業者に頼まなかったのは、なぜか

「オフィス改装するなら、業者に頼めばいいのに」

そう思う人もいるかもしれません。

でも、私たちは9月、休日を使って大阪の第一オフィスをみんなでDIYすることにしました。

理由は単純。

自分たちの働く場所は、自分たちで作りたかったから。

10数年の歴史に、ありがとう

このオフィス、実は10数年使い続けてきました。

古き良き昔のオフィス。OA床、年季の入った壁、使い込まれたデスク。決しておしゃれとは言えないけれど、ここで生まれた伝説は数知れず。

深夜まで残ってバグと格闘した日。 リリース前の緊張感。 うまくいったときの達成感。

すべての記憶が、この空間に染み込んでいる。

でも、時代は変わった。働き方も変わった。 「快適で、おしゃれで、でも私たちらしい場所」を作りたい。

それなら、自分たちの手で。

床を剥がす、壁を立てる、空間を作る

朝、集合。まずはOA床を全部剥がす作業から

「これ、思ったより重いな…」 「下、めっちゃホコリたまってる！」

10数年分のホコリと格闘しながら、みんなで黙々と床を剥がしていく。普段コードを書いている手で、工具を握る。エンジニアというより、もはや工事現場（笑）

ウッドシートを敷く。でも、思ったより難しい

「あれ、サイズ合わんくない？」 「ここ、カットしよ。そっち引っ張って」

YouTubeで調べながら、試行錯誤。失敗して、やり直して。 でも、誰も文句を言わない。むしろ楽しんでいる。

突っ張り棒とパネルで、個室を作る

プロジェクトによっては、集中できる個室が必要。

でも、本格的な工事は予算的にも時間的にも難しい。 だから、突っ張り棒とパネルを組み合わせて、簡易パーテーションをDIY。

「これ、意外としっかりしてる」 「むしろ、可変性あっていいかも」

完璧じゃないけど、私たちらしい。

夕方、疲れた体で見上げた空間

夕方、作業が一段落。

汗だくになって、全身ホコリまみれで、でも満足感でいっぱい。

「え、めっちゃええ感じやん？」 「うむ、めっちゃいい」

新しく生まれ変わったオフィスは、どこかのデザイン事務所が作ったような完璧さはない。

でも、そこには「私たちが作った」という実感がある。

場所を作ることは、文化を作ること

翌週から、このオフィスで働き始めて気づいたこと。

空間が変わると、働き方も変わる。 ウッドシートの温かみのある床。自分たちで作った個室スペース。

「なんか、居心地いいよね」 「自分たちで作ったからかな」

場所を作ることは、文化を作ることなんだって、改めて実感しました。

「与えられる環境」より、「作り生み出す環境」

エンジニアとして、私たちは毎日何かを「作って」います。

サービスを作る。機能を作る。価値を作る。

でも、「働く環境」も作れる。

休日を返上して、なんてネガティブに聞こえるかもしれないけど、実際は全然そんなことない。むしろ、普段のコーディングとは違う「創造の楽しさ」がありました。

「うちの会社に入れば〜できる」じゃなくて、「あなたが入ることで、うちが変わるかもしれない」

それが、私たちの働き方。

オフィスDIYもそう。 年に1回、全員でやりたいことを決める日もそう。

すべて、「自分たちで作る文化」です。

オフィスは今も、進化し続けている

実は、このDIYオフィス、まだ完成していません。

「ここに棚があったらいいな」 「照明、もうちょっと工夫できそう」

働きながら、みんなで少しずつアップデートしています。

完璧を目指すより、自分たちらしさを大切にする。 失敗を恐れず、試行錯誤を楽しむ。

それが、私たちのやり方です。

あなたも、「作り生み出す側」になりませんか？

コードを書くだけがエンジニアの仕事じゃない。

働く環境も、チームの文化も、会社の未来も。 すべて、自分たちで作れる。

「組織に参加する」んじゃなくて、「組織を動かす側」になる。

そんな働き方に興味があれば、ぜひ話を聞きに来てください。