プロフィール紹介
渡辺勇介(Yusuke Watanabe)/ 株式会社NEXA 代表取締役 福島県福島市出身。明治大学情報コミュニケーション学部卒業。新卒で株式会社キーエンスに入社し、データ分析と営業の仕組み化を徹底するデータアナリティクス事業グループに新卒1期生として配属。再現性のある営業プロセスを叩き込み、2023年上半期にはSMB部門で最優秀セールスアワードを受賞。4年間にわたりBtoBセールスに従事し、2026年3月にキーエンス退職。2026年4月に株式会社NEXAを創業。代表取締役として、営業ロールプレイング・トレーニングサービス「ジシュトレAI」をメインとした生成AIのSaaS事業を展開。創業3ヶ月目の現在、経営戦略、セールス、採用、販促マーケティングのすべてを現場のフロントに立って牽引している。
キーエンスでの4年間
── キーエンス入社は「20代で誰よりも稼ぎたい、カッコよくありたい」から始まった
今でこそ「営業の仕組み化」を掲げて起業していますが、私の社会人のスタートラインは、決して高尚な志から始まったわけではありません。
新卒でキーエンスを選んだ理由は、正直に言えば「とにかく若いうちから圧倒的に稼ぎたい」「同世代に負けないくらいカッコいいビジネスパーソンになりたい」という、物欲や上昇志向からでした。ただ、その裏側には学生時代から「いつかは起業したい」という漠然とした野心だけはありました。入社後3年程度で退職して起業するなら、ビジネスの基本である「営業力」を一番高いレベルで培える環境に行くべきだ。そう考えた結果がキーエンスへの入社でした。
実際に配属されたのは、データ分析のソフトウェアを外販するデータアナリティクス事業グループ。正直、全く予想していない事業グループでしたが、結果的にはこの事業グループでの経験が今のNEXAに活かされています。そこで4年間死に物狂いで営業に向き合った結果、自分自身に「どこに行っても通用する営業力がついた」という実感が持てるまでになりました。
しかし、それ以上に私に衝撃を与えたのは、キーエンスという会社が持つ「組織の力」でした。キーエンスは一握りのトップ営業マンの力で成り立っているのではなく、誰がやっても高い成果が出せる「仕組み」が組織全体に張り巡らされている会社だったのです。「凡人が天才に勝つためのシステム」を肌で痛感したこの4年間こそが、私の起業の原点になりました。
── キーエンスの営業力の源泉
私が肌で痛感した、その「仕組みの正体」は大きく3つあります。
- 徹底的なKPI管理と数字の歩留まり(プロセス)の可視化 単に「売上目標を追う」のではなく、架電数、アポ率、商談化率、受注率に至るまで、すべての営業プロセスを細かく数字に分解し、どこにボトルネックがあるかを科学的に管理していました。勘や根性に頼らず、数字という事実を基に次の打ち手を導き出す環境です。
- ナレッジシェアを目的とした、全社一丸の徹底的なロープレ 営業力を高めるためのロールプレイング(ロープレ)を、毎日チーム全員で実施していました。これは新卒や若手のためだけの施策ではありません。中堅やベテランメンバーも等しく参加し、現場で培った最新の成功ナレッジを全員でシェア・言語化し合うための仕組みとして機能していました。
- 営業プロセスの標準化と成功要因の言語化 営業活動をフェーズごとに明確に切り分け、「なぜこの案件は受注できたのか(あるいは失注したのか)」の成功要因・要因分析の言語化を徹底していました。これにより、個人のノウハウが組織の共通資産として常にアップデートされていく仕組みが整っていました。
「平均的なメンバーであっても、正しい型とデータに基づけば、一律で高い成果を出せる」 この、凡人が天才に勝つためのシステムを肌で痛感した4年間こそが、私の起業の原点であり、現在のNEXAの事業のベースとなっています。
創業、そして現在に至るまで
── 退職、独立。そして創業3ヶ月目のリアル。何もないカオスを「不屈の精神」で突き進む
「日本の営業組織に、あの再現性と仕組みの力を届けたい」
その想いで、2026年4月にNEXAを創業しました。現在はまだ創業してわずか3ヶ月。 今まさに「創業期の洗礼」を浴びています。
まずキーエンス時代とは違ってNEXAの看板は通用しません。前職の営業ではお客様からキーエンスだからアポOKにしたんだよ、と言われることも多々ありましたが、今は取り合ってもらえないことなど日常茶飯事です。潤沢なリソースもなければ、頼れるバックオフィスもいない。商談の獲得から、実際の提案、契約後の顧客サポートに加え、マーケテイングの施策や自社の採用活動まで、すべてを1人で泥臭く回す日々です。「昨日決めたルールが今日変わる」ようなカオスの連続ですが、大企業時代には味わえなかった「自分の手で事業をイチから創り上げている」という強烈なアドレナリンと、不屈の精神で毎日を突き進んでいます。
経営課題とやりがい
経営課題とやりがい
── 経営の面白さと難しさ:正解のない暗闇に、執念で光を灯す
経営の難しさは、やはり「誰も正解を教えてくれないこと」です。リソースが限られている中で、どの施策にベットすべきか、どうやって同じ船に乗ってもらう仲間を見つけるべきか、毎日が意思決定の連続です。
しかし、だからこそ面白い。自分が「これだ」と信じて動いた施策でリードが獲得でき、私たちが開発している「ジシュトレAI」に顧客が価値を感じてくれると、すべての苦労が吹き飛ぶほどのやりがいを感じます。
── 組織文化・こだわり:ハングリー精神と「仕組み化」の融合
NEXAがこれから創り上げていく組織文化のこだわりは2つあります。
1つは、「何くそ!」「絶対にやってやる」という強いハングリー精神。 私自身が「稼ぎたい」「成長したい」という泥臭いモチベーションからスタートしているからこそ、メンバーの「今の自分を超えたい」という熱量には全力で応えたいと思っています。未経験でも、ガッツとやる気さえあればいくらでも打席を用意します。
もう1つは、社内でも徹底的に「プロセスと仕組み」で会話すること。 属人的な精神論だけで営業を語るのではなく、「なぜその成果が出たのか」「どこを改善すれば再現できるか」をデータに基づいて科学する。ハングリーな熱量と、冷徹な仕組み化。この2つを高い次元で融合させた組織を目指しています。
ビジョン・今後の展望
── 5年後、10年後、社会にとってどんな存在になっていたいか
私たちが目指すのは、「組織の営業力を、仕組みで底上げする」ことです。
5年後、10年後には、「日本のBtoB企業のセールスイネーブルメント(営業強化・仕組み化)といえば、NEXAのジシュトレAIが当たり前に導入されている」という世界線を本気で狙っています。私たちが持つ営業ノウハウとテクノロジーを掛け合わせ、日本の営業組織の生産性を底上げするインフラになりたいと考えています。
── 未来の仲間へのメッセージ:ここにあるのは、圧倒的な「打席」だけです
今のNEXAは、まだ創業3ヶ月目の会社です。整ったマニュアルも、手厚い福利厚生も何もありません。
ですが、「元キーエンスの代表の直下で、一生モノの『売れる仕組み』を盗みたい」、「何もない環境から、自分の手で会社を大きくしていくカオスを楽しみたい」という方にとっては、これ以上ない最高にエキサイティングな「打席」が用意されています。
「現状の自分に満足していない」「圧倒的な実力をつけて、市場価値を高めたい」 その気持ち、その熱量さえあれば、今のスキルは関係ありません。
私たちのビジョンに少しでも共感してくれた方。まずは肩肘張らずに、カジュアルにお互いの未来についてお話ししませんか? あなたからの「話を聞きに行きたい」を、心からお待ちしています!