エムティックでは外人バンクという名前で人材紹介、人材派遣を行っています。先日、この外人バンク経由で7名もの外国人スタッフを採用して下さったエムエムインターナショナル様に取材させていただきました!
企業様インタビューVol.2『折り鶴面接でお互いを理解しあえるよう工夫しています』
エムエムインターナショナル様は、マルハングループとして総合建物管理事業をメイン事業とし、ホテルの客室管理や清掃関連業務、警備事業など幅広く手掛けられている企業様です。
今回採用いただいたのは、エムエムインターナショナル様が管理されている都内の有名ホテルでの清掃業務のポジション。昨年末からお付き合いさせていただき、3つのホテルになんと7名の外国人スタッフをご紹介させていただきました!
この記事を読んでくださっている皆さんは、まだ外国人の方と働いたことがなかったり、ましてや外国人を採用したことがない人の方が多いのかもしれません。でも、ここ数年都内を歩いていると、ものすごい数の外国人が働いているなと思いませんか?
皆さんが感じている以上に、実際の外国人労働者は増え続けています。その中でも特に、ホテルでのベッドメイキングや清掃のお仕事は、実は外国人が初めてトライしやすいお仕事のひとつなんです。
今回ご紹介した外国人の皆さんは、非常に人懐っこいそうで、1人も辞めずに頑張ってくれているとのことです。せっかく採用していただいても、どうしても日本の文化になじめず早期離職してしまう人もいるので、これだけの人数が辞めずに活躍しているのは嬉しいですね。
★インタビュー動画はこちらから!
採用するだけではなく理解しあう工夫が必要
エムエムインターナショナル様では2年ほど前から外国人採用を始められました。しかし、最初からうまく行った訳ではなかったようで、特に最初に困ったのは、『出勤が安定しない』ということだったそう。
人が足りないのにいきなり『今日休みます!』と一方的に言われたり、勝手に休んだのに理由を連絡して来なかったり…それは困りますよね。
日本人のみの職場でも、アルバイトの急なシフトチェンジや遅刻・ドタキャンが多くて困っている企業様は多いのではないでしょうか?
外国人の場合、日本人以上にシフトチェンジを希望しがちだったり、本人は悪気なく休んでしまったりすることは実は多いんです。こんなことを書いてしまうと「外国人の採用なんかしたくない!」と思われてしまっても無理はありませんね…。
しかし、このような問題は決して外国人が悪いのではなく、そもそも彼らの母国文化と日本の仕事文化が違うため起きてしまう問題です。彼らがどんな国でどういう風に働いてきたか、彼らのスタンダードは何なのか?相手の生い立ちや気持ちを考えずに一方的に怒ったり、注意しても外国人には理解してもらえないかもしれません。
もし私たちが見ず知らずの国に行き、よくわからない言語が飛び交う中で、日本人と全く違うタイムスケジュールで働かされ、一生懸命やっているつもりなのに怒られたりしたらどうでしょうか?『こんな国意味不明だ!こんなに頑張って働いてるのにちゃんと教えてくれればいいじゃないか!』なんて思うんじゃないでしょうか。
この問題と対面したときに、エムエムインターナショナル様が考えたのは、なんと『ベトナム語で記載された漫画』を作ることでした。(当時はベトナム人が多く働いていたそうです)
この漫画は非常に良く作られていて、日本に来たばかりの留学生が日本の文化を少しずつ理解して、バイトを辞めずに頑張っていく姿が描かれています。
主人公のグエンさんは、初めてのバイトで細々と注意されてしまい、バイトを急にさぼったあげく急に辞める!と言い出してしまうのですが、日本人の先輩が根気強く向き合い、グエンさんの立場に寄り添いつつ『日本で働くこと』はどういうことなのか伝えていくストーリーです
今回の取材を通して、エムエムインターナショナル様が外国人スタッフを非常に大切にしているんだなということを強く感じました。トラブルがあっても1度や2度では逃げ出さずに真摯に問題に向き合っている姿はとても素敵ですし、『どうやったらお互いを理解しあえるんだろう?』と試行錯誤しながらこの2年を過ごされて来たのだなとひしひしと感じました。
外国人を採用することは、そんなに簡単じゃないかもしれません。
弊社も社員の過半数が外国人スタッフなので、うまく指示が伝わらなかったり進め方が難しいことは多々あります。しかし、このように前向きに取り組む企業様のお話を聞くと、私たちも前向きにみんなと向き合っていかなきゃいけないなと感じました。
企業様の採用成功インタビューをしていると、色んな苦悩を経験されながらも外国人を受け入れ、一緒に楽しく働いていこうよ!という姿に毎回感動させられます。取材ご協力いただいたエムエムインターナショナル様、本当にありがとうございました!