MERYのビジネスをけん引する広告ビジネス部。今回は7月から広告ビジネス部のリーダーとなった小楠にインタビューしました。
“『MERY』の広告がどのようなものなのか?”という話からそれを作り上げる裏側の話まで、小楠の熱い想いとともにお届けします!
小楠 美穂(Miho Ogusu)
新卒で繊維専門商社に入社し、大手アパレルメーカー向けにOEMを提案する営業として活躍。 その後、アパレル系広告代理店で紙媒体への出稿プランニング、制作業務を経験。
2016年1月、株式会社ディー・エヌ・エーに入社。DeNAメディアの横断営業を経て、同年3月より株式会社ペロリに出向。直販や代理店への広告営業を担当する。2017年10月より株式会社MERYに出向。7月より広告ビジネス部のリーダーを務める。
そんな彼女の趣味は旅行。直近ではアフリカの大地で野生の動物を観察し、サバイバルの本質を実感したんだとか。
原動力になっているのは、応援してくださる声
―『MERY』の非公開化を経て、現在もMERYで活躍されていますが、「今MERYにいる理由」を教えてください。
前職では、雑誌を中心としたファッション系の広告代理店で営業担当をしておりました。デジタル業界を目指して転職活動をし、縁あって『MERY』に関わることに。入社当初より、広告主・広告代理店への営業を担当しています。
私がMERYにいる理由は大きく2つあります。1つ目は、ファンが多い媒体であるからです。『MERY』はヘビーユーザーが多く、とても読者に愛されているメディアだと考えています。だからこそ、「広告」という関わり方において、単純に数字だけでなく「ユーザーにとってプラスなことは何か?」に立ち返ることができます。つい売上至上主義に走りがちな「広告」という分野で、ユーザーを大事にするという考え方をできるところがMERYの良さだと思っています。
2つ目は、ユーザー・パートナー様・仲間への感謝の気持ちです。『MERY』が非公開化した際はたくさんの方にご迷惑をおかけしました。結果として『MERY』を新たにスタートすることができましたが、非公開化のタイミングから、たくさんのユーザーやステークホルダー様の応援の声がありました。
個人的にはキャリアを見直す機会になりましたが、ご迷惑をおかけした分「恩返しをしていきたい」という気持ちが自分自身を奮い立たせています。責任感といってはおこがましいですが、感謝の気持ちが今ここに立っている原動力になっています。
さらに商品化・セールスを進めるなかで、組織力がよりいっそう強くなっていくのを感じています。非公開前から『MERY』に携わっているメンバーはもとより新しく入社したメンバーも、スピード感を持って前向きに動いています。組織として着実に成長していることを感じ、勇気づけられていますね。
広告は単なる「枠」ではなく「ユーザーとクライアントの心地よいつながりをつくり、反響を生み出すもの」
―広告ビジネス部で行っていることを教えてください。
簡単にいうと「つくる」「売る」「アピールする」の3つです。以前の体制では広告の部署では売ることに集中していましたが、今の組織では自分たちが広告ビジネスに関することをワンストップで行っています。
まず「つくる」ですが、これは広告商品の企画・商品化ですね。『MERY』のリリースにともない、ユーザーの状況・広告業界の市況から『MERY』としての強みを整理し、ゼロから商品の設計を行いました。具体的には運用型広告が業界の売上の大きな割合を占めるなかで、タイアップ広告に価値を感じていただけるように設計しています。例えば、現在の市況を加味しているからこそ広告配信面へのこだわりを持ち、アドフラウド、ビューアビリティ、ブランドセーフティの観点についても留意しています。
「売る」と「アピールする」は切り離すことができません。以前の『MERY』と比較すると媒体規模が異なるため、以前の売り方とは違う動きが必要です。先ほどもお話ししましたが、運用型広告があふれている広告業界のなかで、MERYは予約型のタイアップ広告を主力商品にしています。単純な数字の視点だと、一見ミスマッチに見えますよね。広告を出す価値が本当に「数字だけでよいのか?」という課題に対しては、このかたちの広告だからこそ応えられることがあると思っています。
実際に商品をご提案する際には、MERYのユーザーにとっては有益な情報や体験を、クライアント様にとっては成果を最大限お返しできるよう、編集部とタッグを組んで進めています。インサイトの抽出から課題解決について、オーダーメイドの企画を提案する。広告は単なる「枠」ではなく「ユーザーとクライアントの心地よいつながりをつくって反響を生み出すもの」。この考え方を大切にしています。
▲2018年3月に行われたセミナーでは約120名の来場者の中パネルディスカッションに登壇
―MERYが目指す広告とは?
『MERY』のMissionに「好きに出会える、好きを届けられる世界をつくる」とあるように、広告についてもユーザーにとっての好きをたくさん伝えていくことだと思っています。広告というとどうしても嫌悪感を抱かれがちですが、MERYの広告は、広告だとしてもオーガニック記事と同じように「好き」と思ってもらうことが大切だと考えています。
「好きに出会える場所」が『MERY』だと思っているので、クライアント様の商品を、広告を通じて『MERY』のユーザーの「好き」や「共感」として届ける媒介人だと思っています。だから、ただ商品を紹介するのではなく「どんなストーリーでそのよさをユーザーに届けるか」という部分にこだわります。
MERYにおいて、公認ライターの存在はとても大きな価値だと思っています。公認ライターが発信している記事の内容やランキングで興味関心がわかりますし、社内に属してくれているからこそ、私たちのユーザー理解もより深いものになっています。
ブランディング広告の市場をMERYが引っ張っていく
―7月に広告ビジネス部のリーダーに就任しましたね。広告ビジネス部にはどんなメンバーがいますか?
会社で一番うるさい部署だと怖がられているらしいです(笑)。というのは冗談で、他部署とも積極的にコミュニケーションを取っています。MERYのビジネスを背負っているという気概があふれ出ているのかもしれません。
メンバーには「物事の本質を突き詰める姿勢がある」「宣言したことに対して全力でコミットする」という人が多いと思います。一方で、誰かが困っていると手を差し伸べて一緒に前に進めていく、誰かの頑張りを喜び合える、エモーショナルな部分もありますね。
―どんな人と働きたいですか?
その人の個の「強み」があるといいと思います。今の体制では「広告営業」としてだけでなく「広告ビジネス」にかかわっていくため、広告を売ることに留まらず、いろんなことに好奇心を持って動ける方だと最高に楽しめるのではないでしょうか。
―最後に、今後行っていきたいことを教えてください。
まず、広告ビジネス部としてはサービスについて、プレミアムなタイアップ広告の需要が増やせるように努力していきたいです。MERYが市場を引っ張っていけるように、足元から固めていきます!
個人的には、7月からリーダーになっているのでマネジメントに向き合っていきたいと思います。背中で見せるだけではなく、「聞くこと」「受け止めること」を大事にしつつ、語彙力や表現の幅も広げていきたいです。まずは意識改革から進めていきます!