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生産技術エンジニアからグローバル事業のディレクターへ:meviyと臨む日本発世界No.1事業への挑戦

今回は、meviy事業をリードするID企業体 meviy事業部 Milling事業チームにて事業開発ディレクターとUXデザインチームのディレクターを兼務する横田さんにお話をお伺いしました。 


日本のモノづくりに対する想い:エンジアリングで世界を舞台に活躍したい 

 

学生時代は地元の湘南鵠沼でサーフィンの腕を磨く事に明け暮れる日々を過ごす傍ら、製造業界でエンジニアを経て経営リーダーとなり世界を飛び回る父の背中を見て芽生えた想い 

「日本発でモノづくり大国日本を盛り上げたい」 
 
そんな想いを持ち日本有数の部品メーカーであるレガシー企業に入社、強い危機感を持ち仕事に臨む上司の下、生産技術者としての約10年間を我武者羅に働きました。アジアや欧州などで数か月単位のライン立ち上げプロジェクトや設計・最適調達と多岐に渡る業務を早いサイクルで経験、技術を通じて事業会社を大きくする仕事にやりがいを感じていました。 

 

ただ、海外経験などで次第に気づくことがありました。技術領域だけでは事業貢献の幅は限りがありそう、ということ。言い換えると、私が成し遂げたい想いを具現化するには、より広い世界で挑戦する環境が適しているのではと強く感じ始めました。そんなタイミングで、ヘッドハンターからミスミの話がきました。 

 

ミスミとの出会い:技術力を活かしたビジネスリーダーへ 

 

ヘッドハンターの話を聞いた時、なぜ技術畑の自分にオファーが来たのか不思議に感じました。当時の私はミスミのことをファブレス(工場を持たない)商社だと誤認しており、エンジニアの私にオファーが来た理由が分からなかったのです。 

 

しかし、話を聞くうちに、ミスミが経営者人材の育成に力を入れていること、自社工場も保有し開発から販売まで一貫した組織でPDCAサイクルを早回しする事業会社であると理解しました。そして、成長する環境としては圧倒的なポテンシャルを感じ始めました。 

 

 

 

オファー先はFA部品を扱う企業体の生産戦略室という組織でした。中国にある南通工場支援に加え製販連携にも関与する部署故に、経験を活かしつつ成長の幅が広がる業務だと思いました。また、面接官の方々も技術系出身かつロジカルで非常に優秀であり、凄くやりがいがありそうだと。 

 

加えて、ミスミのビジネスモデルの独自性に魅力を感じましたね。商品の確実短納期提供と顧客の時間価値貢献というシンプルで本質を突いた考え方。すべてを顧客起点で考え行動するミスミにワクワク感を覚えました。 

入社してみると、良い意味で驚きの連続でした。 
 
まず驚いたのは、顧客起点マインドが実現場に確り浸透している事です。どのような業務を進める上でも、それはなぜ必要か、最終的にどの顧客の何を解消するためのものかを考え抜く職場環境に、初めこそ戸惑いもありましたが、このフレームワークの価値を理解した今では、私も欠かさず使っています。 

 

meviyの立ち上げからグローバル展開まで:幾多の壁を乗り越えてきた成長の軌跡 

 

meviyの立ち上げメンバーに抜擢される前夜、3D見積サービス構想を最初に聞いたとき、正直失敗への不安が大きかった。メカエンジニア経験こそあれ、ECサービス経験は勿論、事業開発のリテラシーや新規事業経験も無く、先見性が圧倒的に不足していた自分。今振り返れば、当時自分が持つケイパビリティと狭い世界で生きてきたミクロな視点で物事を捉えていた所以だと思います。 

 

しかし、meviyのコンセプトである作図や部品手配の手間解消という視点は設計経験から腹落ちしていました。meviyで世界を変えたい、という情熱を持つリーダーの下、数名の専任メンバーと共に挑戦、ひたすらに突き進み続けました。 

 

その過程で、私たちは失敗と学びを繰り返しながら前進し続けました。失敗しては、その教訓を糧に新たな戦略を立て、また挑戦する。このサイクルを何度も繰り返しながら、幾多の壁に直面し、それらを乗り越えてきました。 

 

特に大きな学びとして印象に残っているのは、2015年に初めて担当した軸物meviy開発です。これは標準品の延長線上に位置づけられたサービスでした。顧客起点で設計するも、最終的には自社の強みに拘ってしまいました。自社起点で商品範囲を決め、顧客へのサービス認知なども皆無。顧客不在の事業開発を進めた結果、開発に数億円を投じたにもかかわらず、売上は数万円程度と燦燦たる結果でサービス自体終了に至りました。 

 

この苦い経験から徹底的に学び、2017年私たちはすべてをもう一度見直すことにしました。各業界の優秀なプロ数名とタッグを組み、市場を再設定、顧客の声を正しく聴き、それを実現するシステムも一から構想、部品供給網もゼロからの立ち上げを敢行、現在のmeviy角物サービスの基盤を開発しました。当時のメンバーは数名ゆえ、企画書やシステム要求仕様書の作成はもちろん、顧客開拓やプレゼンまで全てを自分たちで行い、上層部への報告資料も作り、まさに0から1を作り上げる経験となりました。 

 

そして2019年、遂に日本全面リリースに漕ぎ付けました。拡大期となる翌年2020年にも課題に直面しました。需給バランスの崩壊です。売上先行で供給網を軽視した結果、予想をはるかに上回る売れ行きでサプライチェーンがひっ迫、納期遅れが多発しました。日々増加する受注と納期遅れでお客様に多大なるご迷惑をお掛けする始末、本当に手に負えない状況に陥ったのです。 

 

この危機を乗り越えるため、止血策として受注を一時停止、供給体制の強化にリソースシフト、組織の枠を越えた支援も仰ぎました。お客様の期待に応えたい、その一心でチームをリード、組織再編含め、多くの優秀な仲間に支えられ苦境を乗り越えました。その数か月後、何とか受注再開に目途、お客様からの信頼を取り戻せたのでは、と感じています。その後も事業加速へ明るく楽しく前向きな仲間がどんどん増えています。 




 

これらの経験を通じて、私は「良いものがあれば事業は成功する」というわけではないことを痛感しました。事業者としての視点が圧倒的に欠落していたと。戦略と組織はセットで考える必然性。「創る」だけでは足りない、「作る」だけでも足りない、「売る」ための営業やマーケティング、そしてそのための体制も必要だったことに、正に身を持って気づかされました。 

 

2024年からは、さらなる挑戦としてグローバルの事業開発(日米欧中韓)に取り組んでいます。国内だけではなく、世界全体に視座を引き上げられ、各国の有能な仲間に囲まれ、否が応でも成長を感じさせられる毎日です。 

 

現在、お客様や供給パートナー様、システムベンダー様など関連する皆様から沢山の期待の声をいただき、日々新たな刺激を感じながら楽しく働いています。ご利用頂くお客様の非効率を解消し新たな時間を創出している、という小さな自己満足と新たな発見の積み重ね。これからも、更なる成長と挑戦を続けていきます。 

 

挑戦が続くmeviy:圧倒的な意思決定スピードと裁量権のある環境 

 

ミスミの最大の魅力は、やりたいこと、成し遂げたいことの仮説検証が自由にできる環境だと思います。良くも悪しくも実行できる環境であることが一番大きいと思います。 

 

この環境の特徴として、事業チームがPL(損益計算書)を持ち、実行権限を有していることが挙げられます。さらに、我々の事業はベンチマークすべき明確な競合サービスが無く新しいサービスであるため、上に問うても明確な答えがないという場面が多々あります。 

 

そのため、基本的に「やってみなはれ」精神が根付いており、トップマネジメント層も挑戦を後押ししてくれます。所謂MVP(Minimum Viable Product)、小さな成功体験の積み重ねです。正しいPDCAの早回しを行う為に、解きたいイシューの解像度は深掘られているか、選択肢に漏れは無いか等のレビューは頻繁に行います。そして、上位者やチーム内外有識者との対話やサポート環境が手厚い事も特徴の一つです。 

 

現在、私はもう一段目線を上げ、meviy全体、さらにはミスミ全体としての視座を持ちながら、重要な問いに向き合い続けています。顧客への価値提供をミスミとして果たすにはどのような機序で不を解消すると効果最大化となるか、そして社会的意義を果たせているか。これらの問いに真摯に向き合い、日々の業務に取り組んでいます。 

 

しかし、こういった責任を果たし続けていくためには、まだまだ仲間が必要だと感じています。前向きで建設的に日本のモノづくりを良くしていこうと議論できる仲間と共に、この事業をさらに大きく育てていきたいです。 

 

少しでもこの環境や vision にご興味を感じていただけましたら、ぜひカジュアル面談からお話ししましょう! 

 

 

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meviyとは 

製造業における「労働生産性改革」を実現 meviyは製造業の調達領域に対して革新的な進化をもたらします。従来型の紙の図面を中心としたアナログな調達のプロセスを変革し、設計データをアップロードするだけで、AIが価格と納期を即時見積もり、受注生産でも最短即日で出荷を実現するオンデマンド製造サービスです。従来型のアナログな調達のプロセスと比較して9割以上の時間削減をもたらし、ものづくりのスピードを劇的に変えることが可能となります。 

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