの話になるのですが、IBM BlueHubは「投資家(VC)・インキュベーター・大学・研究機関等とエコシステムを形成し、大手企業とスタートアップによる協業機会や事業の実現に必要なテクノロジーを提供することで、従来にない革新的なビジネスの創造」を支援しています。

IBMといえばWatsonが有名ですが、今回のプログラムにおいてもWatsonを用いてデータの解析を行っている企業がほとんどでした。※IBMならではのテクノロジー提供として、ここに強みがあるなと本プログラムを見ていて思いました

そしてWatsonを使うということは、必然的に大量のデータを保持することが必要になります。解析するにはビッグデータがなければ、有意性のあるアウトプットは出ません。

それではどうなるかというと、多くの企業がデータを”意味のある形”で”より多く”集める方法を考え出します。その王道になるモデルが”プラットフォーム”です。現代では多くの企業がプラットフォームを構築することに躍起になっており、GoogleやAmazon、Facebookの3社が世界で最も上手くデータを集められているTOP3なのかなと個人的には考えています。(もちろん他にもたくさんありますが、みんな知っているところでいけばこの3社かなと)

単純に利用数が増えれば広告モデルとして上手くいき、利用者のデータが溜まることで新規事業につなげたり、データを欲しがる企業に販売・提携といった形でビジネスが多角化していきます。上手くいけばかなりおいしいモデルなわけです。

プラットフォームのKSFは”優れたユーザーエクスペリエンス”と”どのユーザーデータを取得するか”

そんなプラットフォームビジネスを上手くグロースさせるポイントは”ユーザーエクスペリエンス(UX)の追求”と”どのようなユーザーデータをとるか”の2つではないでしょうか。恐らくプラットフォームビジネスは”ユーザー視点”と”クライアント視点”の両方を持たなければ存続出来ません。

2つのKSFのどちらから設計すべきか?

多くのプラットフォームは「ユーザーが求めているもの」を提供することがスタートになり、その過程で「こんなデータがとれるならクライアント向けに使えるかも」と発想する流れだと推測されます。しかし、グロースをさせることを目的にする場合は「そもそもどのようなユーザーデータがあればビジネスとして上手くいくのか」を先にもしくは、「提供すべきユーザーエクスペリエンス」かと同時に考えるのが上手くいくのかなというのが個人の見解です。ほとんどのピッチでは「UXの提供→ユーザーデータの活用方法」のストーリーで話すのが鉄板になっていますが、裏側ではどっちが先行して考えられているのかを妄想してみるのも楽しいですね。

プラットフォームビジネスにおける最大の障壁は”資金のショート”

昨今の世の中では様々なプラットフォーム構想が生まれているわけですが、実際に世に出るものはほとんどありません。ほとんどが「アイディアレベル~試したものの失敗」の範疇に集約されます。

プラットフォームビジネスにおいて、最大の障壁は”プラットフォームで収益が出る前に資金がショートしてアウト”というパターンです。当たり前ですが、ほとんどのプラットフォームビジネスはデータの最大化を目指すためにユーザーに無償でサービスを利用してもらいます。そして一定数のユーザーが集まることで初めて企業に広告やデータの提供が出来るわけですが、これがとても難しいです。

アイディアはよくてもコンテンツの質を担保できなかったり、量が増やせなかったり、ユーザーの認知を出来ないことからユーザーの獲得が遅れて、その間に資金が尽きてゲームオーバー・・・。

wantedlyブログなので、転職者向けにもアドバイスをするとプラットフォームビジネスを提供しようとしているベンチャーやスタートアップに飛び込もうとする際には、この部分をしっかりと確認することをおすすめします。そもそも収益化しているのか見込みはあるのか、資金の残額(あわせて調達予定はあるか)などは確認しておかないと、入ってみて「この会社って実はやばい」と後悔するかもしれません。

そういう意味ではナーブは安心出来る会社だと思っています

さて、少しだけ自社の話をしますとナーブも前提としてtob向けではありますがプラットフォームビジネスを行っています。ライフスタイルVRプラットフォームのデファクトスタンダードを目指し、日々全メンバーが様々な挑戦を行っています。自社でハード端末を生産したり、2週間に1回ペースでバージョンアップを行ったりとクライアントの顧客に対するユーザーエクスペリエンスの最大化に多額の投資をしています。

そして、なぜこれが出来るかというと昨年末時点で7億円の資金調達を行っており、資金をショートさせないように経営を行っているからです。(もちろん資金調達以外にも様々な手法を用いて健全な経営を目指しています!)

事実としてVR系での資金調達額は最大であり、不動産業界や旅行業界で普及し始めています。新領域での活用も話が挙がっています。

「プラットフォームビジネスに携わってみたい」「ベンチャーやスタートアップに興味がある」「けど、本当に大丈夫なのか不安がある・・・」

そんな方にとってもナーブは適しているのかもしれません。


P.S.

今回のDemoDAYで最優秀賞を受賞された「株式会社サイノス様」、本当におめでとございます!音声通信という可能性に溢れた通信規格(しかも世界特許取得済み!!!)でどのようなビジネスが今後立ち上げられていくか非常に楽しみです☆

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