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タブーのないのがネイキッド流。だから、どんなことにもチャレンジできる

テクニカルディレクター 潟中直斗

随時配信しているネイキッド先輩社員インタビュー企画。今回は、プロジェクションマッピングなどの制作における技術面を担うテクニカルディレクターの潟中直斗さんにお話を伺いました。

ネイキッドには、新卒で2016年に入社したそうですね。

元々は映画を作りたいという思いがあり、大学では映像に関する理論と、カメラや照明といった技法について学んでいました。しかし、在学中の2014年頃から4K、8K、3D映像など、新しい映像技術が盛んに開発されるようになり、それに伴いプロジェクションマッピングやジェネレイティブアートといったこれまでにない映像表現も次々と誕生。わたし自身の興味もそれらに移っていきました。その結果、就職活動では映像撮影におけるカメラマンと新しい映像表現であるメディアアート、どちらの方面を狙うのか迷ってしまい、結局は絞れぬまま両軸での就職活動を進めることに。そんな状況でネイキッドの面接を受け、これだと確信したんです。

その当時、ネイキッドでは同じ部署内にカメラマンとテクニカルのスタッフがいて、そのトップはどちらも担当している人でした。ここなら、撮影と技術のどちらかを選ぶことなく、どちらの仕事もできるのではないかと考え、面接を受けた後にはネイキッドしかないと決断していました。

入社当初はどんな仕事をしていたのですか。

最初の頃は、カメラマンやテクニカルディレクターの先輩に付いてアシスタントをしていたのですが、そうした時期は2ヵ月間で終わりを迎えます。4月入社で早くも6月には、プロジェクションマッピングのテクニカルディレクターを任されるようになりました。案件は、佐賀県庁のプロジェクションマッピング。県庁の最上階が展望台になっていて、そのガラス窓にプロジェクションマッピングを投映するといったコンテンツです。

今のネイキッドなら、入社2ヶ月の新人にプロジェクトを任せるなんてことはしないと思うのですが、その時の上司がものすごく忙しい人で、人手も足りなかったというのもあったのでしょう。ただ、運が良かったのは、その時のプロデューサーがもともとテクニカルの部署にいた方だったこと。分からないことがあればいろいろと教えてもらえたのは本当にありがたがったですね。なんとか一人でやり切ることができたのは、そのサポートがとても大きかったと思います。


潟中さんが任されたテクニカルディレクターとは具体的にはどんな仕事をしているのですか

テクニカルディレクターの仕事は、イベントの企画と演出に対して、その実現を可能にするための技術的な提案や仕様の整理をするというもの。具体的にはハードとソフト、2分野の業務が存在します。

ハード分野でいうと、プロジェクターや映像機器、照明、音響などのハードウェアを選定してどこにどう設置するか、映像や音楽といったメディアの再生システムをどう構築するかなどを考えるのが、テクニカルディレクターの業務になります。

ソフト分野における業務とは、インタラクティブコンテンツのようなプログラミングによる開発が必要な部分に関して、それをどう設計し、どんなスタッフを集めて開発していくかといった開発管理進行、そして、時には自らも手を動かして開発することをテクニカルディレクターが担っています。



これまでにネイキッドで手がけてきた仕事の中で印象に残っているプロジェクトといえば何を挙げますか

日本橋三井ホールで開催した「FLOWERS BY NAKED 2020 -桜-」でしょうか。本イベントは、全国各地で数年に渡り開催されてきたネイキッドの体験型アート展です。私はこれまであまり関わってこなかったのですが、5周年アニバーサリーとして2020年に日本橋で開催されたこのイベントで、テクニカル全体の指揮を取る役割を担いました。

本イベントでの仕事を通じて、私がこれまでのFLOWERS BY NAKED(現NAKED FLOWERS)に感じていた課題に対する自分なりの解決策を提示できたと思っています。そのひとつが、プロジェクターのリソースを最大化すること。これまでのプロジェクションマッピングでは光量と解像度が無駄に使われていたため、プロジェクターの光が最も効率よく放射されるよう設計に工夫を施し、よりリアルな没入感を作り出すことに成功しました。

注力したもうひとつの分野が照明演出です。FLOWERS BY NAKEDでは、プロジェクションの中でみんなが写真を撮ってSNSにアップすることが人気ですが、意外と写真映えしないっていうのが課題としてあったんですね。その解決策が、照明演出を多く取り入れること。

プロジェクションマッピングは場を暗くしないと映えないと思われていたので、これまでは照明をあえて入れずに真っ暗の中で投影されてきました。しかし、適切な照明設計をすればそうではないという思いが自分の中にはあったので、プロジェクションと共存するような照明演出を採用。その結果、2020年のFLOWERS BY NAKEDにおけるSNSには今までよりも格段にきれいな写真がアップされていると私自身は思っています。

NAKED WORKS(「FLOWERS BY NAKED 2020 -桜-」)
https://naked.co.jp/works/6832


現在はテクニカルセクションのリーダーを務めているそうですが、大変なことはありますか

リーダーになったのは2020年からです。その頃、会社としては事業を拡大して売上を上げていこうとしていたタイミングだったのですが、前年の2019年にテクニカルセクションの何人かスタッフが辞めてしまったり、別の部署に異動になったりというのがあって、メンバーの人数が今までの半分ぐらいまでに減ってしまったことがありました。そのタイミングでリーダーになったもので、少ない人数でも仕事が回るように業務を明文化して作る資料をフォーマット化するといった効率化を図ったり、ただそれだけでは補えないので今までとやり方を根本的に変えたりなどなど。やるべきことがたくさんある一方で、仕事もきっちりこなさなければならないというプレッシャーもあり、その時はけっこう大変でしたね。


大変な時期を経た今、ネイキッドに入社して良かったと思うことは

ひとつは、テクニカルセクションのリーダーとしてチームマネジメントを若いうちから経験できたのは良かったと思っています。

テクニカルディレクターとしては、自由に何でもチャレンジできるということでしょうか。撮影業務からプロジェクションマッピング、最近ではメタバースまで、幅広い事業を展開しているネイキッドには、“これをしてはいけない”、“あれをしてはいけない”といった類いのタブーはなく、この技術を使って何ができるかを考える”といった技術先行の会社にありがちな仕事の枠も存在しません。必要とあれば新しい技術を導入するのも問題なし。自分で舵を取りつつ、技術者としての広がりを作っていける点は、ネイキッドに入社して本当に良かったと思っています。

では最後に、潟中さんが一緒に働きたい人、ネイキッドで活躍できる人はどんな人だと思いますか

テクニカルディレクターとしての私のポリシーは、どの会社でも通用する自分でいること。自社でしか通用しないスキルでは意味がない。どの会社でも通用するスキルを普段から学ぶことを意識していて、そのことが結果的に自社の成長にもつながっていくと信じています。

そのため、この質問の答えは常に自ら学んでいくことのできる人ですね。テクニカルディレクターなら最新テクノロジーの動向をチェックすべく、常に外の世界に目を向けることが重要で、そういう意味では好奇心、探究心が旺盛な人も当てはまります。私自身はそうした人と一緒にネイキッドで働きたいですし、そうした人なら必ず活躍できると思いますね。

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