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mount inc. はウェブサイトの企画、制作をメインに事業を展開しています。
そのプロセスにおいて前提となる、ヒアリングから調査、そこから生まれる制作方針の検討・策定に十分に時間をかけ、必要があれば、映像・写真・文章を、システム・仕組み・モノなどの手法と組み合わせています。
時には自分たちだけで、時には様々な方と協業して、世の中で効くものをつくることを最低限の目標に、「よいものであり、明快かつ、心が動くもの」をつくっています。
今回は、ディレクターを務める3名に集まっていただき、mountが求める人物像や、採用活動で大切にしている価値観について語ってもらいました。
【座談会参加メンバー】
・林 英和:2008年入社。取締役/Art Director
・米道 昌弘:2019年入社。Art Director
・岡部 健二:2020年入社。Technical Director
★各メンバーの個人インタビューはこちらから!
メンバー全員の共通目標は“よいものをつくり続けること”
――今回はmountの採用活動について、ディレクターのみなさんにお話を伺います。まずはじめに、mountが大切にしている価値観やビジョンについて教えていただけますか?
林:僕たちが目指しているのはただひとつ、「よいものをつくり続けること」です。自分たちが誇りを持って「よいものをつくれている」と言える会社は、業界全体を見渡しても稀有な存在だと思います。だからこそ、当社はそれを持続できる環境でありたい。いい意味での「現状維持」を続けたいんです。
では「よいもの」とは何か。一言でいえば「課題解決を実現することは当然として、それ以上に関わる人が誇れるもの」です。「自分たちがつくりたいから」ではなく、「困っているお客様の課題を確実に解決する」ことを前提に取り組む。そのうえで、私たち自身やクライアントが心から「この仕事に関われてよかった」と誇れるものこそが、mountの目指す「よいもの」です。
さらに、おこがましいですが、僕たちは業界全体の視座を上げたいという思いを持っています。世の中では、制作費を必要以上に低く抑えられてしまうケースがまだ多くあります。だからこそ、クオリティ面でもビジネス面でも適正な価値を守りつつ、業界全体の基準を少しずつ引き上げていきたい。ビジネスとしても持続可能で、未来につながる形にしていきたいんです。
――具体的に、みなさんはどんなアプローチで『よいものをつくる』を実現しているのでしょうか?
米道:僕の立場でも、スタッフとして関わるメンバーにとっても共通しているのは、目の前の仕事に全力で向き合うことです。少しでもよいものにできるように試行錯誤し、一定以上のクオリティで応え続ける。その積み重ねが大事だと思っています。泥臭くても、とにかく手を動かし続けること。それが「よいもの」を生み出す一番の近道ですね。
林:僕と米道はアートディレクターであり、同時にその上位の責任者であるクリエイティブディレクターも担っています。クリエイティブディレクターとしては、「何がよくて、何がよくないのか」をしっかり伝える役割があります。
ただ「よくない」と言うのではなく、なぜよくないのかを丁寧にフィードバックし、基準そのものを高めていく。スキルを磨くというより、“よいもの”の基準を引き上げていくことが、僕らの使命だと思っています。
岡部:僕が所属する実装チームも、考え方は同じです。mountでは「デザインを受け取って実装するだけ」では終わりません。企画の段階から参加したり、デザインに意見を出したりと、枠を超えて関わります。工程の最後に閉じこもるのではなく、プロジェクト全体に向き合うこと。それが「よいもの」をつくるために欠かせないと思っています。
林:mountには「自分の職域を飛び越えて責任をもつ」文化がありますよね。自分の領域じゃないから関わらない、という姿勢はありません。ものづくりにおいてはフラットで、「よいものをつくることこそが正義」という空気感がありますね。
米道:そうですね。仕事中も、突発的にミーティングが始まったり、気軽に会話が飛び交ったりすることも多いです。「どうつくるのがいいか」「これはいい、悪い」といったやり取りが頻繁に行われているんです。そうしたコミュニケーションの積み重ねも、僕たちが「よいもの」を実現できる理由だと思います。
「なぜmountか」を、ものづくりへの熱量とともに語れるか
――「よいものをつくる」カルチャーの中で、一緒に働きたいのはどんな人ですか?
岡部:一番大事なのは……やっぱり「根性」がある人ですね。
林:それと比例するのが「責任感」だと思います。とにかく仕事を自分事として捉え、自分の中で基準を引き上げ、それを達成しようと踏ん張れる人。理想を言えば「最初から基準が高く、自分の力で乗り越えていける人」ですが、そういう人にはなかなか出会えないものです。
基準を高めることは僕らがサポートできます。ただ、責任感は育てにくい。だからこそ、根っこにあるマインドとして大切なんです。
米道:そこに加えて「素直さ」ですね。みなさん自分なりの基準を持って入社しますが、それを自分ひとりで疑ったり超えたりするのは難しい。でも足りない部分を素直に認め、前向きに取り組める人は大きく成長できます。
林:実際、米道も岡部も、もともとは外部の仕事でmountと関わっていて、その後入社したんです。以前の会社でもすでに存在感を放っていましたが、mountで強烈なフィードバックを受けながら乗り越え、今では大黒柱になっている。業界経験が長くても、素直に耳を傾ける姿勢があったからこそ成長できたんだと思います。これは自分を含め、マネジメント層にとっても同じで、素直さは常に求められていると感じますね。
岡部:入社時は「一番下っ端」だと思っていました(笑)。ゼロからやり切る覚悟で飛び込んだんです
米道:僕も、今でも社長から強烈なフィードバックを受けますよ(笑)。持っているのは根性と責任感、そして素直さだけ。でも、それさえあれば結果は必ずついてくると信じていますね。
林:「働き方」と「働きがい」があるとしたら、mountに向いているのは「働きがい」を大事にできる人です。当社では、ルーティンワークが少ないぶん、案件によっては忙しさが集中し、長時間働く時期もあります。でも、決して「長く働くことが美徳」というわけではありません。急に無茶な要求が降ってくることもありませんし、ダラダラ仕事をしているわけでもない。仕事中はもちろんしんどいときもあります。ですが、それはクオリティを上げるための努力だから。言い訳のできない状況だからこそ、集中して取り組み、達成感を味わえるのです。
答えが明確にある仕事ではないからこそ、粘り強くやり続けるしかない。裏を返せば、ひとつのものづくりにひたすら集中できる環境があるのは、とても恵まれていることだと思います。
――実際の採用プロセスでは、どのような部分を重視して見ているのでしょうか?
岡部:スキルや経験よりも、まずは人間性。粗削りでも可能性があればいいなと思うんです。特に大事なのは「美意識」。これはデザイナーでも実装メンバーでも同じです。美意識は磨いていくことはできますが、ゼロから作り上げるのは難しい。だからこそ、最初からその人なりの感覚を持っているかどうかを重視しています。
米道:僕も同じく「美意識」や「感覚」を見ますね。あとは、どれだけの手数を持っているか。どのくらい時間をかけて、どのくらいの量をつくってきたのか。書類でも面接でも、そういう姿勢を感じ取りたいと思っています。
林:もちろんスキルはあるに越したことはありませんが、それ以上に大事なのは人間性や“原石”のようなもの。ポートフォリオを見たときに、その人のものづくりへの情熱が伝わってくるといいなと思います。粗削りでも「こういうものをつくりたいんだ」という思いがにじみ出ているか。そして、それに向けてどれだけの手数を積み重ねているか。その人が人生で達成したいことが見えてくると、「一緒に磨きたい」と感じますね。
米道:そういう意味では、僕は作品そのものよりも、ポートフォリオ全体のまとめ方をよく見てしまいます。伝えたいことがしっかり伝わる構成になっているかどうか。僕らの仕事も「どう伝えるか」「どうコミュニケーションを設計するか」が大事なので、履歴書やポートフォリオでも、その人らしさや熱が感じられるといいなと思います。
岡部:志望動機からも、その人の思いは伝わってきますよね。だからこそ、自然と「mountや僕らの作品が好きなのかどうか」を見てしまいますね。
林:僕らが知りたいのは「mountに入って何をしたいのか」「どんなビジョンを描いているのか」ということです。長期的な夢でも、まずは一歩目のチャレンジでもかまいません。大切なのは、その人なりの熱量。そして、その中に「mountである必然性」が感じられるかどうかだと思います。
――最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。
米道:ものづくりへの熱量を持ち、mountの作品に共感してくれる人と一緒に働きたいですね。現場は厳しいですが、その思いが強ければ、まっすぐにものづくりと向き合える環境があります。ぜひ一緒に挑戦していきましょう。
岡部:道のりはハードなことも多いですが、乗り越えたときの喜びは唯一無二のものだと思います。
林:業界歴が10年を超えるベテランでも、「もっと集中してよいものづくりをしたい」と思っている方は多いはず。今の環境で物足りなさを感じている方は、ぜひ門をたたいてください。現在のmountは中間層が不足しているタイミングでもあり、一流のマネジメント層から直接フィードバックやアドバイスを受けられるのも魅力です。足踏みせず、思い切って飛び込んできてほしいですね。