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【セミナーレポート 全編公開】GROWTH×Tokyo Prime 合同セミナーを開催ゲストスピーカーにNewsPicks Studios佐々木CEOを迎え、3社がタクシー広告の現状と未来について語る

皆さん、こんにちは!
ニューステクノロジー広報担当の林です。

9月17日(火)にタクシーサイネージサービス「THE TOKYO TAXI VISION GROWTH」を展開する弊社と「Tokyo Prime」を展開するIRIS社と合同で、タクシー広告の現状や未来をテーマとしたセミナーを開催致しました!

【当日のプログラム内容】
第一部:「タクシーサイネージの上手い活用の仕方」ニューステクノロジー代表取締役 三浦純揮登壇
第二部:「タクシー広告の効果検証スキーム・TVCMと連動した最新事例等のご紹介」IRIS取締役COO 飽浦尚登壇
第三部:「トークセッション:タクシー広告の現状と未来」NewsPicks Studios CEO 佐々木紀彦登壇

セミナー第1部•第2部では主にタクシーサイネージサービスを提供する各社の代表が登壇し、様々な事例を交えてタクシー広告の効果的な活用法などをご紹介させて頂き、第3部では、NewsPicks Studios社の佐々木紀彦CEOをゲストに迎え、タクシー広告の未来と現状をテーマとしたトークセッションを行いました。

沢山の方に足を運んで頂き、セミナーは大盛況の元終了致しました。
「当日セミナーには行けなかったが、内容が知りたい」というお声も頂いており、そんなお声にお応えするべく、今回はトークセッションで語られた内容をご紹介させて頂きたいと思います。

トークセッション:タクシー広告の現状と未来

【写真:NewsPicks Studios CEO 佐々木紀彦氏】

NewsPicks Studios CEO 佐々木紀彦氏(以下、佐々木):私もタクシーに出させて頂いたお陰ですごく有名になってしまって、今まで顔バレすることなかったんですけど、港区とかジャージで歩けなくなりました。去年一年フジテレビの深夜のTV番組にレギュラーで出させて頂いたのですが、それより断然認知度が上がりますね。
まずタクシー広告の成り立ちに関してお伺いしたいのですが、始まりとしてIRISさんが2016年に始めたというのが世代的にもかなり画期的だったと思うのですが、少し振り返って頂いてもよろしいでしょうか。

IRIS 取締役 COO 飽浦尚氏(以下、飽浦):始まりとしては、我々の会社ができる前の話ですが、親会社のJapanTaxiと大塚製薬さんとのコラボでタクシーの行灯をポカリスエットの看板にしてプロモーションをするという案件があり、サンプリングも一緒に行うという話がありました。ポカリスエットって、お酒を飲んだ後に飲むと余計に酔っ払ってしまうという都市伝説があるんですが、それは事実とは異なるということを世の中に認知してもらうために、サンプリングと併せてサイネージ端末も購入してタクシーに設置して動画でも訴求したそうで。。その認知効果が良かったこともありサイネージを設置したら面白いんじゃないか、サイネージってすごいポテンシャルがあるんじゃないのという話になり、実際に会社にしてやってみようという動きが出たんです。

佐々木:タクシー広告って世界的にはありますか?

ニューステクノロジー代表取締役 三浦純揮`(以下、三浦):僕は2010年から北京に三年住んでいたんですが、その時には既に中国にはありましたね。今ほどディスプレイは綺麗ではないですが、タクシーサイネージ自体は既に存在していました。

佐々木:三浦さんが2019年にGROWTHを立ち上げられたのも、そういった中国での経験に影響されたからですか?

三浦:飽浦さんにはよくお伝えしているのですが、僕は元々PR会社で広告主様の案件をやっていて、普通にTokyo Primeさんっていう媒体がいいなと思っていて。だったら自分達でやったらいいじゃないかという話になり、その後偶々縁もあってGROWTHを立ち上げさせて頂きました。IRISさんを見て始めたというのが正直な所ですね(笑)

佐々木:真似したってことですね(笑

三浦:そういうことになりますね(笑)

佐々木:今タクシー広告ってすごく人気だと思うのですが、どれくらい市場規模はあるものですか?

飽浦:今IRISが考える市場規模としては、日本の中では50億円くらいです。

佐々木:それをニューステクノロジー社とDeNA社と三社で分け合っているっていうことですかね。

飽浦:そうですね。3社で割り当てていくのかなという感じです。

佐々木:現在は満稿ですか?

三浦:9−10月はお陰様で満稿です。
飽浦:うちはこれからですね。

佐々木:なるほど。このような歴史がある中で、ビジネスの仕組みですが、どのようにレベニューシェアされているか教えて頂けますか。例えば、よくタクシーで広告流す代わりにタクシー料金を下げて欲しいと言われたりすると思うのですが。ビジネスの成り立ち、どのように還元されているか教えて下さい。

【写真:IRIS 取締役 COO 飽浦尚氏】

広告費は、タクシー会社さんにもきちんと分配をしています。分配するだけではなく、QRコード決済ができるような仕組みを開発する費用をこちら側で負担したり、京都で今ポケトークをサイネージの中にいれて、実際にサイネージに組み込まれているマイクで外国人の方が行き先を運転手さんに翻訳して伝えられるようにするなど、そういった機能開発費に充てたりもしていますね。後は新しい新型のタクシーを買う費用にタクシー会社さんが充当して下さっていたりして、より綺麗なタクシーで乗客の方が走れるように還元しています。
三浦:うちも一緒ですね。先程ご紹介して頂いたS.RIDEというアプリの開発費に充てたいたりもしますし、ユーザビリティ向上のためにQRコード決済をいれたりしています。

佐々木:ポケトーク機能便利ですね。東京にも今後導入の予定はありますか?

飽浦:来年のオリンピックまでに全車に設置するという計画もあるみたいです。

佐々木:これは使われそうですね。一方影響力が上がっているからこその問題で、アドハラスメントみたいな言葉を聞いたことがある方もいるかもしれないんですが、例えば不快だという意見に対して、どう思いますか?似たような広告で、上司が部下を叱ったりするようなものも多いかと思うのですが…

飽浦:これはやはり解決したいですね。解決方法としては、同じクリエイティブを流し続けないだとか、そもそもの考査の基準を統一していったりですね。

佐々木:三浦さんも同じですか?

三浦:そうですね。フリークエンシーがオーバー気味になっているのだろうなと思っていて。例えば佐々木さんがタクシーに出るようになってからよく見たって言われますっていうのと同じことで。

佐々木:私の同僚がタクシー乗るとよく不快だと言います(笑)タクシーに出てきたらすぐオフすると。

三浦:やはりコンテンツ化をしていかない限りは解決しないと思うので、そういう意識は今後持っていきたいです。
飽浦:広告ばかり見ていてもしんどくなってきてしまいますよね。TVだとコンテンツを見たいからTVをつけるのであって、その合間に広告が差しこまれますよね。タクシーだとその場で乗りたいから乗ると、強制的に広告と対面することになります。ですので、コンテンツを充実させていかないといけないのかなと思います。

佐々木:今コンテンツの充実という話がありましたが、単なるいかにも広告というものではなく面白いものを作っているという一例としてニューステクノロジー社が取り組んでいるGROWTH NEWSがありますが、どのような問題意識で作っているんですか?

三浦:問題意識というほどではないのですが、先程飽浦さんが仰っていたように、TVはコンテンツが先にきていて、コンテンツが面白いから広告が入るという仕組みでやっていますよね。タクシーでは現状として広告要素が今とても強くなってしまっています。そこでコンテンツを強化するために、GROWTH NEWSをスタートしたんです。実際すごく好評で。これまでGROWTH NEWSで経営者インタビューは結構行ってきたのですが、インタビューをした経営者の方から見たよって言われますとか、更には新しいビジネスがそこで生まれますみたいな話も聞いていて。東京都で一万台のタクシーにサイネージを設置しているので、価値のある情報を提供することができれば、広告的なことだけじゃなくて、人と人とを結びつけることも可能なのだろうなと。

佐々木:これはどういう基準で取材対象を選んでいるのですか?

三浦:これは実際に編集長が弊社にいまして、その編集長が主に東京都・ビジネスや経済・成長性をキーワードに取材対象を選んでいます。
飽浦:これ自分達で撮影しているのですか?
三浦:はい、全部自分たちで撮影しています。

佐々木:これはいいですね。編集長と仲良くなるべきですね。(笑)

三浦:そういうことになりますかね。(笑)

佐々木:Tokyo PrimeさんもWIREDさんとメディアタイアップされているのですね。

飽浦:普段は静止画の記事をWIREDさんに提供して頂いていて、流しているのですが、動画素材も今後増やしていきたいと思っています。

佐々木:日経さんとかForbesさんって記事が多いじゃないですか。動画の方が効果がいいものですか。

飽浦:動画の方が圧倒的にみていただけますね。
三浦:そうですね。反応もいいですね。

佐々木:そういう意味では全部動画になってしまってもいいくらい、動画での訴求はいいですか。

飽浦:ちょっと疲れちゃう可能性もあるので、コンテンツは半分くらい動画になってもいいのかと思います。

佐々木:なるほど。ありがとうございました。
我々NewsPicksは大塚製薬のULOSさんと動画を作らせてもらっていて。元々美容系の商材とタクシー広告って相性いいですよね。
これまでおさらいしてきましたが、お二人にはこれからどのようにタクシー広告が進化していくかを伺いしたいと思います。皆さんが知りたそうなテーマをいくつか持ってきたので、みていきたいと思います。
まずは最近よく話題になっている自動運転ですね。自動運転が普及していくとどういう風になっていくのか。運賃が下がるとか、利用者が増えるとか言われていますが、お二人はどのようにお考えでしょうか。

飽浦:そうですね、自動運転が始まると、運転手さんが基本的にいなくなるとも言われているし、いなくならないとも言われています。いなくなったとして、タクシーの原価の半分くらいは人件費なので、圧倒的に運賃は下がるだろうと思っています。おそらく本当の自動運転になると、皆さん電車に乗られている感覚でタクシーに乗るようになるのではないでしょうか。

佐々木:そんなに下がりますか。半分以下。

飽浦:ちょっと言い過ぎかもしれませんが、それくらいインパクトがあるというか。やっぱり利用者も増えるし、今の平均乗車時間は15分―20分と言われていますが、多分長時間乗る方が多くなるかなと。郊外からタクシーで通勤される方も中にはでてくると思っていて、広告の表示機会も圧倒的に増えると思います。それこそ番組というのが成り立つかもしれないですね。
三浦:自動運転が導入されている頃には、また今のJPN TAXIから車種が変わっているというか。車内がすごくリッチな空間になっていて、わからないですけどご飯が食べることができたりとか、広告的なことだけじゃなくなってくるのだろうなと思っています。

佐々木:そういう世界はどれくらいの時間軸でくると思いますか。
皆さん自動運転のバラ色の未来をよく描かれていますけど、一方でリアリティがない気もしていて。時間軸はどんな感じですか。

飽浦:完全な自動運転となると、それこそ10年後とかにもしかしたらなってしまうかもしれません。運航の規格がある程度フォーマット化されたような内容ですと、5年以内くらいだと言われていたりもするので、割と遠い未来でもないのかなと思っています。

佐々木:三浦さんはどうでしょうか。

三浦:レベル4やレベル5などのレベル感で、運転手がいなくても目的地に辿り着けるようになるのはだいぶ先なのかなと思いつつ、タクシー業界という中で限定的な条件で見出すと、多分10年後とかの中でなってくるんだろうなと思いますね。

佐々木:中国に滞在経験のある三浦さんにお聞きしますが、中国はどれくらい進んでいるのですか。

三浦:中国でも自動運転で実際に公道を走っているものはまだないと思います。ライドシェアが日本では解禁されていないので、今タクシー広告は売れていたりしますが、これが解禁されてきちゃうと、そもそもタクシーに乗らない層が増えてきてしまうと思うので、その前に色々なことに取り組んで行かないといけないと思っています。例えばここから渋谷まで移動するのに1500円くらいかかるのが、ライドシェアによって半額になると皆さんそっちにいってしまうと思うので、新しいものをつくっていかないと若干厳しいなというのはあります。先々週上海に行ったのですが、タクシー会社さんのお話し聞いたらほとんどDiDiさんにもっていかれていますよと。普通にタクシーが配車されなくなってきたんですよね。タクシー会社さんの駐車場にも行ったのですが、一般的なタクシー車両ではなくてベンツやアウディのようなDiDi用にタクシーが白タクっぽいものを準備したような感じになっていました。

佐々木:タクシーもどんどん豪華になっていくのですね。

三浦:そうですね。中国は割とそうでしたね。

佐々木:なるほど、有難うございます。
次に5G時代に突入ということで、リアルタイムでの放映が可能にとありますが、空間が今後どのように豊かになっていくのか。コンテンツがもっと増えてくるのですかね。

飽浦:通信速度が圧倒的に上がっていきますね。例えば、TVと全く同じ内容をサイマルでタクシーで並行して流せませんかみたいなご相談をたまに頂いたりするんですが、まさにそういうことが可能になってきますね。後は僕たちが今やっている配信の仕組みが事前に広告を通信でダウンロードをしてから流す仕組みなのですが、それをやらなくて済むようなるので、本当に一回の乗車で乗る方フルカスタマイズ、まさにYoutubeみたいな感じになっていくのかなと思っています。それは結構期待していて欲しいです。

佐々木:その時のカスタマイズするデータはどこからもってくるのですか。

飽浦:データがあるとすると、サイネージ端末かアプリからになりますかね。降りる場所もアプリで指定できるので、降りる場所の近くのお店のクーポンが出てきたりとか。そういうのが5Gになると、よりリアルタイムにその視聴者に目掛けてカスタマイズしたコンテンツ広告が流せるようになるんじゃないかなと思っています。

佐々木:三浦さんはどうですか。

三浦:同じですね。配車アプリがもっと使われれば、ユーザーのデータってもっと取りやすくなるのですよね。目的地も含めて、その人が月にどれくらいタクシーを利用しているか、そこから大体年収も予想出来たりします。東京オリンピックがあるので、本当は東京オリンピックの中継ができたらすごくいいなと個人的には思います。

佐々木:それは実現するのでしょうか。

三浦:どうですかね。間に合うのかな。でも出来なくはない気もします。

佐々木:今って1つしか番組がないじゃないですか。今後選べたりしないのですかね。

三浦:また中国の話になってしまうのですが、中国は左側に映像が流れていて、右側にアプリのアイコンがいくつか並んでいて、押すとその広告が見れたりとか、中国版Youtubeみたいなものにとんで、スポーツのチャンネルが観れるようになっていたりもします。そうやって選択することが出来るようになってくるのだろうなと思いつつ。ただやはり、自由度でいうと手元のスマホには敵わないですよね。なので、本当に興味のあることだけを流すことが広告媒体的に生きていけるのかっていう話も一方ではあると思っています。

佐々木:最後に配車アプリ機能の向上について、先ほど仰って頂いたようなデータとの連携とかもあるでしょうし、今色々課題とかもあると思うのですが、配車アプリ今後どのように進化していきますかね。

飽浦:配車アプリは皆さんもお使い頂いていると思うのですが、なかなかピークタイムや必要な時にでタクシーがすぐこないこともあったりもすると思います。私はアプリの開発には携わっていませんが、需給バランスの調整と配車効率の向上が重要課題なのかなと思っていて、この2点での進化が期待できるのではないかと思います。

佐々木:今の配車アプリに関して不満ですか。

飽浦:作っている人たちの顔が思い浮かんじゃうので何とも言い難いですが、いちユーザーとしては正直不満なところもあります笑
あとは我々東南アジアでGrabという会社と事業提携していて、Grabとも広告事業を一緒にやっていたりするのですが、彼らのアプリはタクシーを呼ぶだけのアプリではなくて、決済アプリのような側面もあります。GrabのQR決済が出来ますよとか、Grabの広告にクーポンみたいなのがあって、お店で実際に使えるというのもあったりするので、そういう感じで進化していくのも面白いと思っています。

佐々木:GROWTHはどうですか。

【写真:ニューステクノロジー代表取締役 三浦純揮】

三浦:弊社はみんなのタクシーさんと提携して、配車アプリS.RIDEをやらせて頂いています。飽浦さんが仰っていたように、ピークタイム時にタクシーがなかなか配車されないという問題は、少なからずあると思います。ただ配車アプリの機能もどんどん向上されていますし、位置情報と連動したクーポン提供など、出来ることの幅もかなり増えていくと思うので、今後に期待していて欲しいです。

佐々木:なるほど、分かりました。タクシーは奥が深いですね。
本日は本当にありがとうございました。

最後に

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。
今後もニューステクノロジー社は広告主様とタクシー利用者様を繋ぐモビリティメディアとして、より良い広告体験を提供できるよう努めて参ります。
随時最新情報もアップデートしていく予定ですので、宜しければCHECKしてみて下さいね。

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