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皆さんこんにちは!
株式会社NAGARAの川原です。
この記事は株式会社NAGARAの公式ブログとして、私たちの製品や活動紹介、ここまで参加してきたDCONなどのコンテストについて書いていこうと考えています。
そんな株式会社NAGARAのブログ第一回の記事は、私たちの製品である"ながらかいご"を紹介しようと思います。
この記事を見てNAGARA、ながらかいごに興味を持ちましたら、学生の方や介護事業者の方、ケアテックに関係する方でもぜひご連絡ください!
まず初めに、私たちの会社である株式会社NAGARAがどのようなものであるか紹介します。
私たちは昨年10月に行われたDCONという全国高専間でのビジネスコンテストへの参加を皮切りに結成されたチームです。
はじめは同じ研究室のメンバー5人で結成したチームNAGARAでしたが、現在では豊田高専の学生を中心に8人のメンバーで活動しています。
DCONは2024年10月から2025年5月に行われるビジネスコンテストで、それまでの間にSTAPSというSTATION Ai主催のビジネスコンテストにも参加しました。
これら2つのビジネスコンテストに提出し、2つのコンテストで最優秀賞を受賞したビジネスプランがながらかいごなのです。
ではなぜ豊田工業高等専門学校という工業系の学校から介護のスタートアップを始めるのか?
それは私たちチームの経歴にあります。
チームNAGARAはメンバー全員が何らかの形で高齢者支援にかかわりがあり、高齢者支援に強い関心を持っています。
特に私川原とCEO岡田は地域の高齢者にパソコンやスマホの使い方を教える学生団体「高専生によるデジタル講座」を立ち上げ、運営していました。
このような背景から起業した際にも高齢者支援を行いたいと考え、高専生にもかかわらず介護業界でのスタートアップとなることを決意しました。
いまの高齢者を救いたい――そう思って活動してきた私たちですが、実際に現場を知るにつれて、本当に困っているのは介護士の方ではないかと感じるようになりました。
デジタル化が進む一方でその恩恵を受けづらい介護士こそ、私たちが支援できるディジタルディバイドの一側面であるとも言えます。
私たちは高齢者と介護士、その両方を救うためにAIの力で介護現場の課題に挑みます。
現在、日本の介護業界を取り巻く環境は悪化の一途をたどっています。
まずあるのが介護現場の深刻な人材不足です。
2025年には全国で約32万人の介護士が不足すると予測されており、1人ひとりの業務負担はますます増加しています。
この問題は2025年問題と呼ばれ、2035年には1947年から1949年に生まれた「団塊の世代」の人々が85歳を迎えます。さらに日本の65歳以上の高齢者は日本人口の33.4%に達する見込みです。
このような現状の中でも、少子化により日本の介護士の需要と供給の差は開き続けています。
この人手不足の問題は介護の質にも影響しており、弊社のCEO岡田の祖母も
「介護士さんが全然お話ししてくれない」と話していました。
私たちが介護施設に訪問し、ヒアリング(課題などの聞き取り)を行った際にも、「記録などの介護以外の作業のせいで利用者さんと関わる時間が取れない」との声をいただきました。
実際私たちが高専近くの介護施設にて、1日介護施設にてタイムスタディ(各業務時間の計測)を行わせていただいたところ、なんと業務時間の33%もの時間が記録や情報共有などの作業に充てられていたのです。
弊社が介護施設にてタイムスタディを行った結果
そこで、私たちは介護現場における記録作業などの事務作業を自動化することで、介護士のみなさんが利用者の方ともっとかかわることを可能にし、もっとありがとうと言われる社会を作るために今回の製品開発に取り組むことを決めました。
それがながらかいごです。
ながらかいごは、現状以下の4つの機能で介護現場の事務作業を限りなく0に近づけます。
それぞれの機能についてより詳しく知りたい方は、ぜひ最初のURLより資料請求をしてみてください。
現状愛知県を中心に全国3か所の介護事業所にて実証実験を行わせていただいております。
それらの介護事業所では、平均的に記録作業の約50%削減できる見込みがあるとの声をいただいており、今後私たちの製品の改良によって削減時間はより大きくなる見込みです。
これらの削減時間によって介護士の方と利用者の方がかかわる時間が増えるのはもちろんのこと、介護業界に存在する残業時間の削減も図ることができます。
平均的な介護事業所において年間の事務作業時間は約20000時間であり、その時間が半減されることによって、時給1000円換算で1000万円以上の削減効果を得ることができます。
削減効果の章でもお伝えしましたが、現在私たちは全国3か所の介護事業所にて実際に製品を使っていただく実証実験を行わせていただいています。
実証実験を通じて、現場の介護士の方や介護事業所の経営者の方からは以下のような声をいただいています。
ながらかいごを使って、利用者さんと関わる時間が増えた!
介護士 Hさん
日本語に不慣れな外国人介護士でも簡単に記録が取れた!
介護士 Sさん
事務作業が半減されることは間違いない!
介護施設長 Oさん
月額5~10万円出してでも導入したい!
介護施設長 Sさん
また、全国40か所以上の介護事業所にてながらかいごの紹介をさせていただいたところ、実に16もの介護施設から「すぐにでも欲しい」という声をいただきました。
介護業界は現在デジタル変革期にあります。
しかし実際の介護現場ではデジタルに抵抗があり、なかなか現状の介護ITソフトが浸透しきっていません。
そこで私たちは高齢者支援にかかわった経験から、デジタル機器に慣れていない人でも簡単な操作と音声のみで記録を作成できるながらかいごを作成しました。
このながらかいごを使うことで、介護士の本質以外の業務時間を極限まで削減し、本来の業務に集中できる未来を創ります。
弊社のビジョンとして「デジタルの恩恵をデジタルを気にせずに受けられるような製品を」というものがあります。
将来的には介護業界のみならずすべての業界にある本来業務とは関係ない仕事を削減し、やりたいことに専念できる社会を実現するために、私たちは今後も活動していきます。
ながらかいごは、介護現場で働く皆さんの助けになる製品として、今後の製品化に向けて、より事業を進めていきます。
この記事を見てNAGARA、ながらかいごに興味を持ちましたら、学生の方や介護事業者の方、ケアテックに関係する方でもぜひお話させてください!
介護士の皆様の本来の介護以外の業務時間を削減し、もっとありがとうと言われる社会を作るために、今後も邁進してまいります!
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。