1
/
5

「自ら学ぶ」「仲間と学ぶ」~社内イチ!?勉強会を開催するクリエイターが目指すものとは【社員インタビュー】

こんにちは!メンバーズキャリアカンパニー(以降、MC)の採用担当、植田です。

MCは、「デジタルクリエイターの力で顧客課題を解決し、持続可能な社会を実現する」ためにデジタルマーケティング支援を行っている会社です。そのデジタルクリエイターが現場で活躍できるよう、MCでは「クリエイターファースト」を体現するような、スキルアップの支援や働きやすい環境づくりを目指しています。

「クリエイターファースト」な環境で活躍するクリエイターへのインタビュー!
第5回は、デザイナーの森美穂子さんにご協力いただきました!

森さんは社内でさまざまな勉強会を開催しており、MCのクリエイターのスキルアップに貢献しています。また、社外へのナレッジシェアも行っており、知識のアウトプットをするなかでご自身が得ることができた知見も多くあるそうです。最近開催したUXデザインの勉強会を中心に、過去の主催イベントについて詳しく伺ったので、ぜひご注目ください!

※本記事は2023年3月に執筆しました。2023年4月の組織再編により、一部取り組みや呼称に変更が生じることがあります。組織再編について詳しくはこちらをご覧ください。

まずは、森さんの常駐先の業務とチーム体制について教えてください。

■ 常駐業務
PHR(Personal Health Record=健康に関する医療データ)を扱うアプリの開発をしている会社で、PHRアプリや医療機関向けのサービス開発に関わるデザイン全般を幅広く行っています。

  • UXデザイン
  • UIデザイン
  • UX/UI改善提案
  • プロトタイピング作成
  • サービスデザイン
  • デザイン要件定義
  • デザインガイドラインの策定
  • アプリやサービスロゴの作成
  • 販促ツール(リーフレット)の構成・デザイン作成
  • 学会展示用ポスター作成
  • デザイン周りのデリバリー
  • マーケ施策のLP・バナーデザイン
  • 動画修正
  • 常駐先企業のデザイン関連のルールの提案・策定・運用
  • デザイン関連相談

MCからは別々のチームに4名が常駐しています。

  • バックエンド1名
  • フロントエンド2名
  • デザイナー1名


■チーム体制
案件によってバラバラですが、よくあるパターンは下記です。

【アプリ】

  • 営業
  • コンサルタント
  • 開発PM
  • アシスタントディレクター
  • Androidエンジニア
  • アプリエンジニア
  • バックエンドエンジニア
  • テスター

開発終盤から下記メンバーが加わります。

  • 保守運用担当エンジニア
  • ユーザーサポートチーム

大型の開発は長丁場となるため、私が関わるメンバーは営業からアプリエンジニアまでです。


これまで開催に携わった勉強会はいくつありますか?

これまで、社内・社内外ハイブリッドを合わせて勉強会を38回開催しました!
思い出せたのがこの回数だったので、もっとあるかもしれないです…!

社外では2018年10月から、新しい方にご参加いただいたり、開催頻度を変えたり休止期間を挟んだりして4年ほど取り組んでいます。

――非常に多くの勉強会の開催に携わっていらっしゃるんですね!社内だけでなく、社外のクリエイターとの関わりは、社内とはまた違った学習や体験ができるのではないかと思いました!

森さんは、社内でUXデザインの講座を多く開催しています。基礎編や実務を意識した応用編というようにレベル別で開催したり、講義とWSのハイブリッド型で開催したりとさまざまな形式、アプローチで勉強会を設計しています。
UXデザイン以外では、グラフィックレコーディング、名刺のデザインをテーマにした勉強会の開催や、「誰のためのデザイン」「ひとり常駐UXデザイナーのデザインお作法メモ」というトピックでのLT会登壇の経験があります。また、バックオフィス(採用や教育部門、営業など)向けにWebクリエイターをサポートする上で必要不可欠なWeb知識をつけるための勉強会も開催しています。


いままで開催した勉強会で特に印象深かったものについて教えてください!

思い出深いものはたくさんありますが、一番印象深かったのは、東京都立産業技術大学院大学(以下、産技大)の人間中心設計プログラムの修了後に同期と開催したUXデザインの3回連続講座です。初登壇&初Macでいろいろトラブルもありましたが、さまざまな方に助けていただき、無事3回やりきることができました。感謝です。


勉強会の開催に携わろうと思ったきっかけはなんですか?

一番最初のお手伝いは、外部講師をお招きして開催したUXデザインに関する勉強会です。ちょうど自分がUXデザインの勉強をしたいと思っていたタイミングで主催の方からお声がけをいただいたので、二つ返事で引き受けました。
勉強会の主催をしようと思ったのは産技大の人間中心設計プログラムの最後の授業で、「今がスタート地点だ」と思ったのがきっかけです。「UXデザインを仕事で使いこなすために学習したい、スキルアップしたい」という思いから勉強会開催に至りましたが、知識の棚卸しもでき、仲間や経験値も増えるので、改めてやるしかないと思いました。あとは、お祭り好きというのもあるかもしれないですね(笑)

ーー勉強会は、参加する側はもちろん開催する側にとっても学びが生まれる貴重な時間なんですね!


ここからはUXデザインブートキャンプの勉強会について伺います

「UXデザインブートキャンプ」とは、MCのUXアーキテクトチーム(※1)主催で企画している勉強会です。UXデザインの全フローをひととおり経験できる、座学とワークショップを組み合わせた実践型講座です。今回はこの勉強会について森さんに詳しく伺いました!

※1「UXアーキテクトチーム」
デザイナー複数名で構成される、MCにおけるUXデザイン領域を推進するチームです。「MCのデザイナーのロールモデルとなる"UXデザイナーの育成と排出"」、「UXデザイナーを目指すメンバーが切磋琢磨できる"社内コミュニティーや環境の醸成"」の実現を目指しています。森さんもこちらに所属しています。


どのような勉強会だったのか、教えてください

UXアーキテクトチーム内で企画・準備・運営を行っています。勉強会はMC所属のデザイナーを統括するマネージャーも全面的に協力してくださいました。

形式:オンラインとオフラインのハイブリッド型
コロナ禍というのと、九州拠点の方も参加だったので、メインはオンラインです。

内容:「MCの課題を解決する」をテーマにHCDサイクル(※2)を1周回す
MCのリブランディングをして、カンパニー社長らに提案することを目標にしていました。

参加人数:講師を除いて6名

参加者の属性:UXアーキテクトチームの希望者(デザイナー)、経験年数3年以上

総時間:全12回の講座
合計57時間の講座と、各自で取り組む宿題(所要16時間程度)を含めた勉強会でした。
※2「HCDサイクル」
HCDとは人間中心設計のことで、製品やサービス・ウェブサイト・アプリなどを開発する際に、プロダクトを使用するユーザーの使いやすさを中心において設計する考え方です。プロセスは「調査、分析、設計、評価」で構成されており、ユーザーの要求が満たされたと評価されるまでこのステップを繰り返します。


どのような思いで、本勉強会を開催したのですか?

常駐先で活躍できるUXデザイナーの仲間を増やしたいと思い、この勉強会を開催しました。MCがUXデザイナーを育てようとしたのが2016年頃からだと思うのですが、その頃はUXデザインの現場が少なく、あっても未経験者の壁が高く、なかなかUXデザイナーとして初仕事までたどりつけないという現象が起きていました。そのため「スキルを持つ人間が増えない、増えないので営業できない、営業できないので初仕事のチャンスに出会えない」という負のスパイラルに陥っていました。
やっとUXデザイナーを求める現場が増えてきて、これから負のスパイラルから脱せそうだというタイミングで改めて、現場で活躍できるUXデザイナーの仲間を社内で増やしたいと思いました。UXデザイン領域で高付加価値なクリエイターとして仕事をするためには、幅広い知識とある程度深い理解が必要なので、育成に時間がかかります。会社側が状況を整えてくれるのを待っていたら、UXデザイナーの人材の市場に出遅れるなという危機感があり、現場を知っているクリエイター側から動けないかと、UXアーキテクトチームのリーダーに相談しました。

――最近では常駐先でUXデザインを担当するクリエイターも増えてきており、学習を進めているクリエイターも多くなってきましたね!
メンバーズは社員一人ひとりを経営の主体として位置付ける全員参加型経営を推進しています。主体的に提案して行動する森さんのリーダーシップは、実際にUXデザイナーの仲間を増やす結果に繋がっており、まさにメンバーズの経営方針を体現していると感じました!


苦労した点はありますか?

連続講座だったのですが、開催直前の数か月は常駐先が大型開発のデザインフェーズラッシュになってしまいました。業務が多忙でHPが残っていない中での準備だったので体力的に大変でした。
また、今回の勉強会のゴールは、近い将来、参加者が現場でプレーヤーとして活躍できるようになることでした。そのため、どうしたら参加者により理解してもらえるかということに常に悩み、ひとりひとりの学習状況を踏まえて、毎回直前まで内容を調整したりしました。

また参加者の皆さんにとっては通常どおり業務をこなしながらの、小難しい座学やワークショップへの参加でした。開催側としては参加者の皆さんの満足度がずっと不安だったのですが、結果喜んでいただけたようなのでそれはとてもうれしかったです。


この勉強会を開催して森さん自身の学びになったことはありますか?

たくさんあります。この勉強会に限らずですが、知識量や理解の仕方・スピードって人それぞれで私が思いもしなかったところでつまずいたりするので、非常に勉強になります。
参加者の理解度に合わせて都度内容をピボットしていったので、自分に足りない部分は新しくインプットする必要があり知識も増えたかなと思います。

ーー連続講座での開催ということで、参加者の理解度に合わせて内容を修正していくという難しい部分も多かった勉強会だったんですね。森さんがその修正を丁寧に行ったことが参加者の満足につながったのではないかと思いました。開催者側も参加者側も学び続けるという勉強会はとても素敵だなと思いました!

常駐先では、UXデザインの考え方や手法を導入する提案をしたり、UXデザイナーとしてプロジェクトをリードする場面があります。今回のような少人数制の勉強会で、なぜその人がそこでつまずくのかを考えながら教えることで業務でのアプローチの引き出しが増えました。
手法も含め、実務で横展開できるものは、早速常駐先で使っています。

ーークライアントへの説明やデザイナー以外のクリエイターに説明するという場面では、プレゼン力が試されますよね!勉強会を通して、自分とは違う視点、考え方に触れることは、さまざまなアプローチの手法を学ぶことができ非常に貴重な機会だなと感じました。


参加したクリエイターから、どのような感想がありましたか?

多かったのが、「1周じゃ足りない…」という感想でした。多分、全体像は分かったけれど細かいところまで腹落ちできていないということで、そういった感想が出たのだと思います。これは開催した私自身も感じるところでした。
あとは、楽しかったという感想と、ご自身がつまずいたところの感想が多かったです。早速、業務で活かしたといううれしい報告もいただきました。

また今回はオンラインとオフラインのハイブリッド型での実施でしたが、不便さはなかったという感想もいただきました。やりやすいよう動いてくださった、運営のお二人に感謝です。

ーー開催した森さんからも、参加者からも「1周じゃ足りない」という感想がありましたが、それくらい内容が詰まった勉強会だったということですよね…!参加者からのフィードバックは今後の勉強会開催の大切なヒントになりそうだなと感じました。


この勉強会を設計するにあたって、ヒントになった、刺激になった過去の勉強会やセミナーがあれば教えてください!

産技大の人間中心デザインプログラムですね。
このプログラムは、半年間、金曜夜と土曜の週2回開催されました。UXデザイン論や認知科学などの基礎的な座学から演習までの盛りだくさんな内容で、これでもか!というほど濃く、楽しく、タメになりました。担任の先生がプログラム全体のUXデザインをされていて、最後の授業で「ここがスタート地点」とおっしゃっていたのが非常に腹落ちする構成で、1周全力で走る大事さを教わりました。

ーー多くの勉強会を開催している森さんの、原点とも言える勉強会をご紹介いただきました。座学と演習の両方を詰め込むことで、大変ながらも充実感があり、納得度が上がる勉強会になるんですね!森さん自身が感じたその勉強会の良さを自ら開催の勉強会に取り入れることで、質の高い学習がさまざまなクリエイターに広がっているのではないかと思いました。


今後どのような勉強会を開催したいですか?

新卒1・2年目向けのUXデザイン勉強会は絶賛企画中です!(インタビュー後に早速実施されたようです!)
また医療系サービスの業務を3年以上やっているので、医療系のWebサービスのUXデザインについての勉強会も、自分の棚卸しも兼ねてやろうと思っています。

今後もクリエイター目線での勉強会の開催や、長期的なキャリアを形成する上での学びのエコサイクルを作りたいなと思っています!

森さんありがとうございました!今後のご活躍も楽しみにしております!!

MCでは、クリエイター主催の勉強会をどんどん開催してほしいという思いから、さまざまな施策を行っており、その1つとして「UUポイント」という施策を現在実施中です。
「UUポイント」とは、勉強会開催や登壇など、勉強会に関するアクションを行ったクリエイターへポイントを付与する制度です。

いままでさまざまな勉強会を開催している森さん、今回のUUポイントランキングでも上位を獲得されています。そのほかにも社内のディレクター、デザイナー、エンジニアがそれぞれの専門領域や業務で得た知見をシェアする勉強会を開催しています。ランキングが出ることで勉強会が活発に開催されていることが一目で分かり、参加のしやすさにもつながっているようです。このようにMCではクリエイターが勉強会開催に挑戦しやすい勉強会に参加しやすい環境が整っています。

今後も勉強会を通して、クリエイター同士で学びあう環境と文化がさらに広がっていくのが楽しみです!会社としても引き続きサポートしていきます!

4 Likes
4 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like 植田 羽菜's Story
Let 植田 羽菜's company know you're interested in their content