「いつかデザインの仕事をしたい」という思いを抱えながら、約6年間、一般事務員としてキャリアを積んできた山下さん。会社員を続けながらオンラインスクールで学び、マインドファクトリーへ入社しました。
「デザインを考えている時間が好き」と語る彼女が、プロの現場で直面したのは、独学時代には意識しきれていなかった「情報の整理」と「根拠」の重要性。実務を通してどのように成長してきたのか、等身大の言葉で語ってもらいました。
事務職からデザイナーへ。決断を後押ししたのは「行動へのやりがい」
山下さんは、前職では商品管理などの事務をされていたそうですね。
山下: はい。新卒で入社し、仕入れや発注、請求書処理などを6年ほど担当していました。ここで社会人としてのマナーをしっかり学べたことが、今の自分の軸になっています。学生時代、アルバイトでデザイン制作に関わったことがあるのですが、「自分の作ったもので誰かが行動してくれる」ことにやりがいを感じた経験があり、デザインへの興味はずっと持っていました。
そこからどのように学習を進めたのでしょうか。
山下: 働きながらオンラインスクールに入会しました。当時はコロナ禍で広告をよく見かけたこともあり、今動かなければずっと事務員のままだと思って受講を決めました。より集中したかったので退職して学習を継続し、縁あってマインドファクトリーに入社しました。
プロの現場で感じた、独学時代との一番の違い
入社してみて、スクールでの学習と実務の差をどこに感じましたか?
山下: 「目的に沿って、根拠を持ってデザインする力」の必要性です。スクール時代は自分の感覚や見た目の雰囲気を重視しがちでしたが、実務では「誰に、何を、どう伝えるか」を考え抜かなければなりません。
具体的にはどのような部分ですか。
山下: 文字サイズ、余白、要素の配置など、細かな部分にも情報を正しく伝えるための理由があります。入社当初は、制作スピードが遅かったり、修正が多く発生したりすることもありましたが、実務でのフィードバックを通して、完成度や視認性を丁寧に設計することの大切さを実感しています。
指示通りに作るだけではなく、ユーザー目線で「考える」
マインドファクトリーの環境はいかがですか。
山下: スクール時代、一番悩んでいたのが「なぜこの配置・余白なのか」という根拠を持てないことでした。マインドファクトリーはWebマーケティングを土台としてデザインを考えているので、自分の学びたい方向性と一致していると感じました。分からないことを質問しやすい環境があるのも、ありがたかったです。
印象に残っているアドバイスはありますか?
山下: 「言われたことを反映するだけでなく、それが適切かを考えること」という教えです。クライアント様からの修正内容をそのまま形にするのが正解だと思っていましたが、ユーザー目線では分かりづらくなるケースもあることを知りました。
ディレクターからのワイヤーフレームのフィードバックも刺激になったそうですね。
山下: はい。初めて担当した際、「何も情報を持たないユーザーはここでどう感じるか?」と問いかけられました。自分では気づけなかった視点や、シンプルでも納得感のある導線設計を目の当たりにして、ユーザー目線で考えることの難しさと大切さを学びました。
デザインの先にある「成果」が、一番のやりがい
自分の作ったデザインが結果に繋がることについては、どう感じていますか。
山下: 私が直接反響を聞く機会は多くありませんが、他の社員から「以前納品したLPの商品の売り上げが伸びていた」と聞いたときは、自分の仕事に意味を感じてとても嬉しくなります。見た目の良さだけでなく、その先の成果に繋がっているかどうかが非常に重要だと思っています。
普段から、デザインの感性を磨くために意識していることはありますか。
山下: いいなと思ったWebサイトを実際にトレースしてみるのが一番勉強になると感じています。実際に手を動かすことで、「なぜこの配置・余白なのか」などといった設計を深く理解できるからです。最近はなかなか時間が取れていませんが、マインドファクトリーでは実務の中でフィードバックをもらえること自体が、大きな成長に繋がっていると感じます。
実装側の視点も持ち、チームの制作をスムーズにしたい
今後、挑戦したいことはありますか。
Web業界では近年ノーコードツールを活用したサイト制作も広がってきているので、ノーコードツールの学習も深めたいです。純粋に自分一人でサイト制作できることに憧れもありますし、実務においては実装側の視点や構造への理解も深められると感じています。
自身が学びを深めることでチーム全体の制作がスムーズに進む一翼を担える人材になりたいと考えています。
また、個人的に挑戦したいことは、イラストを描くことが好きなので、ペンタブを使いこなせるようになりたいです。自分で素材をいつか作れるようになることも目標の一つです。
最後に、これから一緒に働く方へメッセージをお願いします。
山下: 私自身、未経験からのスタートで不安も大きかったですが、的確なフィードバックをもとに実務を通して毎日学びがある環境だからこそ続けられています。デザインが大好き、もっと学びたいという気持ちがあれば、得られるものは本当に大きいです。私もまだまだ勉強中ですが、一緒に成長していけたら嬉しいです。
編集後記
山下さんの制作画面を覗くと、いつも1px単位の調整を繰り返している姿が印象的です。「事務職時代に培った几帳面さが活きているのかも」と話してくれましたが、その細部への配慮が、確かな「根拠」を生んでいるのだと感じました。
物静かな雰囲気の中に、デザインへの熱い探究心を秘めている山下さん。飼い猫の話や趣味の話で盛り上がる、そんな穏やかな時間もマインドファクトリーの日常の一コマです。