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【社員インタビュー①】分かるようで分からない!“イベント事業”って、どんな仕事?

みなさまこんにちは!Mellowの長﨑です。

今回は、Mellowの創業メンバーであり、イベントの企画〜実行までをトータルプロデュースしている竹下にイベント事業のあれこれについてインタビューしていきます。


―竹下さんが携わっている“イベント事業”って、分かるようで分かりづらい事業かと思います。実際の仕事について、具体的に教えていただけますか?

竹下:はい。Mellowでは、イベント主催者から飲食面のご相談を受けて、当日までの企画・制作・運営までを一貫して請け負っています。それがイベント事業ですね。

―なるほど。イベントの飲食エリアをまるっと担当するイメージですかね。たとえば、どんなイベントがありますか?

竹下:シーズンごとに開催されるお祭りやフェスなどの案件をいただくことも多いですね。また、イベントという枠を超えて、何かしらの課題解決に関わらせていただくこともあります。たとえば、「豊洲市場おいしいマルシェ」というイベントでは、豊洲の食材を使ったフードエリアを運営しています。移転前の築地には場外市場がありましたが、豊洲には場外がないので、観光客へ向けた飲食環境がないという課題がありました。そこで、仲卸さんと協業し、フードトラックのパートナー(事業者)さんとオリジナルメニュー作って提供することにしました。東京都の協力も仰ぎ、食材費を都に負担してもらうことで、お客さんは良い食材を安く食べられてハッピー、パートナーさんは食材費用を負担して貰えるので利益率が上がってハッピー、主催者は飲食環境を提供できてハッピー、というように複数の方の“不”を解決できた事例もあります。

―イベントと言っても様々なんですね。イベント案件を請け負ったら、どのように業務を進めていくのでしょうか?

竹下:イベント当日に向けて、準備すべきことは多くあります。まず、最初にすることは、現場を見に行くことです。

―竹下さんが実際に足を運ばれるのですか?

竹下:はい。そもそも車が入れる十分なスペースがあるか、周辺の飲食環境の有無、パートナーさんが気持ちよく営業できる環境が整っているかなどを自分の目で確認しに行きます。

―その後、出店するお店はどう選んでいくのですか?

竹下:僕たちは現在約700店のパートナーさんと提携しているのですが、全パートナーさんにオープンに情報を開示して、希望者の中から、主催者の作りたい形に合うお店を提案していきます。もちろん、主催者の方の意向は最大限に尊重しますが、数百と提携いただいているパートナーさんの一部だけを優遇するということはしたくないんですよね。

―平等にチャンスがあるというのは素敵ですね。

竹下:後は、本番に向けて細かい作業の連続です。保健所や消防署に届出を出したり、主催者と搬入時間を詰めたり…本番に向けてレギュレーションをつめていき、出店マニュアルを作ったり、短くて2,3週間、長いと2,3ヶ月かけて準備していきます。

―華やかなイメージがありますが、地道な作業の積み重ねで成り立っているんですね。イベントの依頼は、引っ切り無しに来るものなのですか?

竹下:ありがたいことに、最近はメディアに取り上げていただくことも多く、Mellowの事業が世の中でだんだんと認知されてきました。TLUNCHを知って、「イケてるシェフの集合体を呼んで、飲食環境の満足度を向上させたい」とイベント主催者からお声かけいただけることも多いです。


―Mellowの事業の中で、フードトラック事業がメインだとすると、イベント事業は比較的新しい事業なのかなと感じます。イベント事業はどのように始まったのでしょうか?

竹下:そうですね。メインで進めているフードトラックのTLUNCH事業は、週5日展開できる安定的な事業と言えると思います。お客様の選択肢を増やすためにも、提携するフードトラックのパートナーさんを増やしていくことは必要です。ただ、別の見方をすれば、新規パートナーの開拓は既存パートナーの方々にとってライバルが増えるとも言えます。出店スペースが順調に増えていけば問題無いのですが、創業当初は中々スペースを貸してもらえず、そんな中、新規のパートナーさんを増やしていくことに、悶々と葛藤していた時期がありました。

―なるほど。言われてみると、そういう風に見ることもできますね。

竹下:それなら、イベント出店の案件を1つでもとってきて、パートナーの方々が稼働できる場を少しでも増やせればと思ったんです。イベントは単発ものも多く、翌年の開催も不確かなので、会社としてはそういった事業にコストを割くかどうか迷う気持ちも理解できます。でも、僕が「やりたいです」と粘り強く伝えて、事業として始めることになりました。5年、10年のスパンで積み上げ、スケールさせていきたいと思っています。

―竹下さんのそのような思いからスタートしたんですね。イベントの仕事をする中で、一番楽しい瞬間と一番辛い瞬間を教えてください。

竹下:一番楽しいのは、イベントが無事に終わった時ですね。撤収するタイミングは一番気持ちがいいです。逆に辛いのは、本番が始まるまで。限られた時間の中で、それぞれの利害関係を考えながらあらゆる調整をしていくので、正直大変です。でも、終わった時の開放感と達成感は何にも変えられません。たとえば、学生の頃の文化祭って、放課後に遅くまで残って皆で1つのものを作り上げますよね。準備は大変だけど、作っている時の過程ってとてもワクワクする。そして、終わった時に皆の喜んでいる顔を見たら、それまでの大変さって不思議と消え去ってしまいます。それが今の僕にとってのイベントの現場なんです。

―イベント事業の今後についてはどうお考えですか?

竹下:今はイベントのご依頼をいただくことが多いですが、今後はMellowが積極的に主催する可能性も模索しています。その際に、一番に考えたいのは、出店してくれるパートナーさんに良い条件で出店して頂くことです。出店条件が悪いと、パートナーさんは食材原価の切り下げやオペレーションの簡略化を強いられ、損失回避の意思決定を行うことになります。食材原価の切り下げやオペレーションの簡略化が、食の品質や体験の質を大幅に劣化させてしまうので、パートナーさんが良い条件で出店出来ないとお客様に価値を還元出来ないと考えています。パートナーの方々は日々の生活がかかっているので、正直、悪い出店条件でも受けざるを得ない場合があります。残念ながら、それを利用する人が存在するのも事実です。でも、僕たちはパートナーの方々が赤字にならならないことに非常にこだわっています。パートナーの皆さんとタッグを組み、僕らにしか作れない美味しい世界を作れたら、大きな価値になると信じています。

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