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週末農業スクールに入学して「農」の世界にハマった私。次に選んだ仕事は…?

こんにちは、マイファームの森野(もりの)です。


私は履歴書風に書くとこうなる、ちょっと変わった経歴を持っております。

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2021年10月 アグリイノベーション大学校 入学
2022年11月 マイファームに入社
2023年2月 アグリイノベーション大学校 卒業
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※アグリイノベーション大学校(略してAIC)は、マイファームが運営している週末開講の社会人向け農業スクールです。

今回は、今月そんなAICを卒業したばかりの私が、歩めば短く、振り返れば長い、AICで過ごした1年3か月を振り返ってみます。
そしてそこから「農」の世界にどっぷりとハマり、マイファームに入社した経緯についてもお伝えできればと思います。

◆AICとの出会い

あれは、2021年10月下旬。
農業とは無関係の企業に勤めていた私は、物質的な豊かさを追求する社風に違和感を感じ、もっと本質的な価値がある仕事をしたいと転職を考えていました。

夜中に転職活動をしていて、息抜きに
「農業で暮らす 勉強」
と検索したら、AICのサイトが出てきました。

もともと祖父母が農家で、実家から野菜がドシドシ届くのが当たり前。
東京で、通貨で食糧を買うことの違和感(=恐ろしく大事なことを外注してしまっている感覚)は抱くも、どうしたらいいのかわからずにいました。

食糧生産能力はどんなに時代が変わっても需要が消えないスキル。
VUCA(ブーカ)時代にこれ以上の「生存スキル」ってないよな…とサイトを見るうちにワクワクしてきて、夜中に勢いよくAICの説明会の予約を入れたのでした。


そして説明会当日。
電車で1時間ゆられ、20分歩いてたどり着いた農場には、楽しそうな顔をしたおとなたちがたくさん。

農場の空気は、皆さんが五感で感じるのが一番だと思うので詳しく書きません。
私は見学の時点で入学をほぼ決めていました。

「こんな楽しそうに食糧生産能力が身につくの??」

と入学したくてソワソワする私の横で、先輩たちが夢中で何かを掘っていました。(今思うとあれはたぶん里芋。)

私が見学に行ったのは10/31。
事務局のお兄さんが申し訳なさそうな満面の笑顔で、秋入学の最終締切は10/31なんですと教えてくれました。

「えっそれって 今日」

あわててお土産(里芋と生姜)を抱きかかえて帰り、家族に報告し、すべりこみで入学を決めたのでした。


↑ 横浜農場のサトイモ

※AICに興味をもったあなたへ!※

事情が許せば、できるだけ説明会に参加して肌で体験するのがおすすめです。
“何を始めるか” と同じくらい、“自分が納得して始めるかどうか” が本当に大事!

AICは万人への処方箋ではありませんが、学びたいと思う人には特効薬なので、腹落ちして申し込まないともったいないです。
ぜひ、農場がどんな場所か、どんな人がいるか、肌で感じてみてご自分の意志で決めてください。


↑ 農場で育つ野菜たち

◆AICってこんな場所

ここからはAICのことを。

結論を言っちゃうと、AICは出会う人出会う人みんないい人で。
いや、そんなことあるんですよ!
なぜって、みんな農を学びたくて来ているから。人は自分が好きなことをやっているとき、みんないい人なのだと知りました。

私がAICで得た一番大きなものは「仲間」です。

食糧生産能力も得ましたが、やはり仲間です。

1回目の農場実習を体験したらすぐ気づくと思いますが、農作業をしていると、年齢も性別も肩書も関係なくなります。
圃場の移動時間は、毎回違う人と冗談を飛ばしながら情報共有しあいました。
実は偉い方とかいたのかもしれません…が、農場だとただの仲間なので、いいんです。

講師は私の好きな、変態しかいませんでした。

みんな農が好きで好きで、楽しいことやってたらここにいます、みたいな人ばかりで、私は農場実習では恩師にうっとり、オンライン授業では楽しくニヤニヤしてました。
学長の石原先生がかますギャグにはオンライン上一切反応していませんでしたが。ニヤニヤしていました。

それから、事務局や農場スタッフの皆さんが優しい・楽しい・話しやすいです。
あと学生への愛がすごいです。

マスクして2週間前に会ったきりの我々の顔と名前を、1回で一致させてきます。どういうこと…?
(もはや同僚なので褒め殺すのも良くないかもしれませんが、本当に人が好きな人たちです。)

※詳しいカリキュラムは公式サイトにバッチリ載っていますのでどうぞ!
(あっでも、授業以外にも田植えしたり、視察プログラムに参加したり、先生の農園を見せてもらったり、部活動したり、農場でBBQしたり、楽しいことたくさんありますー!)


↑ 援農中に苗の植えつけをしている私

◆私のこころに合う道を

時はうつり、秋。
研修先を決める同期もちらほら現れ、座学も農場実習も折り返しを迎えました。

私は、色々学んで悩んで「自分は『稼ぐ』ための農はできない」と結論づけました。
理由は、単純に私のこころの形に合っていなかったからです。

でも農業にはかかわりたいし、農業をしたいと思う人を尊敬するし、もっとそういう人が増えてほしい。
どうしたもんか。

事務局長さん(実はマイファームの偉い人だった)に、横浜農場の水道脇で「かくかくしかじかで、いい求人無いですか?」と聞いたら、「弊社なんてどうですか?」と言われ、アレコレ話して、話だけ聞こうと専務とオンライン面談したら、マイファームに入社することになっていました。

マイファームを選んだのは、人生が豊かになる予感がしたから。

得意(事務系スキル)を生かして、世界を自分がGoodと思える方向に動かすことができて、自分の時間を確保しながら新しいことに挑戦できるんじゃないかと。

まだマイファームで働きはじめて2か月強ですが、今のところその読みは間違ってなさそうで、忙しく・楽しく働いています。

どんな農とのかかわり方も素敵だと思っているAICの空気も、新規就農に対する自分の適性を冷静に見極めるうえで重要でした。
横浜農場の恩師は修了式で、

「春から農家になる人だけが偉いんじゃない。半農半Xを模索する、農業界で働く、家庭菜園をもっと極める、どれも素敵なことです!」

と言ってくれました。

我々はそのマインドを受け止め、それぞれの農との暮らしを模索した1年でした。
そのおかげで、私は、自分の心のかたちに合った進路を選ぶことができました。

ここまでが私のAICのお話です。


↑ 実習農場での作業中の一コマ

◆じわじわ広がる農のある暮らし

卒業して気づいてみたら、「農」が私の生活に結構入り込んでいました。

・アクアポニックス(魚の飼育×水耕栽培)を自室で初めて3年目
・ベランダ菜園2年目
・家から1ブロックのところにある市民農園20㎡を2年間借りた
・AIC先輩農家さんのマルシェを4月から手伝う予定
・AIC同期が企てるプロジェクトに参加する


↑ ベランダ菜園のバジル

AICの説明会に申し込んだあの日から、今日につながるこの道を歩く中で、思った以上に色々できるようになっていました。
自分も変わったし、仲間が道を作ってくれました。

入る前は不安ですよね。
でも1年後は、入った自分をほめてあげたくなっているかも。
私みたいにささやかな暮らしを望むタイプの人にも、変化がきっとあるはず。

経験と仲間は今このときしか得られない。ですよ!


\2023春入学生 募集中!/

アグリイノベーション大学校 公式サイト
※2023春入学生の募集は2023年3月末までです。

☆また、そんな農業スクールの運営側に興味をもっていただけましたら、ぜひ当社にご応募ください!

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