こんにちは、メダップ広報です。
今回は、会計士からコンサルタントを経てメダップに参画した、Head of Customer Success の岡田にインタビューしてきました。
岡田がメダップでの活動を通じて実現したい世界や、コンサルタント時代とは違ったスタートアップならではのやりがいに迫ります。
|EY, ボストンコンサルティンググループを経てメダップへ
|最初に、これまでの経歴を教えてください。
新卒でEY新日本監査法人に入って、6年間公認会計士として主に金融機関の監査を担当したのち、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に転職しました。BCGにいたのは約4年半で、メダップに来たのは2019年7月です。BCGではM&Aの戦略アドバイザリーや営業組織の改善をやっていたので、実は医療にはほとんどバックグラウンドがなかったんですよね。
|メダップに転職したきっかけは何でしたか?
転職活動自体はずっとしていました。BCG時代は、自分のやりたいことや市場価値は常に見つつ、「いろんな選択肢があるけどBCGで働くのが一番いい」という状態がヘルシーだって言われていたので。だから、エージェントに話を聞いたり、実際に企業の方にお会いして、オファーをいただいたりしたこともありました。でも、いまいちピンと来なくて。
そんなとき、たまたま個人的に親交のあった田中さん(注:メダップ社員)がメダップに入って、「面白いことやるから話聞かない?」って僕を誘ってくれたんです。それで、柳内さん(注:代表取締役)も交えて三人で話したのがメダップを知ったきっかけでした。
|メダップにした決め手は?
実際に転職を決めるまでには、2段階ありました。まず、前職には満足していたんですが、それと同じくらいやってみたいことが並列で現れたこと。組織や他のメンバーに頼らずに自分の力でどこまでできるのかを、チャレンジしてブレークスルーしてみたいという思いが出てきて、自分で会社や組織を作ってビジネスを前に進めてみたくなってきた。つまり、経営に興味が出てきたんです。
2段階目は、トップとの馬が合いそうだと思ったこと。経営への興味を行動に移すために様々なスタートアップで話を聞いていて、そこが大事だなと思いました。僕は、自分自身はNo.2だと思っているんですよ。右脳タイプなNo.1がいろんなことをやっているのを支えるのが自分のミッション。だから、No.1との相性は大事でした。もう一つ、既にやることは決まっていて後はやるだけという環境よりは、自由に好き放題やれる環境がいいと思っていたんですが、柳内さんに「岡田さんの好きなようにやってもらえればいいと思うんで、お任せします」って言われて(笑)。これがいいなと思って、メダップに決めました。
|医療分野に関わった経験が少なかったなか、事業内容のどこに惹かれましたか?
僕には医療分野での経験は殆どないけれど、世の中の非効率をすべて排除したいという思いがある。病院の世界において改善できる部分を柳内さんから聞いたときは、「何とかするしかないじゃん」って思いましたよ。医療業界における非効率をシリアルにピボットしながら改善していく事業をどんどん立ち上げるという話を聞いて、医療業界という場所には自分たちが入ることで始めて解決できる非効率が存在するということが理解できただけで、僕がジョインする十分な理由になりました。
|カスタマーサクセスという職種はご自身のキャリアにおいてどういう意味を持ちますか?
まず、メダップはVertical SaaS Companyで、僕はCRMツールのカスタマーサクセスの責任者です。Horizontal SaaSが持つ汎用的な機能は、それを上手く使うために各業界やクライアント側がオペレーションを変えることが多いのですが、Vertical SaaSは業界に特化しているからこそクライアントに合わせてツール側が変わるんです。ここに前職の戦略コンサルタントと通じる部分があって、それはクライアントや業界のことを深く理解することで彼らに手を差し伸べるということ。コンサルタントだった当時は、単価が高いこともあって、クライアントに関わる時間は短期的であることが多かった。けれど、カスタマーサクセス担当だと、ツールを接点としてクライアントと半年後や来年も一緒にやることを前提に考えていける。継続的な関係を前提に支援を考えられるから、より深いところの問題解決にも踏み込んでいけると思っています。
|「やるべきこと」をやり尽くすプロフェッショナル集団として、「面白いこと」に挑戦したい。
|業務内容を教えてください。
今の段階で言うと、Salesサイドは柳内さんのアイディアを実行すること。CSサイドはクライアントのために付加価値をつけるべく日々奔走しています。
入ったばかりの頃はクライアント数も多くなかったから、会社全体のことを考える時間が多かった。どうやったら効率化できるか、メダップってどうあるべきか、みたいなことですね。でも、だんだんクライアント数が増えてきて、まだ人が少なかったときには、クライアントのことばかり考えていました。最近は人が増えてきて、みんながキャッチアップしてパフォームできるようになってきたから、クライアントのことは「○○さんにこうしてもらったらクライアントに価値が付くんじゃないか」という風に人を通して考えています。そうやって自分自身の作業量が減った分は、今は資金調達や他の作業に充てています。
|やりがいはありますか?
By nameになったこと。前職の時は基本的に「BCGさん、ありがとう」だった。今も「メダップさん」だけど、「岡田さん」が増えたなと感じていて、そこはやっぱり嬉しいです。その分、より責任や自分の判断の重みを感じながら仕事をしていますが、僕は基本的にMなので(笑)、苦しい状況があるのは楽しいんですよ。ヒリついてヒリついて、毎日反省会をして、というのが楽しいです。
|スタートアップで活躍するために必要なことはなんですか?
僕にも分かりません(笑)。でも、EYやBCG時代との違いは、100メートル走と10種競技の違いに例えられるかもしれません。当時は周りに優秀なアシスタントさんや秘書さん、充実したIT環境などあらゆるものが用意されていたので、ルールも場所も整備された場所をただ誰よりも「早く走る」ことを目指していた。でも、今は10種競技じゃないけれど、ルールが少なくて、「何でもいいから何とかした者勝ち」なんです。何であろうと会社の成長に繋がればいいから、自分のロールやルールや手順は関係ない。結果がどうかの世界なので、そこは変わったなと思います。
|メダップが今後目指す姿を教えてください。
メダップは、所謂スタートアップというよりも、oldでtraditionalなスタートアップだと思います。技術で突き進んだり、新奇さを求めたりしていくスタートアップとは違って、明らかに誰が考えてもやるべきことを、しっかりと最速でやってく人達なんですよね。でも、若いプロフェッショナルな人たちがどんどん入ってきて、ふざけないけれども本気で突っ走った結果、面白いことになっていくといいなと思っていて。
|「面白いこと」?
他のスタートアップで、最初から「面白いこと」をやろうとして「面白いこと」をやっているところってあるでしょう。そのために昼寝タイムがあったり、遊びの時間にお金の補助があったり。でも、メダップはそういう方向ではない。「面白いことやろうぜ」って言って何かが生まれるというよりは、何をやるべきかを愚直に素直に考えて行って、それがちょっと行き過ぎて「面白いこと」になる会社なんですよ。会社のValueにもあるけれど、”Customer Success” を目指す ”Professional” かつ、”Quick Action & Agile Work” を実行できるのがメダップだと思うので、それをやれる会社になれたらと思います。
|最後に、「こんな人に来てほしい!」というのがあれば教えてください。
成長意欲のある人。「自分が成長したい」、「会社を成長させたい」、「成長してる会社で成長したい」、「成長している人と一緒にやりたい」みたいな貪欲さがある人、じゃないですかね。僕自身も含めて、スタートアップ適性がある訳でも、医療適性がある訳でもなかったから、こんな人じゃなきゃやれない、というのはないと思います。それよりは、その向いてない部分や足りてない部分をキャッチアップすることを楽しめて、さらにその先に行きたいと思っている人が来てくれたら、きっと楽しめると思います。