『MERY』では“「好き」に出会える、「好き」を届けられる世界をつくる”というミッションの下、女の子が「好き」に出会える体験を提供しています。
今回は、その体験の新たな試みである共感型イベント『ROOM MERY MATE』の裏側をお届けします。
この『ROOM MERY MATE』は先日第3回目の開催を終えています。3回のイベント開催を通して見えてきたことやこれからの展望をMERYイベントチームのメンバーにインタビューしました。
森 茂穗(Shigeho Mori)
1978年生まれ。『東京ウォーカー』や『月刊ザテレビジョン』など情報誌の編集者としてキャリアをスタート。2014年からの3年間、雑誌『Popteen』の編集長を務め、10代の新たなカルチャー発信源に『Popteen』を成長させた。2017年8月に株式会社ペロリに入社し、同年10月に株式会社MERYへ転籍。『MERY』のチーフクリエイティブディレクターとして活躍し、2018年9月には『MERY』初の大型イベント『LUCKY MERY DAY』のコンテンツ総責任者を務めた。2019年11月~MERYのコンテンツ・プロダクトを生み出すチームのリーダーとして、イベント・EC等の新規事業の立ち上げ・推進を担っている。
鈴木 由紀(Yuki Suzuki)
2014年から広告代理店にてスマートフォン広告の運用・効果検証などのマーケティング業務に携わる。その後webコンテンツ制作に興味を持ち、ユーザーとして利用していたMERYのコンセプトや世界観に惹かれ、2016年に株式会社ペロリに入社。編集部でタイアップ記事編集を担当する。
2017年10月に株式会社MERYへ転籍。現在はコンテンツディレクターとしてエディターズ記事やタイアップ記事の編集と「ROOM MERY MATE」イベントの企画、運営を担当している。
『ROOM MERY MATE』について
『ROOM MERY MATE』は完全招待制、20~40人規模のミニイベントです。MERYが提供する「好き」に出会えて「HAPPYに変化する」という体験を、記事だけではなくリアルイベントという新しい場でユーザーに提供することで、MERYが今まで以上に一人一人のユーザーと深くつながることを目的としています。
2019年8月に始まったこの取り組みは、毎回テーマやスタイルを変えて行っており、先日3回目を開催しました。
▼第1回 #バースデーメイク
渡邊一正さんをはじめとする3名のヘアメイクさんが、to/oneのコスメを使って、ゲストに365日それぞれの誕生花をイメージしたメイクを提案。
▼第2回 #カメラ女子
テーマは“オシャレなシャッター角度”。フォトグラファーとして活躍するSakieさんが、Canonのミラーレスカメラを使ってオシャレな写真の撮り方をレクチャーしました。
▼第3回 #ハンドメイドのある暮らし
ハンドメイドマーケットでおなじみの『minne(ミンネ)』とコラボをして、ボタニカルアロマキャンドルをつくるワークショップを行いました。
―なぜ『ROOM MERY MATE』をはじめたのでしょうか。
(森)イベントであれば、“よりリアルにユーザーが「好き」に出会えて、「好き」に近づける体験を届けられる”からです。これまでの『MERY』はユーザーとの接点が記事中心だったので、記事でしか体験を届けることができないことをもったいないと思ってました。記事を読んで、その内容に共感したときに「マネしたいけど自分にはそのスキルがない」と思うユーザーさんも多くいるのではないかと。そんなときに誰かの助けを加えることで、それが叶えられるのであれば、提供する価値があると思いました。
また、2018年の9月に開催した大型イベント『LUCKY MERY DAY』のコンテンツ総責任者を務める中で、ユーザーの熱量を直に感じたことも大きかったです。イベントの規模を小さくして、テーマごとに興味のあるユーザーで集まって、より熱量高くイベントに参加していただくことで、より深くユーザーとMERYのサービスが繋がれると考えました。
―『ROOM MERY MATE』の運営メンバーのそれぞれの役割を教えてください。
(鈴木)森さんが責任者として予算や成果、ユーザー体験などの全体のバランスを考えながら最終的なジャッジをしてくださっていて、私はイベントにおける具体的な体験の設計を行っています。もう1名公認ライター出身のアシスタントメンバーがチームに入っており、世界観づくりや「MERYユーザーだったらどう思うか?」の意見を挙げ、一緒に考えてくれています。例えば「鏡を用意する」となったときに、どういう鏡だと「かわいい」と思ってくれるのか意見をくれます。
―『ROOM MERY MATE』は体験や世界観づくりについて、とてもこだわっていますね。どのようにつくりあげているのでしょうか。
(森)まずはテーマ選定ですね。テーマがユーザーが欲しているものかどうか。そしてイベントでの体験を経て、「今までできなかったことが、できるようになった」という変化を実感できるかどうか、をベースに考えています。その源泉はMERYの記事にあると思っていて、記事の切り口からアイディアを出し合って、イベント全体のテーマを決めています。
(鈴木)体験を考えるにあたっては、普段のインプットが欠かせません。ブランドさんのポップアップやリアルイベントに出向いて、ヒントを得ています。例えば、バースデーメイクでは、一人一人の誕生花にちなんだメイクを提案したのですが自分が「モチーフにちなんだメイク」をしてもらった経験から考えました。
『ROOM MERY MATE』の人数規模だからこそできることではありますが、事前に誕生日を聞いてメイクさんと打合せし、一人一人オリジナルの提案をしました。参加者自身が主役になって、かわいくなる体験を主軸で考えるのは、MERYならではですね。
(森)イベントに参加してくれたユーザーの方すべてがちゃんと楽しめるように、細かいところまで考えてイベントの各体験はつくられています。前回行ったイベントではケーキを出したのですが、好みに合わせて選んでいただけるように数種類用意するとか。
会場全体の世界観づくり・photoスポット・お土産袋、・座る椅子・テーブルに置く物など、「ユーザーがイベントに触れるものすべてで上質なMERYらしい体験をしていただけるものになっているか?」を考えており、そのあたりは制作メンバーと意見を交わしながら、イベントにおけるユーザー体験の一瞬一瞬を最高のものにできるよう設計しています。
―イベントを行ったことでの発見や効果はありましたか。
(森)イベントを行っていて毎回感じるのは参加者が積極的であるということです。
どのイベントでも私たちが用意したコンテンツに積極的に参加してくれる。言われて動くのではなく、自ら動いてくれる方が多くて、イベントコンテンツに対する熱量の高さを感じます。
カメラ女子のイベントのときに「みんなでまずは撮ってみましょう」という声がけに全員が合図と同時にカメラを持って、会場内に用意したphotoスポットを撮りだしました。つい恥ずかしくて他の参加者の様子を伺ったりする、ということがなかったです。参加している意識が強いという部分では参加者が主役だと思って設計しているので、満足度も高いのではないかと思います。
実際、イベントの最後に記載いただくメッセージカードの内容はとてもポジティブで、毎回胸が熱くなります。
(鈴木)熱量の高さはイベント後の行動にも出ていて、1回目のバースデーメイクの後は近くのショップに協賛してくれたブランドさんのコスメを買いに行く方も少なからずいらっしゃいました。
2回目のカメラ女子の際も、使用したカメラの購入方法の問い合わせがあったりして、ブランドさんの商品の良さを知っていただくきっかけにもなっていることが実感できました。
―3回のイベント開催を経て、今後はどうなっていくのでしょうか。
(森)1回目は世界観や内容について満足いただけるものをつくることにチャレンジをして、一定の手ごたえをつかめました。
2回目は将来の広告商品化も視野に入れての取り組みで、企業コラボの色が強い中で参加者に満足いただけるかどうかのチャレンジでした。テーマもMERYで主流のコスメやファッションではなかったので、カテゴリとしても挑戦の意味合いが強かったですが、ユーザーにとって憧れの先生にレクチャーしてもらえる機会ということもあり、とても満足いただけました。さらに参加者だけではなく、商品を若い世代の女の子に知ってもらう良い機会になったと好意的に受け止められ、スポンサー様にも大きな評価をいただきました。
3回目は、1回目・2回目を経て、常時イベントが開催できる空間がMERY内にあると、よりユーザーと距離を縮められると考えて、会場はMERYのオフィスを選びました。結果的に大成功でしたので、2月に予定しているイベントでは、MERYのオフィスを会場としその他の出面や施策も絡めたものに挑戦してみようと思っています。
また、3回目のイベントから、意図的に参加してくれたユーザーと会話する機会を増やしています。その中で「MERYでこんなことをやってほしい」という声や「こういうものを作ってほしい」という言葉も多くいただきます。そういった声を受けて、今後はユーザーと新しいものをつくっていくことに挑戦したいです。「こんなものがあったらいいな」「こういうものがほしいけど、かわいいものがないな」というリアルな声をかたちにしたいです。
(鈴木)私は個人的に、いろんなカテゴリでのイベント開催に挑戦したいですね。
他には、現在イベントのタイアップ広告商品化を検討しているので特に参加者の視点においては『ROOM MERY MATE』での経験を糧にして考えていきたいです。
(森)イベントという場を通して参加者やブランドさんなど、たくさんの方々を巻き込みながら、おもしろいアイディアを集めていきたいなと。『ROOM MERY MATE』の『MATE』のように、みんなが仲間になっていくように近い距離感でいろんな「かわいい」を創造していけると良いな、と考えています。
『ROOM MERY MATE』の裏側には、参加者のためにこだわりを持ってイベントに向き合うチームの姿がありました。また「ユーザーとコミュニケーションを取り、新しいものを生み出す」というチャレンジの姿でもありました。
今後も『ROOM MERY MATE』に是非ご期待ください!