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「未経験」から1年後にはプロデューサーへ。仕事の基礎から学んで実践したこととは。

プロデューサー 島田早紀

随時配信しているネイキッド先輩社員インタビュー企画。今回は、イベントの企画・演出に携わりたいとネイキッドに入社し、2年目を迎えた新人プロデューサー、島田早紀さんにお話を伺いました。

島田さんは中途採用ですよね。以前のお仕事は?

新卒で入社したのが、コンサートやミュージカル、演劇など、あらゆるジャンルのエンターテインメントをプロモートする興行会社です。アーティストやスタッフの宿泊・食事の手配、会場におけるお客様の誘導を含め、イベントを滞りなく進行していくための各種様々な手配をするという仕事をしていました。
そこで4年くらい働いた後、チケット管理の仕事をしていたこともありました。

個人的にイベントというものが好きで、その運営に長く携わってきたのですが、企画や演出もやってみたいという気持ちが芽生え、一昨年12月に転職してネイキッドに入社しました。


ネイキッドへの転職は、新しいことへのチャレンジだったというわけですね。

そうですね。イベントの運営に関する経験はありましたが、今まで企画・演出などの制作部門で働いた経験はなかったので、私にとってはまさに新たな挑戦でした。

面接時にいろいろな話をする中で、プロデューサーとしての予算管理といったお金に強いか、企画制作に携わったことはあるかなど、これまでの経験について質問されたのですが、正直私はどれもなくて。

「私はそれらの経験はすべてありません。でも今すごくワクワクしています」と答えたのですが、よくそれで選んでくれたなと思いますね(笑)ただ、求められる経験は持ち合わせていないながらも、前向きにがんばりたいという思いを汲んでいただけたのではないでしょうか。


入社当初はどういった業務を担当されましたか?

初めは先輩に付いて業務の流れを覚えていきました。手始めに担当したのが、あるイベントにおける内覧会のマニュアル作りや進行のお手伝い。その後、京都にある世界遺産・二条城で開催された春イベントでは、プロモーションツールの制作進行を任されました。チラシやポスター、ホームページなどのスケジュールを組んで進行を管理する仕事です。

夏には、そこから一歩進んで、コンテンツ周りの制作進行の業務も担当。定例会議でクライアントに報告・相談。要望があれば社内で調整するといった仕事を経験しました。

そして、秋にはいよいよ担当案件を持たせてもらい、案件全体の管理を担当。入社1年目は、段階を踏みながら仕事を教えてもらい、プロデューサーとしての基礎を学んでいったという感じです。


秋に担当した案件とはどういったイベントだったのでしょう?

初めての担当案件は、この秋に京都で開催されたNAKED GARDEN ONE KYOTO(ネイキッドガーデン ワンキョウト)です。これは、京都をひとつの庭と見立て、24の会場でイベントを行う次世代アートプロジェクトで、中でも私は宮津市と京丹後市、比叡山坂本という3ヵ所のナイトウォークイベントにおけるプロデューサーとして、企画・演出部分などにも携わらせてもらいました。

さらにもう1ヵ所、立命館大学の学生が主催したクリスマスイベントで行うプロジェクションマッピングの案件も担当。学生たちとワークショップを通じて何度も打ち合わせを重ね、どんな映像にするのか、その演出内容を決めていきました。


NAKED GARDEN ONE KYOTO|詳細発表 | NAKED, INC. | 株式会社ネイキッド
ネイキッド、京都市、宇治市、滋賀県大津市とともに、またプロジェクトサポートのパートナー企業として株式会社三菱UFJ銀行、株式会社サイバーエージェントなどを迎え、リアルとメタバースの京都エリアを舞台に開催する次世代アートプロジェクト『NAKED GARDEN ONE KYOTO supported by ...
https://naked.co.jp/works/15217


念願だったイベントの企画・演出部分に携わってみての感想は?

初めてなことばかりというのもあって、難しかったというのがやはり正直なところです。先輩からは、「プロデューサーはぶれずにゴールをしっかり持っておくことが大事だよ」とよく言われていました。社内のディレクターとどんなコンテンツがいいのかを話し合う際は、その案件で何がしたいのかを常に意識することが肝心で、極端にいえばどんなにおもしろい企画でも目指しているゴールに合わなければそれは良い企画ではないということ。そのコンテンツや演出の仕方で目的は達成されるのかを見極めるのがプロデューサーの重要な役割のひとつであり、それができているのかを現場で仕事をしながら自分に問い続けた一年だったと思います。

イベントの企画・演出に携わることの大変さを実感した一方で、うれしいこともたくさんありました。例えば、私が関わったイベント、京都の二条城で開催された「NAKED夏まつり2022 世界遺産・二条城」では、ファミリーで楽しめる射的、ヨーヨー釣りなどの出店が並ぶ昔懐かしい縁日を企画。オープン時に、そのエリアでしっかり楽しんでいる子供たちの姿を見た時はとても興奮しましたね。ネイキッド内のサウンドチームがオリジナルで作った「ハイパーねいきっど音頭」を縁日エリアで流したのですが、子供たちがそれを歌っているのを見てまた感動。プロデューサーという仕事に挑戦して良かったと思った瞬間でした。


現在の課題や今後の目標についても聞かせください。

プロデューサーは、その企画で何を実現するのかを常に意識することが肝心といいましたが、そのゴール自体を設定するのも仕事になります。

現在手がけている二条城春の案件では、伝統文化の紹介やインバウンドの取り込み、学生たちとのコラボという3本柱を決定したのですが、この決めるという行為が私にはすごく難しい。経験不足から決断するのに躊躇してしまう場面が今でもあります。そのため、これからいろんな案件を積み重ねることで自信をつけ、決断する力を身につけていきたいと思っています。

それから、ゴールを設定する上で重要となるヒアリング力というのもまだまだ磨いていかなければいけないところ。クライアントと話していく中で、事例紹介など相手のイメージを膨らませ、要望を引き出すテクニックも学んでいきたいですね。

昨年の秋から自身の案件を持たせてもらっているとはいっても、先輩のプロデューサーには依然としていろいろと支えてもらっている状況で、一日でも早くプロデューサーとして独り立ちしたいというのが今の最大の目標になっています。



では最後に、島田さんが一緒に働きたい人、ネイキッドで活躍できる人はどんな人だと思いますか。

そうですね、好奇心旺盛で何でも積極的に楽しめ、責任感のある方でしょうか。他には、業務で分からないことがあれば、何でも聞けるタイプの人も良いかもしれません。

ネイキッドのスタッフには優しい人が多く、例えばテクニカルな質問にもすごく親身に答えてもらえるので、デジタル分野での仕事経験がない人でも活躍できるチャンスは十分にあります。

私と同じようにプロデューサーを目指すとしても、アシスタント的な立場から順々に基礎を学んでスムーズにキャリアパスを歩んでいけるような環境なので、やる気のある人はどんどん挑戦してほしいと思います。

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