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誰もが愛でりあえる社会をつくるために—— mederi代表取締役インタビュー

みなさん、こんにちは。mederi株式会社の採用担当です。残暑が続いていましたが、ようやく涼しくなってきてうれしいこの頃です。

さて、前回の記事を投稿した時期から新しいメンバーも増えて、社内がますます賑やかになってきました。今回は改めてmederi代表取締役の坂梨さんに、mederiの立ち上げから現在までを色々とお伺いしていこうと思います。

女性が悔いなく過ごせることを目指して、30歳で起業を決意


まずは、かんたんに自己紹介をお願いいたします。


【坂梨】

mederi株式会社 代表取締役の坂梨亜里咲(さかなしありさ)です。宮崎県で生まれ育ち、大学入学とともに憧れだった上京を果たしました。

大学時代は興味があることに何でも挑戦して充実していましたが就職活動は難航して、自信を失っていました。そんな中、東日本大震災が起こり就職活動は強制的に一時中断となったのですが、そのときに自分のことを見つめ直し「自分が本当にやりたいことって何だろう」と考えました。その中で、故郷の宮崎で大好きなファッションやコスメをネットショッピングを活用して購入することで夢や喜びを得ていたことを思い出し、EC通販業界に的を絞って就活を再開。無事、ラグジュアリーブランドのEC受託運営会社に就職しました。

そこで1年間EC運営のベースを学び、新卒2年目から大学時代の友人たちが起業した女性向けwebメディア運営会社に4人目のメンバーとしてジョイン。そこでキャリアを積み、計6年間在籍したのですが、最後の2年間は子会社社長を経験しました。


ありがとうございます。その後mederiを起業されたと思うのですが、2年間子会社の社長をご経験されていた中で、そこを辞めてまで起業をしようと思われたのはどうしてなのでしょうか?


【坂梨】

mederiの起業を決意したのは29歳のときです。私は、かねてより25歳、30歳、35歳...…という年齢的な節目で人生設計をしています。29歳のときは、これからの30代をどう生きるかを考えて、仕事では自身の生活のために働くことよりも人生をかけて働きたいと思いライフワークを重視しようと決めていました。

それにあたってこれまでの20代を振り返ったときに、お金も時間も費やした領域で仕事をしようと思い、26歳からはじめた不妊治療に焦点を当てました。

産婦人科に月1回通ってはいたものの、自分が不妊になるなんて思ってもみませんでしたし、年間300万円ほど不妊治療に費やしましたがそれでも子が授かれないという現実を目の当たりにし、精神的に辛かったです。

今後の人生を考えていく上でこの経験が、晩婚化・晩産化、不妊治療に悩むカップルが増えている現代では私だけの問題ではなく、もはや社会課題ではないかと気づいたんです。

そこで、一人でも多くの女性が望むタイミングで妊娠・出産・キャリアが実現できる社会にしたいとmederi株式会社を起業しました。



ご経験をもとにした強い思いをもって起業をされたのですね。起業は初めてのご経験だったかと思いますが、不安はありませんでしたか?


【坂梨】

起業当時は、不思議なことに不安は全く無く「絶望を知った私だから絶対実現できる!」という自信と行動力しかなかったんです。

経営者としても色々と経験をした今振り返ると、どうしてあんなに自信に満ちあふれていたんだろうと逆に怖いですが(笑)起業はパッションと行動力があればできるっていうことですね!


不安が全くなかったというのはすごいですね……!まっすぐでアグレッシブで、とても坂梨さんらしいなと感じました。

女性向けサービス「mederi Pill」のローンチに向けた苦労と現在値


さて、ここからは事業について伺っていきたいと思います。いまmederi Pillのユーザー数が急激に伸びていますが、最初からこのサービスに行き着いたのでしょうか?


【坂梨】

最初は妊娠・出産を望む女性に向けたmederi Baby(旧Ubu)というブランドからスタートしました。そのブランドで妊娠・出産を望む前の女性にもリーチできると思ったのですがなかなか難しく、フィットしませんでした。

そんな中で、前澤友作氏設立の株式会社前澤ファンドが企画した、選ばれた起業家に対して投資を行うという「十人の起業家」に挑戦したところ、紆余曲折ありながらも、最終的に出資を受けられることになったんです!そこから毎週のように議論を何度も交えていきついたのが、私も長年愛用していた低用量ピルにフォーカスしたmederi Pill(メデリピル)でした。

友人の産婦人科医が「20〜30代の女性は深刻な症状になってからじゃないと産婦人科に来院してくれない」と嘆いていたのもあり、mederi Pillの診療体験や適切な情報発信を行うことで、産婦人科を身近に感じてもらうきっかけにもなるのではと思いながらスタートしたことを覚えています。



そうだったんですね。スタート時の失敗含め大変なことがさまざまあったかと思いますが、どんな思いでこれまで事業を進めてこられたのでしょうか?


【坂梨】

「これでイケる!」と思ったサービスやプロダクトが計画通り進まないとやっぱり自信をなくしてしまいますよね。でも、わざわざ起業しましたし、応援してくれる株主さんも、愛用してくれるお客様もいたのでどうにか会社を存続しなくてはともがいていました。某漫画に出てくる「きみはこれからも何度もつまづく。でもそのたびに立ち直る強さも持ってるんだよ。」という言葉が大好きで、辛いときにはこの言葉を頭の中で繰り返していましたね。

また、to Cサービスなので、アンケートやSNSなどでお客様から喜び・感謝の声をいただけたことがとても励みになりました。その積み重ねがで、ここまで事業を成長させることができたのだと感じています。


お客様からのお声を直接聞くことができるのがto Cサービスの嬉しいところですよね。mederi Pillはありがたいことにいまでは多くのお客様にご利用いただいていますが、お客様のために、mederiとして大事にしていらっしゃることなどはありますか?


【坂梨】

お客様ファーストであることです。

mederiのメンバーにはお客様視点に立って最高のサービスを提供することを大切にしてもらっています。

そもそも私の原体験から始まっているサービスなので、ご利用いただくお客様の気持ちは十分に理解できているつもりではいるのですが、過信は良くありません。

なので、お客様に喜んでいただけるサービスとなれるよう、私自身もカスタマーサポートやオペレーション業務に定期的に入ることによって、お客様の声を1つ1つ受け止め、メンバーと一緒になって改善点をピックアップする等、日々サービスの改善をしています。


なるほど。嬉しいことに先日mederi Pillがオンラインピル処方サービスの4部門でNo.1を獲得しましたが、mederi全体でお客様のことを常に考えているからこそ、たくさんのお客様に支持を頂けているのかもしれませんね。

女性に限らず、もっと多くの人に寄り添えるサービスを目指して


では、今後についてもお伺いしたいと思います。現状mederi Pillが大きく成長していますが、今後のサービスの方向性を教えていただけますか?


【坂梨】

今後はまだ本格的に着手できていない更年期症状ケアの領域で、mederiらしいサービスが提供できたらいいなと思っています。将来的には女性だけではなく、全ての人の健やかな暮らしをサポートしたいので、フェムテックからヘルステックへと拡張したいです。

mederiという社名は「私を愛でる」という意味があります。不妊治療経験で他の人が当たり前のようにできていることができない自分が嫌いになっていたこともあり、30代は自分を好きになりたいという私への抱負も込めています。現に私はすごくちっぽけな人間なのですが、お客様や一緒に働くメンバー、関係者の方が喜んでくれる出来事が積み重なって、起業当初より自分のことが好きになれています。

私自身含めたくさんの人が自分を好きになって愛でられるような、そしてお互いを愛でりあえるような社会を作っていきたいと考えているので、性や年齢の垣根なくmederiが寄り添っていけるようになれたら嬉しいですね。


今よりももっとたくさんの人にmederiが寄り添えるようになったら嬉しいですね。それでは最後に、これからのmederiのためにどのような人にジョインしてもらいたいですか?


【坂梨】

誰かを思ったり、サプライズをして人を喜ばせたりすることが好きな人にジョインしてもらいたいです。

mederiは日々お客様と提携医療機関で働く医師のことを考えてサービスを構築し改善を続けているので、良くも悪くも「絶対的にこうでなきゃいけない」という業務がありません。たった1人の思考力と行動力でも、お客様をもっと感動させられるサービスを提供することができます。フォーマットがかっちりと決められていない環境下で、どうしたらもっとお客様に喜んでいただけるかを主体的に考えて提案し、メンバーと一緒にサービスの改善を目指していける方とお会いできたら嬉しいです。

また、繰り返しになりますが、「私を愛でる」という意味を社名に含んでいるmederiで働くメンバーには、自身のことをもっと好きになってもらいたいと思っています。大人になってから自分のことを好きになる経験は、自分以外の誰かの役に立てたり、喜んでもらえた時だと思うんです。

お客様ファーストを何よりも大事にしているmederiだからこそ、お客様のことを考えれば考えるだけ、行動をすればするだけ達成感や成功体験を得られる環境なので、きっと自分に自信がもてて好きになれるはずです。

今後、mederiがお客様ファーストを大事にしながらも性や年齢の垣根を超えてもっとたくさんの人に寄り添える存在になっていくためには、より多様な経験や思考力を持つメンバーが必要です。私たちと一緒に、誰もが愛でりあえる社会を一緒に作っていってくださる方をお待ちしています。


坂梨さん、お話しいただきありがとうございました。次回は、mederi PIllの成長を陰ながら支え続けたCOOインタビューです。乞うご期待!


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