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チャレンジとの向き合い方

先日、NEWPEACEの合宿で「マシュマロチャレンジ」というゲームを行いました。チームビルディングのためにと思って実施したゲームだったのですが、NEWPEACEでは、「チャレンジとどう向き合うか」を考えさせられる学びがありました。


マシュマロチャレンジとは?

パスタ(20本)、テープ(90cm)、ひも(90cm)、マシュマロ(1個)、ハサミ(1個)を使って、自立可能なタワーを立て、最も高いタワーを作ったチームの優勝となるゲームです。タワーの上にはマシュマロを置かなければならず、下からマシュマロの高さまでを計測して競います。プレイ時間は戦略タイムも含めて18分。計測中もタワーが自立していなければならず、倒れた場合は0cmとなります。(詳しくはマシュマロチャレンジで検索してください)

また、このマシュマロチャレンジについて、TEDでもプレゼンされています。

https://www.ted.com/talks/tom_wujec_build_a_tower?language=ja#t-392558

早速、チャレンジ開始!


チャレンジ1回目の結果

チームA 15.5cm

チームB 24cm

チームC 0cm


チャレンジ1回目から学んだこと

PLAN Bを持っておく

1回目のチャレンジで15.5cmを記録したチームAですが、実はずっと取り組んでいたメインのパスタタワーは失敗して完全に崩壊していました。後半での崩壊だったため、立て直す術がなく、メンバーは途方にくれていました。その時、メンバーの1人が手が空いたタイミングで作っていた小さなタワーが横にあり、「とりあえずこれで行こう」と出したのが、15.5cmのタワー。つまり、メインの大きなタワーがダメでも、PLAN Bがあったおかげで、0cmという結果にならずに済んだのです。

小さなプロトタイプをこまめに試す

このゲームの一番の肝は、「マシュマロの高さ」が結果であり、「タワーの高さ」が結果ではない、ということです。つまり、マシュマロをうまく乗せられないと、結果にはなりません。ここで重要なのは、マシュマロの重さでバランスが変わる、ということ。つまり、パスタタワーだけで自立していたとしても、マシュマロを乗せた瞬間に崩壊する可能性があるのです。にも関わらず、どのチームもマシュマロを乗せるのは最後の最後、タワーが完成してからでした。

これにより、後半でマシュマロを乗せた瞬間にタワーが崩壊したり、マシュマロを乗せる位置がなくて焦ったりすることが起きました。

全体の反省会で出た、上記のような学びを踏まえて、2回目のチャレンジ!




チャレンジ2回目の結果

チームA 40cm

チームB 43cm

チームC 0cm


チャレンジ2回目から学んだこと

自分のチャレンジに夢中になりがち

1回目のチャレンジの片付けをし、2回目のチャレンジの準備をする数分間、どのチームも1回目のチャレンジの反省や、2回目の構想を、(私の話を聞かないぐらい)真剣に話し合っていました。一方で、他のチームの成果を見に行ったり、話を聞きに行ったりする姿はありませんでした。他のチームの成功も失敗も、自分たちのチームに活かせるナレッジはたくさんあるはず。自分のチャレンジに集中しすぎると、周りのチームからのインプットを見失ってしまいがちなのだな、と改めて思いました。

小さく堅実に結果を出してしまうと、大きな可能性を臨むのが難しくなる

チームAは、前回の自分達のチャレンジの反省を活かし、1本では心許ないパスタを束にして三角推を作り、三角錐の真ん中にパスタを刺して、その頂上にマシュマロを刺しました。この作戦はうまくいき、非常に安定性の高いタワーが、一番最初に出来上がりました。(記念撮影がゆっくりできるほど余裕!)

一方で、全てのパスタを使い切ってしまったために、残りの時間に出来ることが何もなく、最後7分ほどは、他のチームがチームAのタワーの高さを越えていくのをただ見ている他ありませんでした。

小さく、でも安定性の高いモデルにし、効率的にゴールまでたどり着くこと、それ自体は素晴らしいことです。ですが一方で、大きく飛躍させられる余地を残していなかったために、他のチームのベンチマークにされて、越えて行かれてしまうことになりました。

PLAN Bがあると、思いきってチャレンジ出来る

1位だったチームBの進め方は、タワー自体をいくつかのパートに分けて、それを積み重ねてタワーのバランスを確認しながら高さを出していく、というものでした。各パートのタワーを積み重ねながら微調整を繰り返す中で、よく聞こえたワードが「まぁ最悪、ここにマシュマロを乗せたら0にはならない」です。つまり、1回目のチャレンジの反省にもあったPLAN Bを持ちながら、全体が崩壊したとしても0にはならない、を意識して進めていました。振り返りで印象的だったのは、「PLAN Bがある、ということで思いきってチャレンジできた」と言う言葉。たとえ全体構想がうまく行かなくても、PLAN Bがそこそこ行けるから最下位にはならない、という安心感が、1位になるレベルの結果を生むチャレンジに繋がったのです。

チャレンジにはドラマがある


最下位だったチームCは、1回目、2回目とも、タワーが自立せずに崩壊してしまいました。ですが、もし自立していたら、1位をとるような高いタワーをあと1歩というところまで(5秒くらいは自立していた)作り上げました。壮大なタワーを1回目に描き、同じ形のタワーに2回目も挑戦していました。

「これいい!」「これいける!」とか「うわー!」「やべー!」とか、一番盛り上がっていたのはチームCで、2回目の挑戦の最後、手を離してから5秒間の崩壊劇は、思わず全員で見守ってしまいました。「定点カメラで録画して、挑戦の全貌見たい!」と言う意見が他のチームから出るほど、途中の浮き沈みや、盛り上がりや、最後の失敗も含めて、ドラマがありました。

「3回目やろうよ!次は出来ると思う!」とチームCのメンバーは言っていました。私もそう思います。きっと3回目には、壮大な構想のように思えたパスタタワーが実現できたと思います。

けれど、結果よりも何よりも、「めっちゃ大きいタワー作ってびっくりさせよう!」という純粋なチャレンジは、周りを引き込むドラマがあって、チャレンジってやっぱり楽しい!と改めて思わせてくれました。


最後に

NEWPEACEには、新規事業や新プロジェクトなど、常に新しいチャレンジがたくさんあります。新しいことや大きなことにチャレンジする時、どうリスクをとり、どういう結果を目標とし、どういう道筋で結果を出していくべきか、毎回その設定にとても悩みます。今回のマシュマロチャレンジは、正解のないこの問いとの向き合い方を考えるきっかけとなりました。

今回はランダムのチーム編成にしたのですが、事業別のチーム編成にすると、各チームのチャレンジへの取り組み方や、チームの志向が見えるかもしれません。

最後に、もうひとつの大切な学び。

チャレンジって楽しい!

NEWPEACEは、これからもたくさんのチャレンジをしていきます。

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