今回のインタビューはプロジェクトマネージャー/Webディレクターの重本直美さんです。美大を卒業後Webデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、経験を積む中でWebディレクターへと転身し、インフォバーンではプロジェクトマネジメントの役割も担っています。
これまでのキャリア遍歴やWebディレクターとして仕事を進めるうえでのこだわり、業務以外でも力を入れている活動についても語ってもらいました。
デザインの仕事がしたくて「モノになるまで帰らない」覚悟で上京
ーーー大学までは関西だったとお聞きしました。東京にはいつ出て来られたんですか?
生まれ育ったのは大阪で、京都の美術系大学に進学し、デザインの勉強をしていました。卒業後、ゼミの先生の紹介を受け、東京の小さなデジタル系の制作プロダクションに入社したのが上京のきっかけです。
ーーーインフォバーンに入社する前まではどんなお仕事をされていたんですか?
全部で3社経験しているのですが、最初の会社での肩書きはデザイナーで、2社目以降から今と同じWebディレクターとして働いています。当時はデザイナーといってもデザインやイラストを作るだけではなく、画面設計やコーディング、簡単なプログラムなど、Webサイト制作のすべての工程を担っていました。そんな状況で何年か働く中で、Webサイトの見た目や動きを作るところだけではなく、プロジェクトの企画や業務設計など、制作の前段階から関わることの方がおもしろいとだんだん感じるようになっていきました。
そんな時に、当時の取引先から、「Webディレクターとして、うちに来ないか?」とお誘いをいただき、そこで初めて、自分で手を動かしてデザインするのではなく、ディレクターとして仕事をするようになったんです。
辛い時期もありましたが、大阪から上京する際、親から「デザインみたいなよく分からない仕事のために東京に行くなんて」とあまり良い顔をされなかったのを振り切って出て来ていたので、「モノになるまで帰らない」みたいな覚悟でがんばっていました。
転職をきっかけにWebディレクターにキャリアチェンジ、「ユーザーとの関係構築のためのWebサイト制作」を求めてインフォバーンへ
ーーーそこからインフォバーンに転職されるまでのことを教えてください
その会社で2年ほど働いた後、新しいフィールドを求めて、あるベンチャー企業に転職しました。同じ職種の方が他に居なかったということもあり、要件定義や制作進行のための管理資料、クライアント向けの提案書などは作り方から自分で勉強する必要があったんです。そこで、ネット上で公開されているいろいろな資料を参考にしていたところ、インフォバーンの方が作った資料を目にすることがありました。内容も参考になることが多く「楽しそうなことをやっている会社だな」と印象に残っていて、インフォバーンが自分の中で気になる存在になっていたんです。
そんな時に、たまたま知人がインフォバーンに転職したのでこれはご縁かもと思い、現場の方とのカジュアル面談をセッティングしていただきました。その後、正式に面接を受けることにし、3回の面接を経て入社に至りました。どの面接もカチッとした感じではなくカジュアルな雰囲気で、リラックスして話ができたのを覚えています。
ーーーインフォバーンに決めた理由は?
前職で携わっていたWebサイトはいわゆる「刈り取り型」で、その特性上、ユーザーを誘導してサービスを申し込ませたり、モノを買わせたりすることだけをゴールとするものが多かったのですが、そういう仕事を続ける中で、だんだんもっとユーザーと深く長い関係性を構築できるWebサイト制作に関わりたいと思うようになっていきました。
インフォバーンではそういう仕事ができそうだ、というのを以前ネット上で資料を見たときにも感じていたのですが、面接でお会いした社員の方々の話からそれが確信に変わり、入社を決めました。
プロジェクトの定例MTGでメンバーとふざけ合っている風景です(念のため(^-^;)
自分が現場監督という意識を持つ「プロジェクトマネジメントができるWebディレクター」
ーーー実際にインフォバーンに入社してどうでした?
今までの職場に比べてどんな人でも受け容れてくれる大らかな雰囲気があって、安心して働ける場所だなと感じました。
仕事については、最初からナショナルクライアントの案件に携わることが多かったです。新規のクライアントのオウンドメディアのサイト構築や、既存のサイト改修や運用など、常に並行して3~4つの案件にWebディレクターとして関わってきました。
ーーーそれまでと比べて仕事の取組み方や組織への考え方の変化はありましたか?
インフォバーンではスピードよりも本質的な考えや動きを求められている案件が多く、それまでよりもクライアントの持つ課題に責任を持って真剣に取り組むようになりました。
また、1年くらい経って「リーダーをやってみない?」と言われ、自分のチームを持つことになったのですが、チームメンバーを取りまとめたり、新人メンバーの教育に携わることになって、試行錯誤しながら「組織や人を育成する」ことの楽しさも感じるようになりました。また、他のチームリーダーの皆さんと一緒に現場で起こっている問題の改善に取組む機会も多々あったので、横の連帯感も強まりました。自分だけで考えて解決するのではなく、「みんなで会社を良くしていく」という意識も持てるようになったと思います。
ーーー現在の肩書は「プロジェクトマネージャー/Webディレクター」ですがそれについては?
Webサイトの構築にはいろいろな職能の人が関わります。だからそれを誰かが取り纏めて、進行管理を行わないと、プロジェクトが前に進みません。その役割を担うのがWebディレクターだと思っています。だから私は、決して「プロジェクトマネージャー」が特別な役割ではなく、Webディレクターの役割の一部として、常に自分が現場監督という意識でプロジェクトと向き合っています。
ーーー2018年5月~2019年4月までの1年間は、クライアント先に常駐していましたね。
はい。それまでもインフォバーンと深いお付き合いのあったクライアントの宣伝部門に席をいただいて常駐していました。
そもそもの先方のニーズとして、社内にデジタルプロモーション領域に強い人材を配置させたいというのがあったようですが、それまでインフォバーンでその領域の支援を行っていたこともあり、誰か来てもらえないかという要望がありました。インフォバーンとしても、それまでに無かった新しい取り組みだったので、自分の業務領域も拡がりますし、「転職せずとも大企業で働けるチャンスだ!」と、自ら志願して行くことになりました。
ーーーそうだったんですね。どんな経験になりましたか?
クライアントのマーケティングコミュニケーションの全体像を知ることができたのは、本当に良い経験になりました。インフォバーンの立場から関わっていると、デジタルプロモーションの部分以外は見えづらいのですが、クライアント側に居ると、TVや雑誌の広告が主体になっている中、そこでカバーし切れない領域に於いてデジタルで何ができるか?みたいなところから施策が生まれる流れや、クライアントの予算配分の考え方、代理店がコミュニケーションを考える上での思考プロセスなど、これまで見えてなかった自分たちの仕事の前段階を知ることができたのは大きな収穫でした。
それ知った上で、インフォバーンとしてどういう動きをして行けば良いのかを考えられるようにもなったのも、今後の強みになりそうです。
これまで以上にマーケティングの知識やスキルを学びたい
ーーー今後のご自身のWebディレクターとしてのキャリアをどうお考えですか?
私も最初は「自分で何かを作りたい。作ったものが何かの役に立てば良い」というクリエイティブありきの考えが強かったのですが、Webディレクターの業務に携わる中で、「市場の課題を解決するためにWebサイトをどう活用すれば良いか」とか「商品を売るための戦略の一部としてデジタル領域での施策をどう取り入れよう」といった、マーケティング寄りの考えに変化していきました。
今後も興味があるのはそちらの方面になりますし、クライアント常駐を通じて考え方の幅は拡がりましたが、それに応じた手法についての知見やスキルはまだまだ増やす必要があります。そのため、既存の案件だけでなく新規の提案にもっと積極的に関わって、これまで以上にマーケティングの知識を増やし、経験を積んでいきたいと思っています。
ーーー業務を進めて行く上で大切にされていることはありますか?
いつもできるだけ楽しい気持ちで仕事をすることを心掛けています。Web関係のお仕事は、スピードも早く取り扱う情報量も膨大なため、時には厳しい状況になりがちですが、どんな環境でも楽しく働けるよう工夫してきました。そして、できれば自分だけでなく周囲の人々にも楽しくなってもらえるべく、働きかけるようにしています。
インフォバーンで活躍できるのは自分の限界を設けない人
ーーーどんな人がインフォバーンのWebディレクターとして活躍できると思いますか?
私もそれこそ手探りで自分の関わる領域を拡げてきました。「自分はこれしかしない、これしかやりたくない」と決めてしまう人は厳しいかなと思います。限界を設けず、いろいろなことに興味を持って取り組んで、急がず休まず、少しずつでも自分のできることを増やして行けるような人がインフォバーンに向いていると思います。
ーーーインフォバーンの若手に贈る言葉はありますか?
さっき言ったことと被りますが、自分に限界を設けずに、いろいろなことに挑戦して欲しいですね。あと、仕事ばかりにならず、趣味や違う分野にも目を向けて行って欲しいです。その方が仕事の幅も拡がると思うので。インフォバーンには「趣味もプロ級」みたいな人が多くて、そういう人たちがいるのも会社の強みになっていると思います。
ーーーご自身も、ヨガのインストラクターの資格をお持ちですね。
そうなんです。インフォバーンに入社後、業務と両立してスクールに通い、資格を取りました。それまでも10年以上ヨガを続けていたのですが、入社してすぐの頃「うちには部活制度があるからヨガ部を作ればいいのに!」と同僚に勧められたのがきっかけでした。そこからヨガ部も立ち上げ、2019年11月で丸3年になります。私にとって会社でみんなとヨガをする時間はとても大切で楽しい時間です。普段業務で関わることのない社員同士の交流の場にもなっていますし、個人的に続けていることで会社にも貢献できているのはうれしいですね。
今後もWebディレクターのお仕事とヨガを両立して、もっと自分の世界を拡げていきたいと思います。この記事を読んでくださっている方も、よろしければぜひヨガ部に来てください!(ヨガ部についての記事はこちら!)